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goodシネマ 全集 ⑬ 映画『真昼の決闘』「201」 

2024-09-08 15:12:43 | goodシネマ

goodシネマ 全集 ⑬ 映画『真昼の決闘』

1870年、西部の小さな町。保安官ウィルはかつて逮捕した無法者との対決を決意。

だが、戦いに否定的な妻エミーは町を去ろうと駅に向かう。エミーが列車に乗り込むと同時に、ウィルに復讐を誓う無法者が降り立つ。
ゲイリー・クーパー扮する保安官が4人の無法者にたった1人で立ち向かう姿をリアルな描写で描き、1953年・第25回アカデミー賞で主演男優賞など4部門を受賞した傑作西部劇。

ジョン・W・カニンガムの短編小説を基に「戦場にかける橋」のカール・フォアマンが脚色を手がけ、「地上より永遠に」などの名匠フレッド・ジンネマンがメガホンをとった。

1870年、西部の小さな町ハドリービル。保安官ウィルは結婚を機に退職し、町を出ようと考えていた。

そんな彼の元に、かつて逮捕した無法者ミラーが釈放され、仲間を引き連れて復讐にやって来るという急報が届く。

ウィルは町の人々に加勢を頼むが、誰もがミラーを恐れ協力を拒否。

ウィルはたった1人で4人を相手に戦うことを決意する。

ヒロイン役には当時ほぼ無名だったグレイス・ケリーが抜てきされ、一躍注目を集めた。

Do not forsake me, My Darling. (High Noon)

 

この作品は“リアルタイム劇”として有名な
作品だが、そのリアルタイム性を
あまり意識することは無かったものの、
刻々と迫る正午(ハイヌーン)への
緊迫感を醸し出す装置として
機能していたようには感じた。

真昼の決闘』 (1952) フレッド・ジンネマン監督 | FLICKS FREAK Grace Kelly : her beauty, her films - Grace Kelly in

 

 

 

 

 

 

フレッド•ジンネマン 「真昼の決闘」 (1952) | It's not about the ski  遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

 

 

 

 

 

テックス・リッターの歌う"Do Not Forsake Me, Oh, My Darlin'"でこの映画は始まる。

歌詞がこの作品のあらすじを教えてくれる。

“腰抜けにはならない。臆病者となって自分の墓に眠りたくはない”   釈放された人殺しフランク・ミラーが正午につく汽車で保安官ケインに復讐に来る。

ケインはたった今結婚式を終え、保安官バッジを外したばかり。

しかし日曜日とあって後任が着任するのは明日。

「君はもう保安官ではないのだから戦う義務はない、町を出ろ」と町のみんなから言われ、一旦は馬車で町を出る。

しかし途中で馬車を止め、結婚式を上げたばかりの妻に言う。

「僕はいままで逃げたことはない」

ケインには町に残る義務はなかった。町を去ってもそれを責める人はなかった。

ただ彼は、困難から逃げたという汚点を自分の心の中に残したくなかったのだ。

  保安官事務所に戻ったものの、やはり逃げてくれと再び懇願する妻エミイに

「一生逃げ続けろというのか」

「一緒に行かないなら、正午の汽車で去るわ」

「僕は残らねばならない」

なぜ逃げないのかとケインを責める判事

「紀元前5世紀、アテネ市民は残虐な暴君を追放した。

だが数年後、暴君が傭兵軍と戻ると、政府の人間が処刑されるのを、ただ傍観するだけだった」

そして事態は判事の言った通りになっていく。

思いつく限りの自己弁護を並べ、町の人たちはともに戦おうとせず次々とケインを見捨てていく。

  保安官助手ハービーに、かつてはケインの恋人であった酒場の女主人ヘレンが

「あなたとケインの違いを話してあげる。あなたは顔も体格もいい。でも彼は男よ」

   ヘレンが妻エミイに

「なんて女なの。彼を見捨てるなんて」「ケインが私の男なら見捨てたりなんてしない。いっしょに戦う」

ケインはヘレンでなくエイミーを妻に選んだ。ならばケインにふさわしい女であってくれ、ヘレンはそう言いたかったのだと思う。

 やめた保安官助手ハービーが言う。「あんた、恐いのか」

ケイン「恐らく」

自らの恐怖心を認めるケイン。猪突猛進、単細胞の命知らずでないところにケインの魅力がある。

 加勢に来たハーブも他に志願者がいないのを知ると帰っていく。

「他の連中が来れば手伝うよ」

   正午になり遠くから聞こえる汽車の汽笛、映画の汽笛を聞いてドキッとしたのは初めてだ。

   汽車が着く。どんな悪相が汽車から降りてくるのだろうかとワクワクする。

その観客の心を持て遊ぶかのように監督のフレッド・ジンネマンは汽車から降りてくるフランク・ミラーの背中だけをしばらく見せるのはにくい。

 ケインが四人の悪党を倒したことを見て、通りに集まった住民たち。彼らを見回し、ケインはバッジを投げ捨て何も言わずに去って行く。

彼が命を賭けて守ってきた町の住人たち。ケインが友人だと思ってきた町の人たちは誰一人ケインとともに戦ってくれようとしなかった。

たった一人14歳の少年を除いては。

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