sima
午前中からくもり空で4月だというのにすこし肌寒い。
コンコンと扉をノックする音が聞こえる。
『はい、どちら様ですか?』『僕はあなたです』と扉をノックした男は言う。
扉を開けると僕が立っていた。
なんだか嫌な予感がしたが彼を部屋に入れた。
『やあ、久しぶり』と彼は言う。
僕は返事をしない。
『覚えていないのかい自分を?』と彼は言う。
『ようやく僕をこの部屋に入れてくれたね、長かったなぁ。どれだけ待っただろうか』
『色々あったんだ、君を部屋に入れる事は考えたくなかったからな』
『でもようやく部屋に入れてくれたね。という事はもう準備は出来てるのかい?』
『準備はできたから後は部屋の模様替えをするだけさ』
『じゃあ今からやろう』
『今はまずいな、誰にも模様替えする事をゆってない』
『そんなの関係ないさ、だって君と僕しかこの部屋には入らないだろう?』
「動かす事を人にゆわないと動かない家具があるんだ』
『どれだけあるんだい?』
『だいたい全部かな』
僕と彼は家具の説明書や裏を見てそこに貼ってある人名をリストアップし手帳に書き込んだ。
リストアップが済んだと同時に雲の切れ目から太陽の強い光が差し込んだ。
雲の上は初夏真っ盛りのようだ。
『まずこの人達に会いにゆかないとね』彼は満面の笑みでゆう。
『そうだね』
『いついくの?』
『今週末に行ってくるよ』と僕が何気にいうと彼は早い瞬きをした。
『明日じゃダメなのかい?』
『ダメなわけじゃないけど』
『じゃあ明日の朝一番に出発しよう』
午前中からくもり空で4月だというのにすこし肌寒い。
コンコンと扉をノックする音が聞こえる。
『はい、どちら様ですか?』『僕はあなたです』と扉をノックした男は言う。
扉を開けると僕が立っていた。
なんだか嫌な予感がしたが彼を部屋に入れた。
『やあ、久しぶり』と彼は言う。
僕は返事をしない。
『覚えていないのかい自分を?』と彼は言う。
『ようやく僕をこの部屋に入れてくれたね、長かったなぁ。どれだけ待っただろうか』
『色々あったんだ、君を部屋に入れる事は考えたくなかったからな』
『でもようやく部屋に入れてくれたね。という事はもう準備は出来てるのかい?』
『準備はできたから後は部屋の模様替えをするだけさ』
『じゃあ今からやろう』
『今はまずいな、誰にも模様替えする事をゆってない』
『そんなの関係ないさ、だって君と僕しかこの部屋には入らないだろう?』
「動かす事を人にゆわないと動かない家具があるんだ』
『どれだけあるんだい?』
『だいたい全部かな』
僕と彼は家具の説明書や裏を見てそこに貼ってある人名をリストアップし手帳に書き込んだ。
リストアップが済んだと同時に雲の切れ目から太陽の強い光が差し込んだ。
雲の上は初夏真っ盛りのようだ。
『まずこの人達に会いにゆかないとね』彼は満面の笑みでゆう。
『そうだね』
『いついくの?』
『今週末に行ってくるよ』と僕が何気にいうと彼は早い瞬きをした。
『明日じゃダメなのかい?』
『ダメなわけじゃないけど』
『じゃあ明日の朝一番に出発しよう』