「来年」を失わないために。

……来年があるってことは、ものすごく幸せなことやねんで。

【あの9月(2)】記事の隅についでのように書かれた一文

2005年09月09日 | あの9月
9月の泣き言シリーズです。
本来なら昨日、マジレンジャーや響鬼の感想文などより優先して書いておくべきだったのですが、実をいうと何を書くべきか考えてるだけで苦しくなって投げ出していました。

運命の臨時オーナー会議。 (2004/9/8)

この記事にリンクを貼った記事はすでにWEB上では削除されています。
でも、その中の一番大事なところを、私は転記していました。

オリックスと近鉄の合併を正式に承認し、
来季はセ・リーグ6球団、パ・リーグ5球団の
変則的な2リーグ制を維持することを決めた。


こんなに短い文で。

いくつもの議題の中のひとつにすぎないようなあっけなさで。


たくさんの、他球団のファンの人が力づけてくれた。
「まだ終わったわけじゃない」
「まだ戦いはこれからだよ」
「ストでも何でもして、そんな承認なんて覆させよう」
私も、何度も何度も自分に言い聞かせた。
大阪ドームで、見慣れた顔の常連仲間と、同じように励ましあった。

でも、この日の日記には、今にも倒れてしまいそうな私の泣き声が綴ってある。
口でどんなに前向きで威勢のいいことを言っても。

どんなに戦っても、
結局、ここまでズルズルときてしまったじゃないか。
正直、今だから言えることだけど、この時私は本当に絶望していたのだ。
もう無理だ、何をやっても何の力にもなれないじゃないか。

いつも、観戦後にほぼ欠かさず書いていた観戦日記も、この日は書けなかった。
岩隈と松坂の投げあいで、勝った試合だったけど───。

おまえたち、1リーグになるのが嫌なんだろう、ほら2リーグを残してやったぞ、それで満足しろよ。
そんな年寄りたちの嘲笑が聞こえるような気がして、眠れなかった。
2リーグがどーした。そんなもんどうでもええわ。
「もう一つの合併」は破綻したのに、なんでうちの合併は破綻せぇへんの?

老人たちの笑顔と、自分の無力さが
悔しくて悔しくて悔しくて、
布団に入っても泣けてきて眠れなかった。

それでも、殆ど倒れていたけれど
完全に倒れるわけにはいかなかった。
一度倒れたら二度と立ち上がれなくなりそうだった。
まだ、倒れちゃいけない。
選手たちはまだ戦ってる。


この日。
本当の最後の戦いが始まった。

夏の初めに始まった戦いは、
あの忘れられない暑い暑い夏は───

秋を迎えようとしていた。


トラックバック先(順不同):
今日は何の日?-広島カープを除く11球団が球団合併を決定した日:なにわっち's Weblog
去年の今日って……:にわか日ハムファンのブログ
そういえば、今日は「あの日」だったのですね…:夢で逢いましょう
一年前の9月8日…:スポーツが好きです@SeesaaBLOG
あれから1年も経ったのか…:孤空の彼方へ
バファローズが殺された日:Starless and Bible Blog
一周忌。:おおまちまるかのなんてことないひび。
9・8オーナー会議~牛をNPBに:やきう大好き!
わやや・・・こんな合併なんか、わやや・・・:阪急神戸線新開地行特急ブログ
オーナー会議、そしてストから1年:いすみマリーンズ
近鉄バファローズが消えた日。あれから1年。:マリンブルーの風
あれから1年この先も…:★Field Stars★

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