神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.295 経過は順調

2024-10-04 17:46:07 | 近況
(1)私の目の治療はようやく山を越えました。経過は目下のところ順調ですが、まだもうちょっと用心が必要です。

(2)病院から帰ってから近くを散歩していると、近所の「妙齢の」ご婦人が目ざとく私に気が付いて、「目の加減はいかがですか」と気遣いの声をかけてくれました。
 日ごろの無沙汰のお詫びを言ってから、「キレイにみえますよ」と返すと、当のご婦人は、「綺麗じゃなくて、若く見えるって言って」とぐっと近づいてきました。
 ぎょっとして「そこまでの回復は、もうムリですよ・・・」と答えると、意味が伝わったようで、「じゃあね」と軽く言って帰って行きました。

    
     ハナミズキ

(2)10月2日付『朝日新聞』11面の佐伯啓思「自民党は保守なのか」を読みましたか。もしまだでしたら、ぜひ読まれるようにお勧めします。
 ひとことだけ述べておきますと、佐伯氏は保守の立場からの意見を発表してきた人です。その佐伯氏から見て、冷戦体制崩壊後に進んだグローバリズムと、それを唱道したネオコンの歴史観にとらわれたアメリカ、そのアメリカの歴史観を受け入れている自民党がやっていることはどうも我慢ができないようです。
 これについて、こんどの総裁選で多くの候補者が「保守」と言ったが、自民党は、冷戦崩壊後から今日まで30年もの間「改革」の旗振り役だったではないかと言います。では、佐伯氏がいう「保守」とはどういうものか。そこは新聞でお読みいただくとして、私が興味を引いたのは、佐伯氏のいうように「保守」と思われた自民党が「改革=革新」の旗振りだったとすると、「革新」といわれてきた日本共産党が「保守」ということになるのではないかと思ったところです。ご本人は気が付いていないようですが、あの結論は意外でした。

    
       シジミチョウ

【コレクション 87】
 これは『日本戦後史資料』です。
 「戦後史」とありますが、この本が刊行されたのが1995年ですから、それからでも約30年が経過しました。つまり、冷戦崩壊後のことはほとんど出てきません。
 考えてみれば、この本の刊行前30年、刊行後30年、計60年は物心がついていたわけですから、歴史的審判というほどではありませんが、重いものを感じます。
   
 このパンフレットの大きさはA4判、6㌻です。全体はA4判大3枚分の横長の用紙を最初に右から3分の1を折り込み、次に左から3分の1を折り込むとできます。
 1㌻ 上掲
 2~4㌻ 全目次と〔1㌻の写真同様の〕関連写真
 5㌻ 刊行にあたって 内容見本
 6㌻ 本書の特色 装丁見本 
    刊行案内 A5判 860㌻ 定価7800円 1995年11月 新日本出版社

 なお、本書は、1984年に刊行され・・・た「戦後史資料集」を、戦後50年を機会に全面改訂したものと記されています。

    
      ヒガンバナ(曼殊沙華)
 
 では、ここで。
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No.294 反帝新聞

2024-09-29 06:07:50 | 時評
(1)自民党の総裁選が終わりました。
 終わったので、もう過去です。全国であの9人が「一場の大見え」をきりましたが、それももう「風と共に去りぬ」です。
 フタが開いて、推薦人に寝返られたことが分かったという人もいたのですから、いま少し自重して、「9人のドングリ」でなく、「7人のサムライ」にしたら、さぞかし議論のテンポも上がったでしょうにねぇ。

(2)しかし、あの「大見え」は、そもそも政権党のそれも幹部ばかりなのに、なぜこれまでに実現できなかったのかを考えれば恥ずかしくて言えないことなどなどを、他人事のように未解決の課題として語ってました。いままでやる気がなかったのに、この際何かを言わなければならないから捻り出したみたいな・・・。でも、それももう終わりました。だから、「きのうのことはもう忘れた」、「明日のことはわからん」としゃれて、何もなかったかのように振舞うでしょう。
 もっとも、かなり危険な本音も言ってました。これは忘れてはいけません。要注意です。

(3)いつもそうです。わかっちゃいるけど、いつもこうです。な~んでか。
 それは、政策を国民に対する公約として掲げて、その実現のために一丸となって努力する政党ではないからです。全国の「有象無象」というか「名士」の「寄り合い所帯」の政党だからです。群馬では「デージンドン〔大臣殿〕」という言葉を聞きましたが、元は地主か何かの人の2・3世とか、あるいは、この頃は役人が地域代表として担ぎ出されて集まった政党だからです。
 その点では、最近の公明党の党首交代の方が近代的です。自分たちの目指す方向を実現するのにふさわしい人を話し合いで選定・決定してました。それも、自党内部のことにマスコミまで動員して大騒ぎするようなことをしていません。マスコミもなぜか党首公選といった批判や騒ぎもしませんでした。

(4)つまり、自民党は選挙前と選挙後では別な政党なのです。強いて言えば、選挙前は「自民党」かもしれませんが、選挙後は「自分党」に変身するのです。
 前に、国民には2種類があると書きました。「95%の勤労者国民」と「3~5%の高額所得層(と大資本)」です。選挙前は、国民は「95%」の方、選挙終了後は「3~5%」の方になるのです。これは、党内の選挙でも、一般の国政選挙・地方選挙でもほぼ同じです。

(5)そうしていま人事に入っています。これを見るとよくわかりますが、一致団結とか、挙党体制とかいうものの、それは表向きのお題目で、実態は、国民生活や、防災や、平和やではなく、勢力争いです。論功行賞や駆け引きです。すでに、岸田・菅ラインが浮上し、麻生ラインは沈没の気配とか・・・。
 言い過ぎましたか? そんなことはありません。言い方が少しヘタなだけです。

(6)あすから、またしばらく隠遁します。置きみやげとしてとしてコレクションから一つどうぞ。
【コレクション 86 反帝新聞】
 これは、メモがありますが、「1984年4月11日」集めたものです。40年前です。 When I was young, I had many dreams! おっと!
 このパンフには恩師の宇佐美誠次郎先生の推薦文があります。先生は、何処にどういうものを書いたというようなことを、よくよくのことでもないと話されない方でした。それを偶然いち早く発見して嬉しかったという思い出の一点です。多くのゼミ生でも気付いた人は少なかったのではないでしょうか。もちろん見せました。
 大きさはB5判4㌻です。
 自慢のものですから、マルマル載せて手間を省くことにしました。ゆっくりどうぞ。
   1㌻


   2㌻


   3㌻


   4㌻


 どうでしたか? やっぱり、負けて泣いてるのではだめですよ。

(7)お見舞いが来ました。
1.どなたかわかりません。毛が少ないので、私より高齢かも・・・?? 
   

 いままた思い出しました。むかし、法政大学の一般教養科目の生物を担当されていた高主武三先生がおられました。ちょうどこういう風貌でした。
 先生曰く:最近の人間はけしからない。
   お父さんが赤ちゃんに哺乳ビンで乳を飲ませてる・・・。
   哺乳類は、お母さんがおっぱいをフクマセル飲ませるから、哺乳類というんだ・・・。   
  (ウん、明解!)
 
2.右の大きいのは「アカヘリサシガメ」というようです。
  中央にテントウムシがいます。
  左手前の青い実は、だいぶいじめたツルのようです。ごめんなさい!
   

3.鳥ではありませんが、ハチドリみたいにして蜜を吸っています。
   

4.ヤブになるのでだいぶイジメましたから、つぐないにもう1枚。
 ツルとはいえ、かわいいものですね。
  

 では、ここでしばらくお暇をいただきます。
 〽きょう~のひは~ さよう~な~ら~
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No.293 石破氏総裁に 

2024-09-28 05:07:51 | 時評
(1)自民党の新総裁に石破茂さんが選出されました。
 これについて、政治評論家や各社の政治部記者が論評を加えています。その代表的なものは、「最終的に議員は次の総選挙で勝てる人を選んだ」でした。

(2)多分そうだろうと私も思いますが、しかし、裏金問題や統一協会問題などから逃れるための「選挙管理内閣」だけというなら、立候補者9人のうちには、林官房長官、上川外相などの「比較的」上品な感じの人もいました。その中から、高市氏でも小泉氏でもなく石破氏に落ち着いたのには、立憲民主党の次の代表に野田氏が選出された影響が大きいと思います。

(3)野田氏は、破れたりとはいえ、安倍首相と渡り合った元首相です。その野田さんに面と向かって対抗できる人は、「風格」の面からみて、9人の中では石破さんしかいないと思ってました。実際そういう論評を載せている政治学者もいます。もちろん、これは石破さんを持ち上げているのでなく、ほかの8人と比べてというだけのことです。
 自民党が、裏金・統一協会問題など、これまでの政策に行き詰って、逃げの一手で石破さんに頼るだけのことですから、これを逃がしては政治がきれいになりません。

(4)政治や経済をフィーリングで語るのはダメですが、こんどの石破氏選出で、議員はかなりが〔選挙対策という〕フィーリングで動いた、そう見ました。
 
(5)さて、サイコロは振られました。
 石破氏は日米同盟・軍事強化を言っています。地方とか国民の生活とかも言っていますが、この両立は極めて難事です。これをどう止められるかは、国民の自覚と努力に架かっています。
 一方、野田氏も保守・中道派です。日米関係も言っています。
 先日発表された野田体勢は勝ちに行くことを考えた人事と見ましたが、しかし、立憲民主党の党内事情も複雑で、どこまで国民の支持が得られる政策や度量の大きさを示せるかにかかっています。政治家として持論は大事、しかし、国民の声がいちばん大事。国民を思え!

(6)「アベ・キシダ政治を許さない」この点で主導権を発揮できるか・・・。憲法を守れ、戦争法をやめよ、軍拡・武器輸出をやめよ・・・。ことはそう簡単ではありませんが、これなしには日本国民の生活は守れません。
 どちらの声が国民により届くか。伸るか反るかのところへ来ました。

(7)落穂拾いをしておきます。
1.25日の検査の帰りに昭和記念公園脇で見たキノコ。
    

2.我が家の朴の切株から15㎝くらいの大きなキノコが出ていました。
   

3.かわいいシジミチョウ
   

4.やさしいチョウ。
 これは、ヒメアカタテハと思っていたら、アカムラサキというチョウにも見えます。
 私の命名はアバウト。ご容赦あれ!
   

5.ナミアゲハ。きょうは横から。
   

6.きのうの散歩で見たカワイイ花。もちろん別です。
   

7.同じく。
    

8.公園の木
   

 では、ここで。

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No.292 袴田さん再審無罪

2024-09-27 07:33:34 | 時評
(1)静岡地裁が、1968年に発生した殺人事件について、袴田巌さんの再審無罪を言い渡しました。注目されたのは、証拠として争点となった衣類についての判断ですが、これについて、裁判では「捜査機関の者の捏造の外には想定できない」との判断を下しました。
 事件から58年、死刑確定から44年、筆舌に尽くしがたい長い日々をご苦労様でした。
 この上は、検察は控訴せず、事件を自ら見直すべきです。

(2)兵庫県斎藤知事は、辞職でなく、失職しました。要するに、この人は事の本質がまだ理解できていない、あるいは、シラヲキッテいます。
 県民は、この怒りをよりよい知事を選択することで示してもらいたい。

(3)使用済み核燃料が柏崎刈羽原発から青森県むつ市の中間貯蔵施設に搬入されました。この貯蔵は最長50年ですから、現存の大半の人々はもう「千の風」。万一の場合、どう責任を取るのでしょうか。
 六ヶ所村もそうですが、下北半島の一帯は、大半が「旧御料地」です。人が少ないところが、「公的なゴミ捨て場」に選ばれやすい・・・。

(4)私の目の調子は良いですが、まだまだ「謹慎の身」。でも、きょうはやむにやまれず、一言ずつだけ書いておくことにしました。
 世の中、弱いものがくじければ、強いものが「国民のみなさま」とかいって偉そうなご託宣をのたまう機会を与えることになります。そうすると、弱いものはもっと嫌な思いをさせられます。
 庶民は忙しいのが身上、ですから多くはできませんが、損して元々、何か一つでいいですから頑張りましょう。
 私の場合は、広津和雄の「散文精神」、金子兜太の「アベ政治を許さない」です。

(5)武蔵村山のイオンへ運動を兼ねて出かけました。
 お花屋さんの店先で、ジャノメチョウ?に遭いました。
    

(6)散歩から帰ると、ナミアゲハが待ってました。
 まだ羽化したばかりで、ピカピカです。
    

(7)散歩の途中で、お花を見ました。
 カワイイですねぇ。うちのカミさんもね、50年前はこんな感じでしたよ・・・。〔事実誤認の可能性もあります・・・。〕
    
 
(8)庭にヒガンバナが芽吹きました。
 むかしは「墓場の花」とばかり思ってうとんじていたのに、このごろは待ち遠しいです。歳のせいかもしれません。
 時間があったら、No.81と83もみてください。どちらも私のお気に入りです。
    

 では、ここで。
 
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No.291 番外4

2024-09-25 05:25:14 | 時評
(1)きのう、散歩に出て古書店に立ち寄ったところ、『日本の野草・雑草 低山や野原に咲く471種』(日野東解説、平野隆久写真、成美堂出版、2010年)があったので買いました。これでだいぶ間が持ちます。
 それにしても、日本という国はおもしろい国ですね。「こんなのないだろうな」と思うのが、たいがいあります。平和なればこそですね。

(2)立憲民主党の野田体制が固まりました。あれは、野田当選の論功行賞もあるでしょうけど、政権奪還を企図した人事と見ました。
 そのためには、忘れてはいけないのが政策です。
 国民は、全国的に震災・災害に疲弊しています。そこへ物価高、賃金・年金の目減り、貧富の格差拡大が進んでいます。この点で国民の支持を得られる政策を打ち出せるかどうかでしょう。「ここがロードスだ、ここで跳べ!」。

(3)要点は、金子兜太さんが残した「アベ政治を許さない」です。
 なかでも欠かせないのは、2015年9月19日の戦争法以降の軍事化をやめるといえるかどうかです「防衛費を教育費の2倍に拡大」という岸田内閣の置き土産、ムダな軍事をやめずに政策をいえば、結局は国民に自己負担〔消費税増税〕を強いることになります。

(4)実際、自民党の9人の候補者は日米同盟優先です。ですから、教育費の2倍に膨らむ軍事費削減を言いませんし、口々にいろいろなことを言っても、財源がありませんからその政策は絵に描いた餅です。まあ、口約束です。しかし、当選する1人はそれを実行するわけです。とすれば、それは国民に自己負担〔増税〕を押し付けることでしかできないでしょう。
 これはナンダイ! でも、ずっとこんな体たらくでやってきたんですね。
 目を細めて見ているとよくわかります。

(5)きのうも紹介しましたが、私は見舞客に励まされています。
1.庭に出たら、ヒメアカタテハが足元にすっとまりました。
    

2.その横に、先日の大雨でまたペア・キノコが出ていました。
   

3.それから、シジミチョウ、これはヤマトシジミというようです。
    「石の上にもシジミチョウ」
   

4.バッタさんがバッタリやってきました。
 あなたは何バッタ? クルマバッタ・・・? 返事がありませんでした。
    「道を気をつけるように」とだけ言って去りました。・・・。
   

5.そうそう、ぴょんぴょんショウリョウバッタさんも来ました。
   

6.新しい兄弟です。
 この兄弟は、卵・孵化〔ふか〕・3齢幼虫・〔脱皮して〕4齢幼虫・5齢(終齢)幼虫・蛹化〔ようか〕・羽化〔うか〕と成長するのだそうですが、写真の右は5齢幼虫、左は3齢幼虫のようです。弟はもうすぐ脱皮し、あんちゃんは蛹になります。
   

5.シソ
 なんにも云わないけど、シソが元気です。花もきれいだし、佃煮にすると😋です。
   

 きょうは検査日です。ではここで。
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