(前編)の次に(中編)ってナニ?
(前編)ときたら(後編)じゃないの??
っていうつっこみはナシでお願いします。
お茶屋さん(京都では意味が違うかも。甘味処といったほうがいいかもです。)ではみたらし団子を食べてひと休み。お抹茶もいただきたかったのですが、明日のお楽しみにすることにして、ほうじ茶で体を温めました。
夕刻に向かったのは、高台寺です。
ライトアップ展示のあるお寺を調べると、この日は高台寺と圓徳院だけでした。
紅葉シーズンにはたくさんのお寺でライトアップと夜間公開がされるようですが、
まだ時期が早いので。
一カ所だけでもライトアップ展示がはじまっていてよかったです。ラッキー
高台寺界隈はとても賑わっていました。ねねの道には舞子さん姿の方もみえて、カメラを向けられ大人気。でもたぶん、あれは体験舞子さん(なんちゃって舞子さん)だと思うな。観光客も分かっててカメラを向けてる感ありでした。
他にも、和装(小紋)とかで楽しそうに歩いている女性もたくさんみかけましたが、それも和装体験ぽい。メイクも髪型もばっちり決まってたし。そういうのが流行ってるんでしょうね。
高台寺の庭園も小堀遠州作。豊臣秀吉の妻・ねねさんが秀吉の菩提を弔うために建てたお寺。御霊屋の蒔絵がとても繊細で印象に残りました。
ちょうど職人さんたちが池の手入れをしていたんですが、夕暮れも押し迫り、親方のテンションがすごかった。若い衆の手元がどうもうまくかみ合わないらしく、作業が遅々として進まぬご様子。結局ライトアップが始まる直前まで親方のゲキが飛び交っていました。
園内には瓦を加工してつくった庭園灯がともり、いよいよライトアップがはじまりました。庭園や茶室を巡っていた私たちも、方丈へ向かいました。
現代美術とのコラボとでもいうべきか、方丈前庭と勅使門にはやさしいアニメーションが照らし出されました。
前庭にはグリーンとブルーに妖しく光る礫状の発光体がちりばめられていました。日本庭園のもつ白砂空間の役割、というものをあえてとっぱらった演出なのでしょう。
斬新というべきか、自由というべきか、とても開かれた感覚だなと思いました。
こういう演出には賛否両論ありそうだなと思いもしたのですが、仏様の懐はとても深く、時空を超えて受け止めてくださるのかもしれないですね。
高台寺のやさしいライトアップに照らされた石段を降り、次は圓徳院へ向かいました。
圓徳院はねねさんが余生を過ごされた場所。ねねさんのお住まいです。
今回お詣りした中では、私がいちばん気に入った場所です。
とにかくつくりが可愛らしい。
まず入り口すぐの庭では、ツワブキが可愛らしく植えられていました。
こんなに可愛らしいツワブキの使い方は、他にないと思うほどでした。
襖絵には、女性の住まいらしく華やかで可憐なお花や植物がたくさん描かれていました。桜にしても筍にしても、とにかくキュートに書かれています。お部屋をひとつ覗くたびに、「かわいい~~」を連発してしまう私。
虎や龍や獅子は、女性のお住まいには不釣り合いなのかもね。
ねねさんってほんとうに可愛らしい人だったんだろうなと想像しながら奥へ進み、北庭を目にした瞬間、私はこのお庭に心を奪われてしまったのでした。
これまでのしつらえと打って変わり、勇壮な石組みの庭があったのです。その落差にも驚きましたが、このスペースにここまで石を入れるかと思うほど、質感たっぷりの石組みでした。すげー。
こちらも小堀遠州の手が加わったお庭です。
当時は池泉回遊式だったそうですが、その後池に苔を貼り枯山水となったそうです。
こちらのお庭を眺めている時、「きっとこれが癒しというものなんだ」と感じました。
いつまで眺めても席を立ちたくない自分がいました。
高台寺・圓徳院界隈はライトアップ見物の人でとても賑わっていたのですが、北庭の空間は別世界といったところです。
そんなに広くないお庭なのですが、外界の喧噪を完全に遮断していたように思います。
朝の空気の中でこのお庭がどんな表情を見せてくれるのか、是非再訪したいと思いました。どうせなら、今晩ここに泊めてほしいと思うほど。朝まで居させてください、みたいな状態でした。
ようやっと重い腰をあげ、高台寺掌美術館へ立ち寄りました。
豊臣家といえば、桐の家紋です。ほとんどそれしか知りません。
具足が3体展示してあったのですが、どれも組紐が浅葱色だったのが印象的でした。全然知らないんですが、あえて浅葱色を好んで使っているのでしょうか。
そんなこと気にしなくてもいいんですが、またどうでもいいような変な疑問を感じました。本当に悪い癖です。
ねねさんのお庭で満たされた私は、今日の宿へ向かいました。
京都駅前で何気に道を間違え、歩き疲れに追い打ちをかけられたこともありその夜は倒れ込むようにして眠りました。
~後編は2日目の朝から始まります~
(前編)ときたら(後編)じゃないの??
っていうつっこみはナシでお願いします。
お茶屋さん(京都では意味が違うかも。甘味処といったほうがいいかもです。)ではみたらし団子を食べてひと休み。お抹茶もいただきたかったのですが、明日のお楽しみにすることにして、ほうじ茶で体を温めました。
夕刻に向かったのは、高台寺です。
ライトアップ展示のあるお寺を調べると、この日は高台寺と圓徳院だけでした。
紅葉シーズンにはたくさんのお寺でライトアップと夜間公開がされるようですが、
まだ時期が早いので。
一カ所だけでもライトアップ展示がはじまっていてよかったです。ラッキー
高台寺界隈はとても賑わっていました。ねねの道には舞子さん姿の方もみえて、カメラを向けられ大人気。でもたぶん、あれは体験舞子さん(なんちゃって舞子さん)だと思うな。観光客も分かっててカメラを向けてる感ありでした。
他にも、和装(小紋)とかで楽しそうに歩いている女性もたくさんみかけましたが、それも和装体験ぽい。メイクも髪型もばっちり決まってたし。そういうのが流行ってるんでしょうね。
高台寺の庭園も小堀遠州作。豊臣秀吉の妻・ねねさんが秀吉の菩提を弔うために建てたお寺。御霊屋の蒔絵がとても繊細で印象に残りました。
ちょうど職人さんたちが池の手入れをしていたんですが、夕暮れも押し迫り、親方のテンションがすごかった。若い衆の手元がどうもうまくかみ合わないらしく、作業が遅々として進まぬご様子。結局ライトアップが始まる直前まで親方のゲキが飛び交っていました。
園内には瓦を加工してつくった庭園灯がともり、いよいよライトアップがはじまりました。庭園や茶室を巡っていた私たちも、方丈へ向かいました。
現代美術とのコラボとでもいうべきか、方丈前庭と勅使門にはやさしいアニメーションが照らし出されました。
前庭にはグリーンとブルーに妖しく光る礫状の発光体がちりばめられていました。日本庭園のもつ白砂空間の役割、というものをあえてとっぱらった演出なのでしょう。
斬新というべきか、自由というべきか、とても開かれた感覚だなと思いました。
こういう演出には賛否両論ありそうだなと思いもしたのですが、仏様の懐はとても深く、時空を超えて受け止めてくださるのかもしれないですね。
高台寺のやさしいライトアップに照らされた石段を降り、次は圓徳院へ向かいました。
圓徳院はねねさんが余生を過ごされた場所。ねねさんのお住まいです。
今回お詣りした中では、私がいちばん気に入った場所です。
とにかくつくりが可愛らしい。
まず入り口すぐの庭では、ツワブキが可愛らしく植えられていました。
こんなに可愛らしいツワブキの使い方は、他にないと思うほどでした。
襖絵には、女性の住まいらしく華やかで可憐なお花や植物がたくさん描かれていました。桜にしても筍にしても、とにかくキュートに書かれています。お部屋をひとつ覗くたびに、「かわいい~~」を連発してしまう私。
虎や龍や獅子は、女性のお住まいには不釣り合いなのかもね。
ねねさんってほんとうに可愛らしい人だったんだろうなと想像しながら奥へ進み、北庭を目にした瞬間、私はこのお庭に心を奪われてしまったのでした。
これまでのしつらえと打って変わり、勇壮な石組みの庭があったのです。その落差にも驚きましたが、このスペースにここまで石を入れるかと思うほど、質感たっぷりの石組みでした。すげー。
こちらも小堀遠州の手が加わったお庭です。
当時は池泉回遊式だったそうですが、その後池に苔を貼り枯山水となったそうです。
こちらのお庭を眺めている時、「きっとこれが癒しというものなんだ」と感じました。
いつまで眺めても席を立ちたくない自分がいました。
高台寺・圓徳院界隈はライトアップ見物の人でとても賑わっていたのですが、北庭の空間は別世界といったところです。
そんなに広くないお庭なのですが、外界の喧噪を完全に遮断していたように思います。
朝の空気の中でこのお庭がどんな表情を見せてくれるのか、是非再訪したいと思いました。どうせなら、今晩ここに泊めてほしいと思うほど。朝まで居させてください、みたいな状態でした。
ようやっと重い腰をあげ、高台寺掌美術館へ立ち寄りました。
豊臣家といえば、桐の家紋です。ほとんどそれしか知りません。
具足が3体展示してあったのですが、どれも組紐が浅葱色だったのが印象的でした。全然知らないんですが、あえて浅葱色を好んで使っているのでしょうか。
そんなこと気にしなくてもいいんですが、またどうでもいいような変な疑問を感じました。本当に悪い癖です。
ねねさんのお庭で満たされた私は、今日の宿へ向かいました。
京都駅前で何気に道を間違え、歩き疲れに追い打ちをかけられたこともありその夜は倒れ込むようにして眠りました。
~後編は2日目の朝から始まります~