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神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.313 自民党的なものからどう脱皮するか

2024-10-24 23:36:22 | 時評
(1)昨日23日付の共産党機関紙『しんぶん赤旗』が「裏金非公認に2000万円 公認と同額 自民本部が政党助成金」というタイトルで目が飛び出るような記事を報じていました。みなさん読まれましたか?
 もちろん、この件は今日の朝刊でも報じられていましたし、ニュースやネットなどでも取り上げられていましたから、もうみなさんご存じのことでしょう。
 実は、私は見出しの「非公認」の「非」をあまり意識せずに読み始めてしまい、「自民党派閥の裏金事件で非公認となった候補が代表の党支部にも党本部から総選挙公示後に政党助成金20000万円が振り込まれていたことが22日、本誌の取材でわかりました」とのくだりを読んで「えっ!」と驚いてまた読み返しました。

(2)そもそも、政党助成金はあの、企業や団体からの政治献金が政治をゆがめる原因だからと、これを止めることにして導入したものです。ところが、政治献金であるパーティー券の売り上げの一部がキックバックされたのに政治資金報告書に記載しなかった〔隠蔽しようとした〕ことが発覚して問題となったため、世論の批判にさらされてその処分として今回の衆議院選挙で自民党の公認からはずという措置が取られました。それなのに、この非公認議員〔キックバック隠蔽議員〕に対しても、公認議員と同様に、「衆議院選挙の公認料500万円と活動費1500万円 計2000万円が政党助成金から支給されたというわけです。

(3)やめるはずの企業・団体をやめずに、しかもこの処理で裏金を造った議員に、選挙資金として政党助成金から支給したことを森山幹事長が認めたそうです。国民を無視し・だましたわけですから、もうアウトです。

(4)考えてみれば、これまでも手を変え品を変えて国民をだましてきました。中には「この顔がウソをつく顔に見えますか」といって消費税を上げた「群馬県出身の中曽根首相」もいます。

(5)今回の自民党だけでなく、「下駄の鼻緒」の公明党も一緒になった自公政治は、もうとっくに行き詰っていて、腐臭を発してきたといってもよいのです。しかし、手練手管を使ってそういうものを握りつぶしてきました。ですから、もう政権交代しか道がないといえるわけですが、問題は野党です。
 この社会は、よく市民社会といいますが、諸階層が相互に依存しあって共同生活しています。人はそのどこで・どういう経済生活をしているかで、気分・感情・考え方が違います。政党はその人々の支持で成り立っていますから、野党も多分に自民党と同じ体質を持っています。なぜなら、その背景にいる選挙民は、3%の金持ち層から、97%の勤労者、ほかに現役を引退した高齢者などの様々な諸階層からなっていますが、これらの国民が毎日接しているものに各種メディアがあり、それにはスポンサーがついていて、往々にして忖度がつきものです。テレビなどはその圧力を受けて、許容範囲で報じていますから、長い間に与野党とも支持者が均質化させられています。
 ですから、今回は政権交代が当然と思いますが、問題は、その政権交代と同時に、国民が従来の気質・気分、行動様式を変えていけるかだと思います。一過性のものだとすると、何かの事件に出くわしたときにまた元に戻ってしまいます。前の政権交代がそうでした。

    

【コレクション 97 青鞜】
 これは、「元始、女性は太陽であった」というキャッチフレーズで知られた『青鞜』復刻のパンフレットです。

   
 このパンフレットは、大きさはB5判、8㌻です。B4判大の用紙2枚を重ねて二つ折りするとできます。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2㌻ 上段 第1巻第1号の表紙と内容見本 下段 復刻にあたって
 3㌻ 上段 第2巻第5号の表紙と第1巻第1号内容見本
    下段 瀬戸内晴美 火と燃えし情熱を  *下に掲載 



 4㌻ 上段 第3巻第2号表紙 第4巻第11号内容見本
    下段 中山和子 ”女たちの時代”の胎動
 5㌻ 上段 第4巻第8号表紙 第5巻第6号内容見本
    下段 井出文子 近代をひらいた女性たち
 6㌻ 上段 第5巻第11条表紙と内容見本
    下段 澤地久枝 女性史研究の宝庫
 7㌻ 上段 第6巻第1号表紙と内容見本
    下段 復刻版概要 内容:1911(明治44)年9月~1916(大正5)年2月 
                全6巻 総52冊・別冊1冊
             体裁:A5判 定価:セット価12万円 不二出版
 8㌻ 関連図書のご案内 叢書『青鞜』の女たち 全20巻 揃定価12万円
 以上です。 

    
      昭和記念公園:こもれびの里
 
 今度の選挙では、ジェンダーやいろいろな貧困なども争点です。貧困や生活の困難などを生み出す社会の仕組みを変えなければならないはずです。闇バイトは犯罪ですが、それにはまって犯罪者になってしまう若者にはこの社会の被害者の面もあります。そういう厳しい状況をなくす努力が社会に求められています。再教育でスキルを身に付ければ、だれでもより有利な職にありつけるなんていうのは、ねずみ講みたいなウソ。そういう自助努力ではもう限界です。
 では、ここで。

    
      陽だまりで
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No.312 意思表示を!

2024-10-24 00:31:57 | 時評
(1)選挙がいよいよ終盤になりました。
 各社が、いろいろな調査やアンケートに基づいて27日後の状況を予測する記事や発言をするようになりました。その予測の当否はいま措いて、私が望む第1は投票率が上がることです。病気や高齢のためなどで特別な事情のある人の外は意思表示をしてもらいたいということです。

(2)というのは、自分は政治とは無関係だとか、社会とつながりを持ちたくないといっても、市民社会といわれる現代社会に生きているからには、絶対に政治から逃れることはできません。
 市民社会は分裂しないための装置として国家を作り出しますが、国家は一定の収入を国民から徴収して充足します。それがたとえば税です。この税をいくらかをちょろまかして、うまくいったと思っていたらしい人が摘発されたとニュースで報じられることがありますが、これは所得税や法人税などのことです。
 これに対して、現在の日本でいうと、一般消費税のような間接税があります。これは売買に伴って課税される税ですから、これを拒否すれば、買い物さえできません。子供や老人のように所得がない人にも掛かる悪税であることがよく言われますが、ほかにもばかばかしい例ですが、何かの罪を犯した犯人でも、逃走中に飲料や食料を買えば、自分の知らないうちに納税者になります。
 
(3)この消費税率を3%→5%→8%→10%と挙げてきました。一方、岸田前首相は防衛費を2倍に増額しました。そうすると、この先、景気対策、福祉や高齢化問題などなどに対処しようとして財源が不足してくれば、増税するに決まっています。
 これまでも、景気対策のためといって法人税をどんどん下げ、投資を増やして経済成長を促進するといって高額所得者の所得税を引き下げてきました。そうしておいて、福祉のための財源として、消費税率をどんどん引上げてきました。にもかかわらず、結局は、法人税と所得税の減税、大型公共事業や防衛費などに使われてしまい、福祉・子育て・教育費など相変わらず放置されたままでした。

(4)今度の選挙には、今まで以上に関心をもっていますが、その結果がどうであるにせよ、国民の総意が反映されたものとなることを願っています。
 もちろん、自公与党の政治が酷いことは言うまでもありませんが、だからといって野党も、どうも「アベ政治を許さない」で団結できたときとは、残念ながらだいぶ違う様相を呈していることは否めません。選挙結果次第では、自公と野党の連立という事態も言われています。

(5) 映画『ゴッド・ファーザー』でウラギリものがどういう行動をとるかをつぶさに見ました。「仲間のような顔をして仲介するヤツ」です。選挙ですから余計にそうです。政党にも、議員にも、現にそういう行動をする人を見ます。そういうハナモチナラナイのにかぎって声も態度も大きい。注意しているとすぐわかります。

    

【コレクション 96 日本の福祉】
 軍事と福祉は共存できません。でも、岸田前首相も、その前の自公政権も、ず~っとそれを続けてきました。きょうは、そのアンチです。


 このパンフはA4判、6㌻です。A4判3枚分の横長の用紙を、最初に右から3分の1を折り込み、次に左から3分の1を折り込むとできます。
 全体は、
 左から1㌻ 上掲
 2~4㌻ 各巻の内容見本 
     *2㌻目を下に載せました。



 5㌻ 本集成の特徴
    推薦の言葉 隅谷三喜男(東京大学名誉教授)
          板山賢治(日本障害者リハビリテーション協会副会長)
           *「障害」はママ。今は、「障碍者」とか「障がい者」。
 6㌻ 刊行案内 仕様:A4判 全5巻 各巻平均200㌻ 発行:1999年4月
         セット価格:49,000円 日本図書センター
 以上です。

 軍事、特に戦争では、それで儲けていい思いをする少数の「死の商人」と、そのために悲惨な状態に追い込まれる多数の人々が出てきます。しかし、三八式歩兵銃なら被害者は打たれた当事者だけということもいえますが、核兵器ともなると、非戦闘員(女・子供・高齢者)のほか、遠くの河原にいるチョウチョさんも海老さんも無関係ではなくなります。そして、その影響は、少なくとも、関係者が生きている限り終わることはありません。絶対やめてもらいたい。今回の選挙では、そういう軍事依存を批判するのが「大正解」です。それが、結局のところ経済も守り、国民生活も守るはずだからです。

 きょうはここで。
    
 
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