かいうの飼い葉桶

~~一歩ずつ前に進もう!~~ 

冬の京都 その2

2008-02-05 | おでかけ
宿でも朝はいつものように早く目が覚め、窓から外を眺めると通勤姿の人々が白い息を吐きながらツカツカと歩いていました。朝はやっぱり寒いかも。

ひとり旅の気ままさで、さっさと身支度を整え出発することにしました。
朝一で向かったのは、鴨川と高野川の中洲にある下鴨神社でした。河合神社にお詣りして糺の森を歩くと、なんともさわやかな気持ちになりました。朝の散歩やジョギングの人たちも多く、こんなところを毎日歩けるなんていいなあと思う程でした。新緑の頃なんかよさそう。

下鴨神社



下鴨神社で朝のさわやかな時間を満喫したあとは、バスで移動しました。バス停をみつけるとすぐにバスが来ました。なんかついてるような気がしてきました♪
次にお詣りしたのは、わら天神でした。

わら天神


ここからはずっと歩いて移動の予定です。今日は地図に嫌われてないといいなぁ。
昨日のように道迷いしないため、地図を頻繁に確認しながら歩くことにしました。
片手に地図のコピーを持ち、歩いて金閣寺に向かいました。


金閣寺
金閣が視界に入った瞬間、わぁっと歓声をあげてしまいました。
ゴージャスだわ~。室町時代のお庭って味があってしっとりしている印象が強いのに、この煌びやかさってナニ??


さすが金閣寺だけあって、真冬でも修学旅行生や外国人客がたくさん。
テンション高めの歓声がとぎれなく聞こえていました。


金閣を引きで見てみると、この庭園あってこその金閣だと気付きます。

          

先週は雪化粧の金閣寺だったらしいと聞いて、それも見たかったかもと少し残念な気もしました。

               
          
     
広いお庭もすみずみまで見所が多かったです。こんなに人気のお寺をゆっくりと眺められるのも閑散期ならでは。 


次は住宅地の路地をぬけて、等持院へ向かいました。


等持院

          
平日の午前だったからでしょうか、先客がなく静かなお寺でした。










千両、南天などの実物やさざんかが冬の寒気の中で映えていました。
千両が植栽されているということは、冷え込みもそれほどではないのかもしれません。千両は暖地性の植物ですし。

私がおいとまする頃には、参拝者が何組もいらしたところでした。ゆっくり眺めたいお寺やお庭は午前中早めに伺うのがいいみたいですね。覚えておきます。


昨日に続いて、この日も地図に嫌われていました。ガイドブックの付録の地図を頼りに歩いてたんですが、どうも私の方向感覚が狂っているとしか思えない迷い方をしてしまいました。
等持院から龍安寺に向かったつもりが、嵐電の線路がみえた時には自分の脳みそに見切りをつけたくなる程がっかりしました。
住宅地の小路にやられたものと思われます。


龍安寺


さすがに欧米系の外国人にも人気みたい。英語やそれ以外の言語も飛び交っていて、皆さん熱心に石庭に見入っていました。



庭の解釈は個人次第、ということでしたが今の私にとっては観賞の難しいお庭でした。
メッセージを発していると感じることもなく、石の躍動感も感じられなかったのでした。実はそれこそがメッセージなのかもしれませんが、「視覚で理解できそうで出来ない、奥の深さが隠されているのかもしれない」と感じるのがやっとでした。

なぜか、星の王子様の言葉を思い出しました。
「心で見なくちゃ物事は分からないんだ・・・大切なことは目に見えないんだよ」

そうかもしれない。
このお庭もまた、見る度に違う世界を感じられるものなのかもしれません。

たくさんの人生経験を積み、達観された方なんかは、このお庭にどんなものが見えるのかなぁと思いました。
今日の私は、まだまだ目に見えるものしか感じられない感性なのだと思い知らされたのでした。


この油土塀もすごく味がありました。この画像は外側からのものですが、土塀の高さにトリックが仕掛けてあり遠近感を演出してありました。それだけでなく、質感もよかったです。



庭師さんが寒肥の作業中でした。
樹木の周りの苔を一部掘り起こし、肥料を置いているところでした。
このあと苔をきれいに埋め戻してるんだと思います。

冬は樹木にとって大切なお手入れの季節です。
この旅のなかでも、職人さん達の仕事を何度かみかけることができました。



まだ、続きます