マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
海外体験談、今日の一品、糖分控えめ?なおやつ等‥‥‥

『 Brother Sun Sister Moon 』

2009年09月30日 | Una pelicula favorita
 ブラザー・サン、シスター・ムーン(1972)

出演 グラハム・フォークナー (Francesco)
ジュディ・ボウカー (Clare)
リー・ローソン (Bernardo)
ケネス・クランハム (Paolo)
マイケル・フィースト (Silvestro)

スタッフ
監督 フランコ・ゼフィレッリ
製作 ルチアーノ・ペルジア、ダイソン・ロヴェル
脚本 スーゾ・チェッキ・ダミーコ、ケネス・ロス
リナ・ウェルトミューラー、フランコ・ゼフィレッリ
撮影 エンニオ・グァルニエリ
音楽 ドノヴァン
指揮 ケン・ソーン
編集 ジョン・ラシュトン
字幕監修 高瀬鎮夫

 イタリアのアシシに住む商人ピエトロ(L・モンタギュー)とピカ(V・コルテゼ)の
間の一人息子として生まれたフランチェスコ(G・フォークナー)は陽気でいたずら
だった。彼には四人の遊び仲間がいた。見習い修道士で勉学と宗教に打ち込む
シルベストロ(M・フィースト)、セックスヘの興味一辺倒のジオコンド(N・ウイラット)
理想に燃える騎士、ベルナルド(L・ロウソン)、法学生のパオロ(K・クランハム)
だった。十八歳のとき、アシシとペルジアの間に戦争が起こり、四人の仲間と
グィード司教(J・シォープ)の祝福をうけて戦場におもむいた。

 だが、凄惨な戦いに敗れ、熱病におかされて帰ってくると何週間もベッドに
横たわり、生死の間をさまよった。ある朝、窓辺の小鳥の声に眼を覚ました。
 無心に手をさしのべながら近づき、屋根の上にでた彼は、小鳥のあとについて
手をはばたかせた。まるで大空へ飛びたつかのようだった。

 その向うには、野や山が開けていた。フランチェスコに自分でも気づかないほど
の大きな変化が起きていた。ある日、果樹園で休んでいた彼に、美しい娘クレア
(J・ボウカー)が近づいてきた。「あなたは気が変という噂よ。小鳥のように歌い
蝶を追い花を見ているから。でも私には、狂っていたのは戦争にいく前だと思えるわ」

 彼は自然の中で生きものの素晴らしさを悟った。

 次第に彼の眼は自分の周りの人間を見つめだした。働く者、老いた者、病いに
苦しむ者教会の中には富める人々が、外には貧しいながら懸命に祈る人がいた。
 あまりにも大きなへだたり、神はこれを許すのだろうか。彼は「NO!」と叫ばずには
いられなかった。家に帰ったフランチェスコは店にある高価な布を窓から投げだした。




 激怒した父親は彼をひきずり、領事(A・チェリ)の裁きをこうたが、何もならず
フランチェスコは着ている服を脱ぎ、両親に返した。「もうあなたの息子ではない。
 人間に大切なのは富ではなく心です。これからはキリストのように乞食になります」。
 裸になり城門をでた彼は、太陽に向って両腕を広げながら野に向った。

 雪が降り、真っ白におおわれた野に一人、フランチェスコはサン・ダミアノ教会
建設をめざしていた。十字軍の英雄として帰ってきたベルナルドは、その勇気ある
姿に強く打たれ、彼に協力を申しでた。また昔の親友たちも次々と加わっていった。
 髪を切ったクレアも参加し、貧しいが素朴な人々が集まるようになった。
 だが司教の陰謀によってサン・ダミアノ教会は焼かれ、仲間の一人が殺されるに
及んで、フランチェスコは自ら問うのだった。私のしたことが間違いだったのか?

 彼は仲間たちとローマ法廷に請願にいくことにした。やっとのことでローマ法王
(A・ギネス)に謁見が許され、キリスト教の腐敗を説いた。法王はいたく心を
動かされ、彼に膝まづいた。貧しい人々から聖人と呼ばれたフランチェスコは
故郷に帰った。彼にはやはりここが一番よかった。
 鳥が歌い、小川がささやいていた。彼は兄なる太陽や姉なる月のように安らかで
鳥やけだもののように幸せだった。



 この映画をリバイバルでしたが、思春期に見たので、結構インパクトはありました。
 実家の両親が商売をしていたので、お手伝いさんがいる環境で育ったものですから
この映画を見た時、自分の家庭内環境面で、主人公と合い感じるものがありまして
宗教に進む事はなかったけれど、随分、考えさせられた映画でもあります。

 日曜には、恒例の如くデパートへ買い物に行く母親と私。昼食にレストランで
食事をし、帰る時には、買った服や靴が入った箱‥、沢山の買い物をハイヤーに
積んで帰る。
 夕食は家族で、これまた恒例の江戸前寿司。全て、往復はハイヤーでした。
 取り合えず、私達一家は、世間が貧しい時代に、とても裕福に暮らしてきた訳で
学校の友達とは、かなりかけ離れた暮らしに、疑問を持つこともしばしばありました。

 勿論、父親が毎晩クラブへ飲みに行き、そこのホステスの所へ行き来していたり
そんな父を見ていた母は、一流の物を買う事で、フラストレーションを晴らして
いたのです。
 もしお金がなければ、父は飲みにも行けないし、家にいる為、母とも仲良くいられる。
 そんな時、この映画を見て、人を哀れむ事を知り、家の財産を呪いました。

 そんなお嬢が、国大出ではありますが、貧しい7歳年下の旦那と結婚して
今、人並みに苦労をしているんです。 
 その割りに、ブログ書いてのんびり暮らしていますやん。

 まあ、お若い方に一度見て頂きたい作品ですね。 迷いが消え、心洗われ、魂が
目覚めると思います。 地位や名誉や財産に縛られて生きていることが哀れに思え
滑稽にさえ感じます。 今のこの時期にこそ、見るべきかもしれません。
 この作品で、自分の生き方を見直すことができればいいかなと思います。
              



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