しかし、主人公が暗殺されて終わるドラマというのは、締め方が難しい。
たぶん、明治になって弥太郎に思い出を語らせて終わるのか、
皇太后さまの夢枕に龍馬が立ったという有名な新聞記事を
絡めるのか、それとも明治になって湯水のようにお金を使ったという
後藤象二郎に酒を飲みながら愚痴らせるのか、
選択肢はたくさんあっても「龍馬が生きておったらどうだろうか?」
という常套手段は使ってはいけない。それじゃつまらん。
「清風亭の対決」(第40回)はまさに「ラグビー」であった。この場合レフリーは
弥太郎、記録係はお元か。
龍馬と象二郎が接点でぶつかり合う、その周りを囲む「フォロー」する仲間たち。
そして龍馬の「トライ」を認めその場を収めた象二郎の力量、シェークハンド。
「みんなも御上士さまとシェークハンドじゃ」龍馬が叫んだとき、これは
「ノーサイドじゃんか」思わずつぶやく。
話は戻り清風亭の場面、現場の緊張感はどんなものだったろう。
カメラ5台といってもいつ顔を抜かれる(映される)かわからない役者たち
刃先に殺気が乗り移ったかのような日本刀の数々、普通なら逃げるであろう女を
(お元)敢えて現場に置いて歴史を目撃させた演出。
龍と虎に例えた男と男の戦いは、大河ドラマの歴史に残る名シーンになったことは
間違いない。龍馬の右目から流れた一筋の涙、あれは演出ではないと思う。
たぶん、明治になって弥太郎に思い出を語らせて終わるのか、
皇太后さまの夢枕に龍馬が立ったという有名な新聞記事を
絡めるのか、それとも明治になって湯水のようにお金を使ったという
後藤象二郎に酒を飲みながら愚痴らせるのか、
選択肢はたくさんあっても「龍馬が生きておったらどうだろうか?」
という常套手段は使ってはいけない。それじゃつまらん。
「清風亭の対決」(第40回)はまさに「ラグビー」であった。この場合レフリーは
弥太郎、記録係はお元か。
龍馬と象二郎が接点でぶつかり合う、その周りを囲む「フォロー」する仲間たち。
そして龍馬の「トライ」を認めその場を収めた象二郎の力量、シェークハンド。
「みんなも御上士さまとシェークハンドじゃ」龍馬が叫んだとき、これは
「ノーサイドじゃんか」思わずつぶやく。
話は戻り清風亭の場面、現場の緊張感はどんなものだったろう。
カメラ5台といってもいつ顔を抜かれる(映される)かわからない役者たち
刃先に殺気が乗り移ったかのような日本刀の数々、普通なら逃げるであろう女を
(お元)敢えて現場に置いて歴史を目撃させた演出。
龍と虎に例えた男と男の戦いは、大河ドラマの歴史に残る名シーンになったことは
間違いない。龍馬の右目から流れた一筋の涙、あれは演出ではないと思う。