私には大きすぎるカップの飲み物。周りには誰もいない。
閉店近いカフェのすみっこの席。
人差し指と中指で空中に線を引く。縦横に格子状に。
それを、魔除けの「九字を切る」という。
なぜそれが魔除けか、荒俣宏さんの本に出ていた。
線を引かれると、魔物はつい格子の目を数えるのに夢中になって、
こっちを見逃してしまうんだそうだ。
だから複雑な目だとさらに時間が稼げるから、逃げるのに都合が良い。
小説『帝都物語』にはコンピューターの画面で九字を切る、という場面があった。
コンピューターか、すごいな。
荒野のように広がったアーモンドラテ。
私はちょっとだけ目を数えてから、飲んだ。
カフェが出て来て
飲むのを(可愛すぎて)躊躇したことがありました。
魔除けとコンピューターの対比に思わず(笑)
魔物って几帳面なんですね。
なんか、魔物に親近感を覚えてしまう。
昔からある「銘菓ひよこ」も可愛いです。
きゃ~かわいそう、と言いながら頭から真っ二つにして食べます。
魔除けとコンピューターってすごいですよね。
夥しい数のコンピューターの画面がある部屋に魔物をおびき寄せるのですが、魔物もたくさん見るうちに目が慣れてきて、次第に追跡のスピードがあがるというシーンでした。
Mayさん
几帳面なのはどちらかと言えば下等な使い魔でした。
魔物なんかが追跡する時、何かを投げられるとそっちに気をとられるという話は、古今東西あるようですね。
こういう場所に書くためには、ちゃんと調べて正確にするべきでしょうが、大雑把なんで記憶のままです。
『帝都物語』は映画にもなりましたっけ。
格子状の模様はドーマンとも言って、海女さんのお守りにもなるので持ち物に縫い付けるそうです。
これも受け売りですが。