苦労の種

先日、昔懐かしいカラオケ喫茶に連れていって頂いた

カラオケ喫茶といっても、夜は酒を供するので、カラオケスナックかも知れない

客層は男女の大先輩ばかりで、歌は勿論演歌である


その店のマスター(オーナー)は７８歳の方で、とても元気な方だった


話に聞けばマスターは繁華街のビルを幾つも保有しているようで

何故、カラオケ喫茶のマスターなどをやっているのだと伺ってみた

マスターは、にこやかに笑いながら

「自分自身で苦労の種を蒔いているから仕方ない」と返された

詳しい事は判らないが、言葉を素直に受け止めれば

自分自身から出た原因から、やる羽目に至った、所謂「身から出た錆」と言った所であろうか


しかし、その時私は別の意味を感じていた

７８歳になっても、苦労の種を自ら蒔いて、それを楽しんでいる様に見えたのだ

それ位、楽しそうだった

７８歳の現役を貫いている原動力はそうして生まれているのかも知れない

凄い方にお会いする事が出来た