(1)昨日23日付の共産党機関紙『しんぶん赤旗』が「裏金非公認に2000万円 公認と同額 自民本部が政党助成金」というタイトルで目が飛び出るような記事を報じていました。みなさん読まれましたか?
もちろん、この件は今日の朝刊でも報じられていましたし、ニュースやネットなどでも取り上げられていましたから、もうみなさんご存じのことでしょう。
実は、私は見出しの「非公認」の「非」をあまり意識せずに読み始めてしまい、「自民党派閥の裏金事件で非公認となった候補が代表の党支部にも党本部から総選挙公示後に政党助成金20000万円が振り込まれていたことが22日、本誌の取材でわかりました」とのくだりを読んで「えっ!」と驚いてまた読み返しました。
(2)そもそも、政党助成金はあの、企業や団体からの政治献金が政治をゆがめる原因だからと、これを止めることにして導入したものです。ところが、政治献金であるパーティー券の売り上げの一部がキックバックされたのに政治資金報告書に記載しなかった〔隠蔽しようとした〕ことが発覚して問題となったため、世論の批判にさらされてその処分として今回の衆議院選挙で自民党の公認からはずという措置が取られました。それなのに、この非公認議員〔キックバック隠蔽議員〕に対しても、公認議員と同様に、「衆議院選挙の公認料500万円と活動費1500万円 計2000万円が政党助成金から支給されたというわけです。
(3)やめるはずの企業・団体をやめずに、しかもこの処理で裏金を造った議員に、選挙資金として政党助成金から支給したことを森山幹事長が認めたそうです。国民を無視し・だましたわけですから、もうアウトです。
(4)考えてみれば、これまでも手を変え品を変えて国民をだましてきました。中には「この顔がウソをつく顔に見えますか」といって消費税を上げた「群馬県出身の中曽根首相」もいます。
(5)今回の自民党だけでなく、「下駄の鼻緒」の公明党も一緒になった自公政治は、もうとっくに行き詰っていて、腐臭を発してきたといってもよいのです。しかし、手練手管を使ってそういうものを握りつぶしてきました。ですから、もう政権交代しか道がないといえるわけですが、問題は野党です。
この社会は、よく市民社会といいますが、諸階層が相互に依存しあって共同生活しています。人はそのどこで・どういう経済生活をしているかで、気分・感情・考え方が違います。政党はその人々の支持で成り立っていますから、野党も多分に自民党と同じ体質を持っています。なぜなら、その背景にいる選挙民は、3%の金持ち層から、97%の勤労者、ほかに現役を引退した高齢者などの様々な諸階層からなっていますが、これらの国民が毎日接しているものに各種メディアがあり、それにはスポンサーがついていて、往々にして忖度がつきものです。テレビなどはその圧力を受けて、許容範囲で報じていますから、長い間に与野党とも支持者が均質化させられています。
ですから、今回は政権交代が当然と思いますが、問題は、その政権交代と同時に、国民が従来の気質・気分、行動様式を変えていけるかだと思います。一過性のものだとすると、何かの事件に出くわしたときにまた元に戻ってしまいます。前の政権交代がそうでした。

【コレクション 97 青鞜】
これは、「元始、女性は太陽であった」というキャッチフレーズで知られた『青鞜』復刻のパンフレットです。

このパンフレットは、大きさはB5判、8㌻です。B4判大の用紙2枚を重ねて二つ折りするとできます。
全体は、
1㌻ 上掲
2㌻ 上段 第1巻第1号の表紙と内容見本 下段 復刻にあたって
3㌻ 上段 第2巻第5号の表紙と第1巻第1号内容見本
下段 瀬戸内晴美 火と燃えし情熱を *下に掲載

4㌻ 上段 第3巻第2号表紙 第4巻第11号内容見本
下段 中山和子 ”女たちの時代”の胎動
5㌻ 上段 第4巻第8号表紙 第5巻第6号内容見本
下段 井出文子 近代をひらいた女性たち
6㌻ 上段 第5巻第11条表紙と内容見本
下段 澤地久枝 女性史研究の宝庫
7㌻ 上段 第6巻第1号表紙と内容見本
下段 復刻版概要 内容:1911(明治44)年9月~1916(大正5)年2月
全6巻 総52冊・別冊1冊
体裁:A5判 定価:セット価12万円 不二出版
8㌻ 関連図書のご案内 叢書『青鞜』の女たち 全20巻 揃定価12万円
以上です。

昭和記念公園:こもれびの里
今度の選挙では、ジェンダーやいろいろな貧困なども争点です。貧困や生活の困難などを生み出す社会の仕組みを変えなければならないはずです。闇バイトは犯罪ですが、それにはまって犯罪者になってしまう若者にはこの社会の被害者の面もあります。そういう厳しい状況をなくす努力が社会に求められています。再教育でスキルを身に付ければ、だれでもより有利な職にありつけるなんていうのは、ねずみ講みたいなウソ。そういう自助努力ではもう限界です。
では、ここで。

陽だまりで