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閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

汚い携帯

2016-04-02 07:07:53 | 閃き
会社の携帯電話が紛失したというので、警察に届けると共に代わりの携帯電話の手配にショップへ行った

平日の午後というのに店内は超満員、驚く程の混雑振りである

これは、このお店だけの事では無く、何処のショップでも同じだというので、携帯やスマホの需要は凄まじいものだと感心してしまう

家電メーカーがそれでも撤退したり製造中止するのは余程の競争力が無ければ勝ち残れないのであろう


店内に入って直ぐに店員がにこやかな笑顔で近づいてきた

用件を尋ねられたので伝えると整理番号札を渡されて40分程待てという

仕方なく、店内で待つ事にした


店のお国は長いカウンターがずらりと並んでいて、そこは客で全て埋まっている

待合の椅子やテーブルが並んでいたが、一部のテーブルは商談スペースと化して接客対応中であった

見回しても座る椅子さえ見当たらない

仕方なく展示スペースへ行き、最新機種などを手にとって見ていた


暫くすると団体客とおぼしき一段が移動したので、椅子に座る

カウンターでは何やら大きな声で話している

そんな時、近くのテーブルに座っていた母親と息子の会話が耳に飛び込んできた

「お前は私の携帯が汚いなんて人前で言うなよ、全く恥ずかしいじゃねーか。私だって変えたいけど変えられないんだよ!それなのにお前のスマホを変えてやってんだから、少しは気持ち判れよ!」

全く大きな声である


でも私は母親の汚い携帯電話に興味があった

携帯に汚いという形容詞は相応しくない

いったいどうしたら汚くなるのであろうか?

さりげなく母親の方に目をやるが、母親は携帯を取り出すことは無かった

しかし、母親は同じ話を大声で3度も繰り返した

余程腹が立ったのであろう


早く汚い携帯を変えてあげて欲しい