里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ネムの花 川沿いの段丘崖

2017-07-20 | 日記

大和町吉田地区の、吉田川に沿った道路を走行していると、段丘崖から立ち上がった
ネムノキに、たくさんの花が咲いていました。
白っぽい花や、やや褐色が混じった花もあるのですが、ここの花は赤みの強い鮮やかな
色でしたので、車を止めて撮ってきました。

名前の由来は、暗くなると葉を合わせるように閉じる性質があることから「眠りの木」、
それが転化してネムノキとなったようです。
羽軸を中心に、対生する30~60枚の小葉が合掌するかのように閉じる、と解説されて
いますが、私はまだ見たことがありません。




                            二枚とも2017.7.14撮影

葉は暗くなると閉じますが、花は逆に夕方から開いて、翌日にはしぼんでしまいます。
私が撮影したのは午前9~10時頃です。
ピンク色の傘形に見える頭状花序には、10~20個もの花が集まっています。ピンク色の
部分は雄しべで、1つの花には30本ほどの雄しべが付いていますから、花序全体では300本
以上の雄しべが集まっていることになります。




                            二枚とも2017.7.14撮影

マメ科ネムノキ属の落葉広葉樹で、樹高10mほどの高木。
本州〜沖縄に分布し、川岸や原野、道路法面などの、日当たりの良い場所に自生する。
幹は枝分かれして横に長く伸びて、やや枝垂れる。
樹皮は灰褐色で褐色の皮目が多い。枝は暗色で無毛。
葉は互生し、大型の偶数2回羽状複葉で長さ20〜30cm、7〜12対の羽片がほぼ対生する。
羽片には小葉が15〜30対対生する。小葉は長さ1〜1.7cm、幅4〜6mm。
夜になると葉は垂れ下がり、小葉が閉じて眠っているように見える(就眠運動)。
花期は6〜7月で、枝先に淡紅色の花が10〜20個頭状に集まって咲く。花弁は中ほどまで合着し、
長さ8mmほどの漏斗状。雄しべは多数あり、長さ3〜4cm、花の外に長く突き出てよく目立つ。
果実は豆果で長さ10〜15cm、10〜12月に褐色に熟し、下側の線に沿って裂開する。
中に種子が10〜18個入っている。種子は長さ5〜9mmの楕円形。



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2 コメント

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こんばんは (みっちゃん)
2017-07-22 21:35:23
こんばんは。ご無沙汰しています。
毎日暑いですね~お変わりありませんか?
熱中症にはお気をつけくださいね。
こちらは連日の猛暑でエアコンをフル稼働です。
壊れないか心配・・・(^_^;)

ネムの花、可愛いですね。
名前の由来は知りませんでしたが、そう思うと名前も可愛い~♡
最後の写真を見ていると、
グラデーションの花が夕方から夜会に集うマダムたちの扇子のような(*^^*)
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写しきれなかったので (グミ)
2017-07-23 09:44:11
みっちゃん、北部九州は豪雨で大変だったようですね。北九州市は大丈夫だったのかしら ? 線状降水帯と言うのでしたっけ ? そこからちょっと外れると、大したこと無かったりして・・

ネムの花は以前のサイトに載せていたのですが、移しきれなかったので改めて記事にしました。自然界では花の少ない季節に、たくさんの花を付けてくれるので目立ちますよね。
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