阪神4連敗。
俄然、「中日優勝の可能性」みたいな見出しが増えるスポーツ新聞。
いやいやいやいやいやいや、何をおっしゃいますやら。
長いシーズン、同一カード勝ち越しが途切れることに何の不思議も無い。
むしろ、中日の11連勝の方がよっぽど特殊なことでしょう。
阪神は普通にやってる、そこへ中日がたまたま特殊なことが続いて差を縮めた、それだけである。
何も気にすることはない。
こんばんは、モです。
やれ、金本が打てない、今岡が打てない。
やれ、井川で勝てない、藤川が打たれた。
そらね、打てないときもありますよ。
波があって当然。
解説者も得意げによく言うじゃないですか、
「打線はみずもの」
それだけでしょう。
たまには打てないときもありますよ。
辛抱しましょう。
それからね、井川が勝てない。
そらそうよ。(岡田監督風)
1軍昇格後は負け無しの9勝3敗でハーラーダービートップでしたが、不思議ですよね。
「チェンジアップに空振り!」
「ストレートォォォ見逃し三振!」
そんな去年までのすごさが、今年の井川には見られないような気がするんですが。
パワプロの井川のチェンジアップ、すごいでしょ?
バッターは面白いくらい空振りする。
あの球も、来年版ではしょぼくなってしまうのかな。
話は逸れたが、何よりも、この連敗はある程度諦めがつく。
というと御幣があるかもしれないが、負けて当然である。
7月30日、連敗初日の横浜戦、「6人目のローテーションピッチャー候補」ブラウンと「松坂世代」館山の投げ合い。
初回表、先頭バッター出塁、2番は倒れたが、3番岩村ホームラン。
その後もピリッとしない。
試合中、解説者も再三繰り返していたが、いい球を投げているのに勝負どころで真ん中に入る。高めに浮く。
これでは守ってる野手も、リズムに乗れない。
裏の攻撃は、先頭赤星が一度もバットを振らないまま三振に終わったのを皮切りに、淡白に終了。
2回の表にブラウンが立ち直ればまだよかったのだけれど、やっぱり決め球が決まらない。
阪神の守備は長く、攻撃はあっさりのダラダラモードが続く。
3回もやはりダメ、初回からずっと先頭打者にヒットを打たれ続ける。
4回、やはり先頭打者がヒットで出塁。
続く投手館山が送りバントの後、1番青木にデッドボール、そして2番宮本にホームランを打たれて降板。
後を継いだ江草、先頭打者が
今岡のエラーで出塁。
ブラウンのダラダラモードは最早断ち切れないものとなっていた。
江草はしかしきっちり無失点で22/3を投げきったが、その後がもうダメである。
「6人目のローテーション投手候補」の能見が炎上、2回4失点で8回にアウトを取れず降板。
後を受けた桟原も8回はきっちり後続を断ち切ったものの、9回は2死の後
今岡エラーから3失点、更にマウンド上での
内野手全員お見合いのオマケもあって結局2回4失点。
終わってみれば今期最多22安打13失点、打線は湿りっぱなしで、24歳3年目館山にプロ入り初完封をプレゼント。
ブラウンのダラダラモードが最後まで尾を引いた形となった。
監督は不機嫌;
「明日はロードに出る前の最後の試合や。いい形で終わりたいのは当たり前やろ!」
7月31日、杉山と藤井の先発。
これは、ひとえに、私の口癖でもあるこの一言に尽きる。
可哀想な杉山
彼がいいピッチングをしても、打てなかったり、守りがまずかったり。
それが、今年は杉山が投げていても打線がつながっていたのだけれど…再発です。
可哀想な杉山。
7回1失点、味方打線も3安打1得点。
可哀想な杉山。
9回に藤川がホームランを打たれ、2対1で敗戦。
打ったリグスは今季2号ホームラン。
接戦だと、何か、甲子園の魔物が、いらんことするんでしょう。
東出が決勝ホームランを打ったり、そういうの、流行ってるんでしょう。
杉山が先発の時は、もっと打ってやってくださいね。
あるいは、好投してもなお勝ち投手になれない杉山がグレたときに備えて、携帯をキャッチする練習をしておいてくださいね。
岡田監督は不機嫌;
「こっちはこれまで中日のことなんて一切言うてないよ。まだまだ試合ある。先があるんやから。きょう打てんかったら、次は打者が助ければええやないか。その積み重ねでやってきた。トーナメントやない。リーグ戦なんやから」
8月2日、ロード初戦。井川と門倉。
これは、仕方が無い。
阪神は
門倉が苦手でしょう。
前回の対戦では3-0で勝ちましたけどね、あれは、阪神の勝ちではないです、横浜が勝手に負けたんです。
門倉を崩せなかった阪神は、5回に藤本がツーベースで出塁、そこで今年は代打が結構当たる岡田監督は、すかさずブラウンに代えて片岡。
門倉のフォークボールを片岡は空振り、しかし相川がこれを弾いて藤本は3塁へ。
更に、長打を恐れるバッテリーは果敢にもフォークを連投、再び相川が後逸して藤本生還、1-0。
しかし、これにもめげず門倉は好投を続けましたが、味方打線の援護が無いまま迎えた8回。
鳥谷ツーベースの後、シーツへの初球、この試合唯一の失投。
これをシーツはセンター前へ運び、鳥谷はホームイン。
盛り上がるスタンドの声援を受けて、続く金本は乗り遅れるなとばかりにセンターオーバータイムリー。
これで勝負あり。
門倉は好投空しく負け投手。
可哀想な門倉。
というわけで、門倉相手では仕方ない。
昔の伊藤智仁みたいな存在になるのかな。
なってほしくないなぁ…32歳、働き盛り。
あ、井川も門倉嫌いなのかねぇ。
4回裏、横浜の攻撃。
1死からフォアボール、ヒット、フォアボールの満塁策(違)。
迎えるバッター門倉に、なんと押し出しのフォアボールで、先制されます。
そりゃ、負けるね…
結局、横浜はこの回の3得点以外は江草-橋本-ウィリアムスから奪えなかったものの、3-2の逃げ切り勝ち。
今岡とスペンサーが、打ったんですけどね。
後の祭り。
とにかく、門倉が苦手なんでしょう。
岡田監督は前向き;
「あしたは変わるやろ」「(中日に対して)こっちがリードしているんだから、焦りはない」
8月3日。
あぁぁ、これも仕方ない。
昔から苦手でしょ、三浦。
大概、立ち上がりちょっと乱れたりするけど、それでも打ち崩すまでは行かない。
仕方ない、うん。
それに、こっちは福原でしょ。
矢野が言うように「借金王」です、18試合投げて5勝12敗(8月4日現在)。
えぇ、福原が投げても、打てないんですね。
例えば7月を見てみると…
7月 6日 対ヤクルト 7回 1失点 勝ち投手
7月13日 対ヤクルト 7回 1失点 負け投手
7月20日 対横浜 8回無失点 勝ち負け付かず(11回、負け投手ウィリアムス)
7月27日 対巨人 6回 4失点 負け投手
そんなこんなで負け続けてる阪神ですが、最後に和田コーチの『野球日記』から引用。
レッド18打席ぶりにトンネル抜けた・・・
カネも15打席ぶりにトンネル抜けた・・・
8回、9回にチームにトンネルの出口が見えた・・・
明日はチームがトンネルを抜ける番だ!
(岡田監督談話は日刊スポーツより引用)