fu-tenのへび

そう、ゴルフ好き,ラグビー好き、スポーツ大好き。音楽も好き

龍馬伝 最終章。 凄まじいノーサイド。

2010-10-04 | デビール神速
 しかし、主人公が暗殺されて終わるドラマというのは、締め方が難しい。
たぶん、明治になって弥太郎に思い出を語らせて終わるのか、
皇太后さまの夢枕に龍馬が立ったという有名な新聞記事を
絡めるのか、それとも明治になって湯水のようにお金を使ったという
後藤象二郎に酒を飲みながら愚痴らせるのか、

 選択肢はたくさんあっても「龍馬が生きておったらどうだろうか?」
という常套手段は使ってはいけない。それじゃつまらん。




 「清風亭の対決」(第40回)はまさに「ラグビー」であった。この場合レフリーは
弥太郎、記録係はお元か。

 龍馬と象二郎が接点でぶつかり合う、その周りを囲む「フォロー」する仲間たち。
そして龍馬の「トライ」を認めその場を収めた象二郎の力量、シェークハンド。

「みんなも御上士さまとシェークハンドじゃ」龍馬が叫んだとき、これは
「ノーサイドじゃんか」思わずつぶやく。


  話は戻り清風亭の場面、現場の緊張感はどんなものだったろう。
カメラ5台といってもいつ顔を抜かれる(映される)かわからない役者たち
刃先に殺気が乗り移ったかのような日本刀の数々、普通なら逃げるであろう女を
(お元)敢えて現場に置いて歴史を目撃させた演出。

 龍と虎に例えた男と男の戦いは、大河ドラマの歴史に残る名シーンになったことは
間違いない。龍馬の右目から流れた一筋の涙、あれは演出ではないと思う。