今日も明日も愛してる

私が見たものをあなたにも見せたい。月日が経って季節が変わっても、これは世界へのラブレター。

アーモンドラテ

2009年03月28日 | Weblog
私には大きすぎるカップの飲み物。周りには誰もいない。
閉店近いカフェのすみっこの席。



人差し指と中指で空中に線を引く。縦横に格子状に。
それを、魔除けの「九字を切る」という。

なぜそれが魔除けか、荒俣宏さんの本に出ていた。
線を引かれると、魔物はつい格子の目を数えるのに夢中になって、
こっちを見逃してしまうんだそうだ。
だから複雑な目だとさらに時間が稼げるから、逃げるのに都合が良い。
小説『帝都物語』にはコンピューターの画面で九字を切る、という場面があった。
コンピューターか、すごいな。

荒野のように広がったアーモンドラテ。
私はちょっとだけ目を数えてから、飲んだ。
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