素振りブログ。

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昔読んだSFの話

2019年11月11日 19時54分46秒 | 日記
人間の数が増え続けているので、そのうち地球だけでは養いきれなくなる未来はいつか必ず来るわけですけど。
そのときになったらどうするのかね。

ギリシャ神話だと、確か神々が「じゃあ戦争でも起こすか」と地上に戦争の種を撒くという話が確かあったはずですが、究極、そういう選択肢を取らなければいけなくなる可能性、無いとは言い切れないですわな。
お前ら生きてると迷惑だから皆死ね!みたいな。

それを回避するためには、宇宙に飛び出して他の星を開拓する技術を確立させるしか無いのではと思うのですが、これ、どうなんだろうなぁ?
いやね、技術的に可能になったとしても、他の星の生物の目から見て、それはどう映るのやら。(もし知られる範囲に居れば、の話ですが)
自分の領域に満足せず、無計画に勝手に増えて、狭くなったからと飛び出して、さらに生息範囲を広げていく。
もし、他の星の生物の行動原理が「調和を考え、個体数が増えてきたら必要性の低い個体を順に間引いて調整する」が普通だった場合、さぞ地球人の行動は利己的で破壊的に見えるんじゃないのかね。
まぁ、どうしようもないから、もし宇宙人にそんなことを言われたら「うるせえ黙れ」とグーパンするしか無いんですけどな。
少なくとも日本の文化圏内では「必要性の低い個体から順に、適正数になるまで間引いていく」なんて行為は許されないんだから。
どうしようもねぇよ。そういう文化なんだし。

高校のときに読んだ国産のSFで、地球人を殺戮する目的で地球に降り立つ宇宙人の話があったんですが。
この宇宙人、別に地球を侵略したいわけじゃないんですよ。
殺しを愉しみたいわけでもない。

ただ、人間という生き物の数を地球のいち種族として適正な数まで減らすために殺戮する。
環境を破壊するから、とか他の生物を絶滅させるから、とかじゃなく。
数が多すぎていち種族としては歪としか言いようが無いから減らす。これだけ。

それが目的で。
人格的にも悪い奴ではないんですが、価値観が地球人とかけ離れている。
そこのところが面白かったですね。
(しかもその宇宙人の勝手なエゴで行ってるんじゃなく、そういう仕事についてる宇宙人なんですよね。環境保護官とかそんな感じで)

結末忘れてしまったけど、地球来訪の目的が明らかになったときのヒロインとの会話についてはまだ覚えてますわ。

「地球人を殺しに来ただなんて。なんでそんな酷いことをするの?地球は人間のものなのに」

「あなたは自分の体内の微生物たちが同じことを言ってもそれを容認するんですか?」

意思の疎通は出来ても、価値観の共有が出来ない。
思い出補正もあるかもしれないけど、面白かったなぁ。
(当時は一日に一冊小説を読みまくってて、そのうちの一冊でした)


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