がんばれメキシカン！

「もうすぐまた、パパの従兄弟がメキシコから来るんだよ！」

次男と仲良しの男の子が教えてくれる。
クリクリ大きな目がかわいいメキシコ人。

「そうなの？」
「うん、こういうねー、高い塀を乗り越えて来るんだよ」
と、両手を上にあげてみせる。
「へえ、じゃあ今頃はどこかを歩いてるんだ？」
「うん！　アリゾナ辺りを歩いてる。明日くらいには着くらしいよ」

思わず笑ってしまった！
あっぱれメキシカン！
不法移民に対する締め付けがこんなに厳しくなっても、それでも国境を越えてやってくるんだ。
たくましいなあと感心してしまった。
（もちろんみんな決死の覚悟で来るはずだけど）


その男の子の両親も１５年以上前にアメリカにやってきた。
正規の滞在ビザは持っていない。
ふたりの子供はアメリカ生まれ。
つい数ヶ月前にも、親戚の男性が相次いでやって来た。
アリゾナの砂漠を３日間歩いて来たって！

全米で１千万人以上、 カリフォルニアだけでも約２６０万人もいるといわれている不法移民。
いろんな事情があってアメリカに来て、ほとんどの人は日々真面目に働いて一生懸命生きている人たちだと思う。
息子の友達のパパとママも、人が好くて働き者。
毎月メキシコの家族に仕送りをしている。

彼らの労働力がアメリカの社会をも大きく支えているはずだ。

だからね、壁じゃなくて何か建設的な策を考えてほしいなー、トランプさん〜〜〜。


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