かいうの飼い葉桶

~~一歩ずつ前に進もう!~~ 

冬の京都 その1

2008-02-04 | おでかけ
冬の京都へ行ってきました。
計画のときからテンションあがりすぎて、京都駅に到着したのは朝9時過ぎ。自宅を出発したのは朝6時半。普段の平日より早起きしました。

さて、私の「人生はじめて」のひとり旅がはじまりました。
巡りたいところがありすぎて、出発前日までコースを迷っていたのですが、閃いたと言いますか、ご縁を感じたといいますか、最終的にはどうしても梅宮大社と松尾大社にお詣りしたくなって、京都駅から直行で向かうことにしました。


梅宮大社

こちらの神社には木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)が祀られていると知ったのが、数日前でした。
急に思い出したのが、2年前富士登山のとき浅間神社奥宮にお詣りしていないことでした。あの時は、剣が峰登頂が済んだら、食事が済んだら、と思っているうちに雨が降り出し、うっかりバタバタと下山してしまったのでした。
そのことをお詫びしたい気持ちもあり、梅宮大社へは自然と足が向いたといえます。
木花咲耶姫命にご挨拶できただけで、ちょっと満足でした。



続いては、桂川を渡って対岸の松尾大社へ。

松尾大社


亀と鯉が神の使いとされているそうです。亀さんの石像をなでなで。
酒造りの神として厚い信仰を受けているだけあって、ずらりと並んだ酒樽のお供えは圧巻でした。

境内の亀の井にお水を汲みに来ている方が行列をつくっていました。私も少しいただきたかったんですが、みなさんペットボトルを何本も持参しているので、時間がかかりそうで断念しました。きっとありがたくおいしいお水なんでしょうね~。
境内では、お餅つきの真っ最中。節分祭の準備だったのでしょうか。


こちらでは重森三怜作の庭園を楽しみにしていました。
~三つの庭から成る松風苑三庭~

 平安風の「曲水の庭」
     
           
               磐座(いわくら)風の「上古の庭」

鎌倉風の「蓬莱の庭」

石が美しい青色で、ものすごい存在感でした。この青石は阿波の吉野川産だそうです。

重森三怜という作庭家は、石の据え方に特徴があります。自然界を模写するのではなく、石の気勢をこれでもかといわんばかりに荒々しく躍動的に表現しているなあと思います。ここ数年とても注目されていますが、重森三怜が活躍していたのは30年以上前のことです。時代が彼の感性に追いついたのかもね。
石の放つ存在感と躍動感に圧倒されそうになります。



続いては、歩いて鈴虫寺へ向かいました。
この旅は地図に嫌われていました。鈴虫寺へもかなり道迷いして遠回りしながらたどり着きました。だめだな、私。こんな地図読みしてたら、山なら遭難してしまう~、とか思いながら随分戻ったり通り過ぎたりしていました。

鈴虫寺
わらじをはいたお地蔵さんと、鈴虫の音色の中で聞くお坊さんのお話があまりにも有名な鈴虫寺へ。
この日は平日だというのに、かなり若い男女でいっぱい。お坊さんのお話では10~20代女性の参拝者が圧倒的に多いそうです。繁盛期には1~2時間待ちもあるとかで本当に人気のあるお寺でした。
お庭もよく手入れしてあって、ゆっくり観賞したかったのですが人が多すぎて無理でした。足を留めることもままならず、写真も撮れませんでした。残念。
鈴虫寺の幸福御守をいただいて、お地蔵様にお願い事をしてきました。


近くの苔寺には、事前に拝観申し込みをしていなかったので伺えませんでした。
前日まで行き先を決められずにいたくらいですので、仕方なくあきらめました。


今日のお詣りの予定はここまで。しかし時間はまだたっぷり。

先週は雪が降っていたという京都情報を聞き、雪中の街歩きもあるかもと準備してきた私。かなりの防寒対策をしていきました。
まず、防寒ありき。次に歩きやすさ。
おんなひとり旅のイメージとはほど遠い、インシュレーションジャケットにスニーカー姿。ノリは山歩きと大差なし。
山と違うのは、街を歩くのでザックはやめとくことにしてハンドバックを持ちました。

そんなスタイルなものですから、いつものくせでガツガツ歩いてしまったんです。
いちばん軽いスニーカーを選んで履いてきたのだから当然と言えば当然のペースです。
ここから嵐山まで移動しようか、街へ戻ろうか迷って結局、烏丸に移動しました。
大丸をプラプラしたり、錦市場をプラプラしたり、たこ焼きを食べたり、お漬け物を試食したりして何気に楽しい時間を過ごしました。

地図に嫌われていた私は、この日の宿へたどり着くにも一苦労しました。
道迷いもひとりだとさみしい。里山のひとり歩きとは違う、なんともいえない心細さでした。



続きます