かいうの飼い葉桶

~~一歩ずつ前に進もう!~~ 

冬の京都 その3

2008-02-08 | おでかけ
龍安寺をあとにして、次は仁和寺へ向かいました。
今朝からの曇り空に、時折温かい日差しを感じました。                
仁和寺
これでもかと言わんばかりの御室桜の群植にびっくりでした。果実栽培用の梅並みの密植ぶり。
桜が咲いたらさぞかし素晴らしいだろうなと。
モミジや松など渋めの植栽が多いお寺ばかりをお詣りしてきたので、なんともいえない開放感を感じるお寺でした。
広い参道のせいか、たくさん植えられた桜のせいか、それとも冬の暖かい日差しがそう感じさせたのか、よくわかりませんがとっても和めるお寺でした。



          

                    

      貫禄のある五重塔でした。

ちょうど若いお坊さん達が観音堂のお掃除をしているところでした。
10代にもみえるような若いお坊さん達が時折みせる、だるそうな表情が可愛らしかったです。やっぱりだるいこともあるよね。


                   

気がついたら、またも休憩もせずに歩き続けている私。今回の旅はゆっくり歩こうと決めていたのになぜかガツガツ歩いてしまうのは、性分なのでしょうか。
お昼をゆっくりといただいて、ペース調整をすることにしました。


お昼御飯を満喫した後は、妙心寺へ。


妙心寺



昼頃はぽかぽか陽気だったのに、この頃はまたも曇天。
建物の中はひんやりとしていて、ゆっくりするのも微妙な寒さでした。

桂春院

そんな寒さの中、時折顔を出す太陽の光がとても温かく、そしてありがたく感じました。
お庭の苔や石の表情もぱっと明るくなり、木戸の影がとってもキレイでした。



          
襖絵には虎や龍や唐獅子が描かれることが多い気がするんですが、こちらにはソテツと山羊が描かれていておもしろいと思いました。
なんで山羊?

妙心寺の山内では、白壁の補修作業をしている左官職人さんがいました。左官のことは全く持って無知な私ですが、壁材には10センチくらいに裁断された藁のような、ラフィアのようなものが混ぜられていました。
この壁材のことがすごく気になってしまった私。悪い癖再発です。


退蔵院

方丈庭園は枯山水の「元信の庭」。砂利の色が白黒に分かれていて印象的でした。


     

こちらでは、園路の補修をしている職人さんが。
砂利と植栽の部分を区切っている握り拳大の石を据え直していました。それも決して単純に並べるわけではなく、石の面や高さなんかを何度も調整して慎重に作業されてました。こんな小さな石にも手を抜かないなんて、日本庭園ってすごい!!

     
そして余香苑はダイナミックな滝の流れる庭でした。
実際のスペースよりも奥行きを感じさせる庭で、スケール大でした。


          


きれいに刈り込まれたさつきが紅葉していて色合いがきれいでした。
今は休眠している落葉樹が芽吹いたら、もっと圧倒的なボリュームになりそうです。そうしたら、まるで山の中を流れる滝のような庭になるんでしょうねぇ。

水琴窟に耳を澄ますと、透明で繊細な音色が聞こえました。
とっても品のいいチャイムのようなヴィブラフォンのようなやさしい音でした。





今日の予定はここまで。これで満足のはずでした。
でも、時間はまだ3時前。街をプラプラしてみるか、どこかにお詣りするか、どうしようか考えた結果、平安神宮へお詣りすることに決定。
やっぱりお礼参りしないとね。




平安神宮

こちらは中国系の団体客がい~っぱい!!ハイテンションな中国語が飛び交っていました。
私が二礼二拍一礼でお詣りしていると、となりで手を合わせていた若いカップルが私を見て「あれ?」とか言っています。「フツーに手をあわせちゃったよ。無礼者だよね~。」って言ってるのです。
私は一瞬、ドキっとしました。間違えちゃったのかと思って。どうやら自分たちが柏手を打たなかったことを無礼だったと言っていたらしい。
私が指摘されたのかと思ってすごい焦りました。

そしてこの日もプラプラと歩いて宿へ戻りました。


あとになってから残念なことに気がついたんですよね~。妙心寺法堂の雲龍図みてくるの忘れた。なんか忘れてる気がするけど、まいっかと思ってはいたんですが。惜しいことをしました。


まだまだ、続きます