100分de名著 群集心理 ギュスターウ・ル・ボン
第2回 「単純化」が社会を覆う
19世紀末、伝統的な価値観が崩壊し啓蒙が進んだ結果、人々からはむしろ深遠な思想は失われ、単純化した思想のみが定着していった。
人々の思考能力や想像力は、見かけ上の連想のみに基づいて働くようになり批判精神を失っていく。
代わりに群衆の中で席捲し始めるのは「イメージ」とそれを喚起する「標語」。
たとえ誤謬であっても鮮やかで魅力的なら群衆はそれを信じるようになる。
群衆心理によって、社会全体が「単純化」「わかりやすさ」のみに覆われ、瞬く間に一色に染め上げられていくのだ。
第二回は、ル・ボンの洞察を通して、「単純化」が社会を覆っていくことの怖ろしさに警鐘を鳴らす。
映像の世紀OPテーマ:パリは燃えているか
ルイ17世は、フランス国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットの次男。
兄の死により王太子となった。
8月10日事件以後、国王一家と共にタンプル塔に幽閉されていたが、
父ルイ16世の処刑により、王党派は名目上のフランス国王に即位したものと見なした。
名目上のナバラ国王でもあった。しかし解放されることなく2年後に病死した。
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