娘の散歩道

東京町田市より、普段の出来事や散歩に行った時に感じた事を
記録しています。

娘と手をつないで

2006年08月15日 00時11分31秒 | 公園、児童館で
今は私も夏休み、連日のように娘と暑さに負けず出歩いています。
日中は外に出るのも暑さのために億劫に感じますが、娘の散歩の要求に応えるべく
自分の意志を殺して「じゃー、何処に行こうか?」という毎日です。

それにしても暑い、体内の水分が失われていくのがわかるようです。
ちょっと歩いては、ジュースやお茶を飲み、車以外の時は間違いなくラーメン屋で
ビールを飲む日が続いています。

別にラーメンを食べるわけでもなく、殆ど喫茶店代わりに娘にはジュース、
私は生ビールと、本来の利用目的とは違った店の使い方をしています。

たまに、店員の視線が気になり、餃子などのつまみを頼みますがそれでも
ラーメンを食べない日があります。

土地柄、喫茶店みたいな所が少なくこのようになってしまいます。

先日も、うだる暑さの中、娘と手をつなぎ30分程歩いていましたが、
娘がこんな事を言いました。

「てをつなぐときは、ここをつかむんだよ」と。
それまでは誰もが普通にする、手のつなぎ方をしていましたが、娘は自分の手首を指し、
「ここをもつんだよ」と言っています。

幼稚園での、安全教育で教わった手のつなぎ方です。

幼稚園では2年程前からこのように指導され、今はそれが園児、保護者の間での
共通した安全対策となっています。

このつなぎ方は、警察からの安全指導という通達なのかもしれませんが、
私はその手のつなぎ方に対し、当初から違和感がありました。

そんな事もあり、娘にはいつものように、「いいの、これで」と言っては、今までの
ように手の平と、手の平でつないでいました。

以前、幼稚園で警察の安全指導員が言っていたのは、子供の手首を持つ事で親の手から
抜けにくくすると言う理由でしたが、どう考えても当初から納得できませんでした。

確かに、いざという時に抜けにくいのはわかりますが、その手のつなぎ方の不自然さ、
違和感などが気になって、とても実行できるものではなく、今までした事がありません。

なんか、警察と犯人みたいで。
もちろんそれだけが理由ではないのですが。

手をつなぐというのは最大のスキンシップではないかと思っています、小さい時の
親子の関係、物心がついてからの男女の関係、社会人になっても同性、異性に限らず
握手をする事を考えても、手から伝わる無言の感情がそこに行き来していると思います。

好きな女の子と手をつないだ時、手の平に汗をかく事でお互いの緊張の度合いを
察知したり、社会人の今でも握手した時、その力の入れ具合で相手の、やる気を
感じたりするのではないでしょうか。

まして自分の子供です、冬は散歩の途中でお互いの体温を感じながら、冷たかったら
風邪を引かないか心配したり、異常な汗に体調の変化を感じ、そして今の時期には
指と指に通る風で汗が乾いたりします。

触感の中でもっとも敏感な指を、親子の関係でつないでいるのですから、他にどんな
理由があるにせよ悪いはずはありません。

全国共通の幼児に対する警察からの指導なのかもしれませんが、私のように感じる
保護者は他にもたくさんいるのではないでしょうか。

通り一辺倒に、いつでも何処でもというのはおかしく、車が通らない所、公園内、大通り
等、危険度によって子供の肩を抱いたり、指を全て絡ませるつなぎ方、頭を押さえる
事で、子供自身、その場の危険度を親がどのように考えているかわかるはずと思います。

安全指導する立場では、様々なデータに基づきその効果が実証されているのでしょうが
何となく、安全を重視する上で何かが犠牲になっている感は否めません。

何十年か後、若者の口から「幼稚園に入ってから、親と手をつないだ事は無いんだ」、
という言葉が出なければいいのですが。

娘との散歩から、大袈裟な話になってしまいました。


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