上咽頭癌&後遺症との戦いぃぃぃぃ!

2013年4月に突如の上咽頭癌ステージ4の告知を受けてからの入院闘病記と退院後の後遺症について、記録をしていきます。

夏休みに非リア充だったのでDVD観まくった話

2014年08月19日 | 映画


あっという間に、終わってしまった今年の夏休み。
振り返れば今年も、旅行に行ったり、フジロック行ったり、BBQ行ったりなどという
「リア充」的な事とは一切無縁な夏休みとなってしまいました。

それでも、去年の地獄のような夏の生活に比べれば、かなり前進したもんだと
自分を慰めつつ、今年の夏休みに観たDVDの話をしようかと思います。

まず、我が街ではTUTAYAとGEOという2大レンタルチェーンが
ウクライナ情勢ばりに、このお盆休みも火花を散らしており、両店ともに
旧作・準新作は100円、GEOに至っては、お盆中は新作まで100円という
もはや、暴挙としか思えないような価格設定を打ち出して、もう戦争状態となっており、
当然、私のような「非リア充」は、こぞってレンタルしまくる訳です。

僕が最近レンタルする作品の傾向としては、

若くして事故で死んでしまう人の話や、
若くして病気で死んでしまう人の話や、
若くしてがんで死んでしまう人の話など。

今回も5本ほど借りましたが、3本はこの類のものでした(笑)
(体がこういう作品を求めているのでしょうか?別に早死にしたいワケじゃないんだけどね。。。)

でもって、一番印象に残ったのが↑の皆さんご存知の「Steve Jobs」
色んな映画レビューサイトでは超駄作だと、ボッコボッコに叩かれてはおりますが、
正直僕にとっては、とても印象深い作品でありました。

内容的には、自宅のガレージから仲間を集めて基盤ボードを手作りで作って、
電気屋さんにボードを60枚売るところから、アップルⅡ、マッキントッシュ
そして、iMacから初代ipodをリリースするまでしか作品としては描かれてはいませんが、
僕が大学生時代にリクルートでDTPのバイトをしている頃は、まさにマッキントッシュを使って、
仕事をしていて、90%までデザインが出来たところでアドビのソフトが
フリーズして、こっちも全身がフリーズするという苦い経験を思い出させてくれました。
あの頃はよく徹夜してバリバリ仕事をこなしたりしてたなぁ。。。と。


■この映画の良い点
・とにかく主演のアシュトンカッチャーのジョブズの模写の拘りがハンパ無い。
・初代アップルⅠ、Ⅱ、そしてマッキントッシュが開発されていく描写がリアル。
・そしてOSのリサの開発秘話や、マイクロソフトのビルゲイツに見事にOSを
 まんまとパクられる所がちゃんと描かれている点。
・そして、当時の仲間との亀裂と、その後社内で孤立をして会社をクビになるまでの描写。
・とにかくアップル社の製品に対しての拘りと誇りをちゃんと描いてるところ。

■この映画の残念な点
・アップルをクビになってからジョブズが、NEXT社とピクサー社を
 立ち上げて再び成功する話が15秒位しか描かれていない点。
・実はのちにビルゲイツから色々と出資を受けたりしたエピソードが描かれてない点。
・学生時代との恋人の話と結婚した奥さんと子供たちの話が少ない点。


とまぁ、こんな感じの作品でした。

この映画が叩かれている理由は、iphoneやitunes、Macbookなどの最近の製品については
一切語られていないので、ライトなMacユーザーが観たら「なんじゃこりゃ?」的な
作品に映ってしまったのでしょうね。きっと。
(そのへんはきっと、ソニーピクチャーズ版の新しいジョブズ映画が表現してくれるでしょう)

でも、この作品はIBMのスローガンが「Think=考える」という事に対して、
アップルは「Think different=違う事を考えよう」という世の中に無い未来を
作り出そうという創業者たちの熱い思いを一番伝えたかったのだろうと僕は思う。

残念ながら、彼は56歳に癌でこの世を去ったワケですが、
非常に密度の濃い人生を全力で駆け抜けたんだろうなと映画を観て思いました。

↓僕が一番好きなアップルのCM
「Think Different.」(声:スティーブ・ジョブズ)


やっぱり人生は生きる長さだけじゃなくて、密度のほうがとても重要なのかもしれませんね。