風もなく穏やかな一日です。
エンジェルの翼が折れてしまいました。
しばらくここにとどまります。
エッセイを書き始めて4年になりました。
そのままガーデンの始まりを書きました。4回に分けて紹介します。
そのままガーデン 1
我が家の裏には130坪の土地がある。
東日本大震災があった2011年8月に、そこに生えていた杉を40本伐採した。
家屋の風除けのために30年前に植えられた杉だった。
高さが30メートルを超え、強風で倒れる恐れもあるため、悩んだ末に切ることに決めたのだ。
伐採には40万かかった。枝葉の処分を頼むとさらに金額がかさむ。
処分せずに朽ちるのを待つことにした。隣との境に枝葉の山ができた。
少しずつ手入れし芝をはった庭に、大型重機のキャタピラーの跡が残った。
杉の切り株もあちこちに残る。
明るい光がさす土地になり、見上げると空が広くなったのに、喜べない私がいた。
風が作った木の葉のオブジェ。
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