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パップ・ギョーリキー

東京医科歯科大学医学部付属病院で医療ミス

2005-01-25 14:48:43 | NEWS
医者に命を預けるのは怖い。
命を預けるような重い病気でなくても、結果的に命を預けてしまうことになる。
今度は高カロリー輸液でミス。

東京医科歯科大病院 細管誤り胸に刺す 1カ月後、女性死亡

 東京医科歯科大学医学部付属病院(東京都文京区)で昨年十二月、入院中の女性患者(76)に首の静脈からカテーテルを通して高カロリー輸液を入れようとした際に、カテーテルを誤って胸腔(きょうくう)まで突き刺したまま、輸液を注入していたことが二十四日、分かった。女性はその約一カ月後に死亡した。警視庁本富士署は業務上過失致死の可能性もあるとみて、遺体を司法解剖し、詳しい死因を調べている。
 調べや病院関係者によると、女性は以前から同病院に通院、発熱が続いたことなどから昨年十一月二十六日に入院した。食事ができなくなり、十二月八日午後二時二十分ごろ、男性医師が右の首の静脈にカテーテルを刺し、高カロリー輸液を入れて栄養を補給しようとしたところ、カテーテルが静脈に刺さらず、針は肺が収められている胸腔に達したという。
 その後、血圧が低下したため翌九日に診察。胸水がたまっていることを確認し、水を抜くなどの処置をしたが、今年一月十八日、死亡した。胸腔には約二千七百ccの輸液がたまっていたという。
 同病院は、「事故後、患者に処置を施したところ、血圧が上昇し呼吸も改善するなど、容体は回復した。事故が原因で死亡したとは認識していない」としたうえで、「遺族が治療に疑問を持ち、他施設での解剖を希望したので、司法の手に委ねることにした」とコメントしている。
(産経新聞) - 1月25日2時56分更新

いや、怖いですね。
カテーテルがちゃんと静脈に刺さったことを確認しないのでしょうか、素人考えだとそう思いますが。
「事故後、患者に処置を施したところ、血圧が上昇し呼吸も改善するなど、容体は回復した。事故が原因で死亡したとは認識していない」
ということですが、そうなんですか?
そりゃ、「胸腔には約二千七百ccの輸液がたまっていた」のだから、肺も膨らめないでしょう、それを抜いたら呼吸が改善するのは当然?と、これまた素人考えながら。
それって、「容体は回復した」と言えるのでしょうか…?
「遺族が治療に疑問を持ち、他施設での解剖を希望したので、司法の手に委ねることにした」ということなので、解剖の結果を待ちましょう。
筑波大卒耳鼻科医のHPの一件の直後なだけに、世論が誤った方へ進まないでほしいとは思いますが。

にしても、失敗したら命に関わるような手技って、どうやって練習するんでしょうか?
医者ならできる手技でも、新米の医者は素人と同様なわけで。
先日、麻酔の勉強で、教科書に載っていた手技を自分で試してみたら気分が悪くなってしまいました。
何度もやっている人ならできることでも、初めはできないのは当然ですから。
弁膜症手術で何人もの方が亡くなった東京医大の心臓外科の事件で
「トレーニングとして必要だった」
との主任教授の弁もありましたが…
人形を使ったり、コンピュータでシュミレーションしたり、というのではトレーニングになららないでしょうか?

シュミレーションと実際に人を相手にするのとでは違う、という声もあるかもしれませんが。
今日はそういう意味ですごい記事を。
「死んだ人、生き返る」小中学生の15%…長崎県調査

 長崎県佐世保市の小6女児殺害事件を受け、県教委が県内の小中学生約3600人を対象に「生と死」について尋ねた意識調査で、15・4%が「死んだ人が生き返る」と回答した。

 テレビや映画の影響をうかがわせる答えもあり、県教委は「子供たちは生死に直接、接する機会が減り、様々な情報の影響を受けている」と分析している。

 「生き返る」と思う理由では、「テレビや映画などで見たことがあるから」が29・2%、「ゲームでリセットできるから」が7・2%だった。自由記述では「人は死んでも心の中で生きている」「医学や科学が進歩すれば、生き返ることも可能」の意見もあった。
(読売新聞) - 1月25日1時39分更新


驚きますね。
いや、この「生き返る」の捉え方の問題というのもあると思います。
ここでも挙げられている「心の中で生きている」とか「医学や科学が進歩すれば」というのは、間違っとる!と一括りにしてはいけない意見だと思います。
他にもこんな意見があったそうです。

長崎県ホームページより

あと、ネタで書いた人もいるでしょうし。
けど、テレビや映画やゲームの話を、本当に現実世界に持ち込んでしまっている人もいるでしょう…
第三期科学技術基本計画策定のために文部科学省が、30年以内に実現可能な科学技術を一線科学者らに予測してもらったそうですが、その中にも「死んだ人を生き返らせる」はありませんでした、当然ながら。。

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