どこまでが葉っぱかしら。カウンターの小さな緑。かわいいね。
RICOH CX5で撮影
秋のある日、主の不在の家に久しぶりに入った。2階の部屋で何か踏んだような気がして鎧戸を開けてみた。
数個の豆が、あるものはひからびて、あるものはカビが生えて、落ちていた。88歳の男はひとりで誰もいない部屋に節分の豆をまいたのだった。
2011年9月
この写真はなかなか出す気になれなかった。でもいつか出すべきだと思っていた。ここに置く。
中は空っぽ。空っぽだから何でも入れられる。入れるつもりになれる。そしてずっと空っぽのままにしておく。
来て飲んで去る。10分か15分。おかえり、いってらっしゃい、そんな気持ちになる。
傘を広げる瞬間が好きだ。その下に小さな世界ができるようだ。
閉じた傘も広げた傘も好きだ。
寒いけど。
前を通るとカレーの匂いと出汁の匂いがする。