三千万年の旅 パッカン 2021.1
大陸から引きちぎられた日本列島
さて日本列島が出来るまでには3000万年かかったそうだが、それを番組では1年のカレンダーに喩えて紹介しているが、まず最初の6ヶ月は「パッカーンの時代」。
要は大陸が裂けて日本列島の基本となる島が誕生した時代だという。
日本海沿岸は例えば鳥取県の浦富海岸、新潟県の佐渡の尖閣湾などのように切り立った荒々しい断崖という風景が多いのであるが、
これらが生成したのは日本列島の誕生と関係しているのだという。
1億年前のユーラシア大陸の東には日本列島は存在していない。
岐阜県の飛水峡にはチャートと呼ばれる独特の岩石が存在するのだが、これと全く同じものが存在するのがロシアのハバロフスクだという。
含まれる化石まで全く同じだったという。これが何を意味するかだが、ここがかつてつながっていたということである。つまり日本列島は大陸から引きちぎられたのである。
今から3000万年前、恐竜が絶滅して哺乳類の時代となった頃である。突然にユーラシア大陸の東端に亀裂が入り、大地がゆっくりと切り裂かれていった。
そして2500万年前、カレンダーでは3/1に亀裂に海水が入り込んで日本海の元が生まれる。そして1000万年かけて亀裂は広がっていく。
海底では大噴火が起こって火山灰が滞積する。これらの火山灰は後に隆起で地表にも現れている。
この大変動を起こした原動力はプレートである。
ユーラシア大陸の東端の下で太平洋プレートが沈み込んでいたが、この時に沈み込むプレートによって太平洋プレートが東に押される力が生じる。
そして太平洋プレートが東に押される時に、それに乗っかったユーラシア大陸の東端が「パッカーン」とちぎれたのだという。
こうして日本列島の原型が現在の位置に到達したのが1500万年前、カレンダーで6/30のこととなる。
なおこの時の割れ目に地底からの金が湧き出したので、これが後の「黄金の国ジパング」の元になったという。
ユーラシア大陸からこぼれ落ちる付加体 日本列島誕生の話
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パッカン 大陸からちぎれる 付加体