群馬県高崎市の股関節専門治療院 『松本深圧院 高崎』 スマイル&オアシス♪

変形性股関節症、股関節痛でお悩みの方。股関節痛は、乗り越えられます!

この痛みを、わかってよ~~~!!!

2011-09-04 23:21:05 | 痛みのこと

大変、ご無沙汰しております久しぶりの更新です

 

ブログに何を書こうかなぁ・・・・・と考えすぎると、どうやらダメみたいで・・・(スランプみたいな感じ)あまり、考え過ぎないように、思っていること、考えていること、感じていることをありのままに書くことにしました

また、スランプに陥ることもあるかもしれませんが、どうぞ、よろしくお願いいたします

 

さて、タイトルにも書いた通り、『この痛みを、わかってよ~~~!!!』、って声を大・大・大にして言いたい、というお話です。

 

先日、ご来院いただいた患者様と、施術をしながら、こんな話をしていました。

 

『股関節が痛くて、整形外科に行ったのよ。痛いから、何とかしてほしくて行ったのよ。それなのに、その病院ではレントゲンを撮って、それを見て、どこも問題ないから、湿布でも貼って、様子見てくださいって言われたのよ~。』

 

・・・・・・・っていう、話をしていました。よくよくその患者様に話を聞いてみると・・・・・・

 

レントゲンばかり見て、股関節を動かしてみてもくれないし、触ってみてもくれない。

レントゲンばかり見て、私の顔を見て話してくれないのよ。電子カルテの画面ばかり見て。

痛みを何とかしてほしくて、やっとこさ、病院に行ったのに、様子を見るだけだなんて・・・・・。

どこも問題ないんだからと、まるで、痛いということを、気のせいだとか、気持ちの問題だとか言われた。

手術が必要になるまで、様子を見ながら、我慢してくださいと言われた。

 

などなど・・・・・・・・・・・

 

聞けば聞くほど、怒りというか、悲しいというか、憤りというか、あきれるというか・・・・・いろいろな感情がこみ上げてきました。

 

痛みに対して、どうしてこれほどにまで、認識不足な状態、状況が存在するのか・・・・・。

 

もちろん、すべての整形外科や病院機関がそうであると言っているわけではありません。

 

しかし、もし、そのときに、痛みの原因がわからないとしても、痛みそのものは確かに患者様が感じているのだから・・・・・

 

たとえ、原因がわからないとしても、患者様が感じている痛みを認めましょうよ!

わかろうとしましょうよ!

 

私自身、先天性の不整脈があって、幸運にも今は、治療のおかげで、落ち着いていますが、実は、私にもこんな経験があるんです。

 

不整脈を確かに感じているのに、それを医師に伝えたら、『気のせいじゃないですか。』と言われたことがあるんです。

・・・・・・・・・・・・そのとき、私は、絶句状態でした。

 

気のせい?って・・・・・・・・・どういうこと?・・・・・・・・・・

 

痛みを感じているのは、患者様本人です。それは、確かなことなんです。

 

わかってほしい~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!

 

レントゲンに写らないとしても、MRIに写らないとしても、血液検査で問題ないとしても、そこに痛みはあるんです。

確かにあるんです。

 

この痛みをわかってよ~~~!!!

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪


手根管症候群②

2011-04-26 14:01:51 | 痛みのこと

前回、お話しさせていただいた、手根管症候群の患者様の経過報告です。

 

前腕の屈筋群(指を曲げるための筋肉)、手根管等を治療してきました。

 

その結果・・・・・

最近、親指、人差し指、中指に感じていた痺れ(シビレ)が改善され、先日ごろまでは軽減された感じだったのが、今は痺れそのものが消失しました。そして、痛みもほとんどなくなってきました。

 

手根管症候群ということで、手術が必要と言われていたのですが、これなら、手術の必要がなさそうです。

 

患者様の笑顔も戻ってきました

 

治療当初は、前腕の筋群がかなり硬く、圧痛も強く、パンパンに張っているような状態でした。しかし、ここ最近は、筋肉の状態が非常に良くなってきており、とても柔らかい感じです。

 

そして、患者様ご本人の声として・・・・・・

 「痛みと痺れも治ってきたけど、前みたいに、手を使っても疲れにくくなったし、疲れても回復しやすくなってきたよ。」とおっしゃっていました。

 

それから「手を握る力も、発揮しやすくなった。」ともおっしゃっていました。

 

筋・筋膜性疼痛症候群・・・・・・いわゆる筋肉の病気を改善することにより、様々な改善例があることがわかってきました

 

そして、プラスαとして、手根管症候群の患者様に限らず、肩こり、頭痛、むちうち、頚部痛など、首から肩から腕から手から指にかけて様々な症状を訴えてる患者様に多いのが・・・・・・・・・

 

次の図です。

 

 

この図は、いったい・・・・・・・

 

つづきます

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪


手根管症候群①

2011-03-25 13:45:36 | 痛みのこと

今、勤務しているクリニックで、両手共に手根管症候群と診断された患者様の治療をさせていただいてます。症状の訴えは、左右共にあるのですが、特に左の親指、人差し指、中指がしびれたり、痛みが出たり、そして手のひら全体がはばったい感じ・・・・・といった感じです。

特に・・・・・なので、もちろん、右にも症状があります。

 

腱鞘炎にも似た症状ですね。仕事や日常で、特に手や腕を酷使して頑張っている方に多い病気です。

 

今度、図を載せてみますが・・・・・・・

手根管というのは、神経や血管が通るトンネルです。それは、手首と手のひらの根元の辺りに位置しています。そのトンネルが、何かが原因で狭くなったり、締め付けられたりすると、神経や血管が圧迫されるものですから、上記のような症状が出やすくなります。

 

手根管症候群や、腱鞘炎もしくは手指、手のひらがしびれたり、痛かったりすると、まず、治療部位として考えられるのが、前腕の筋肉群です。前腕とは、二の腕から下そして手首までの間のことです。この前腕の筋肉群が手指や手のひら、腱鞘に関係しているので、まずそこに原因がないかどうか確かめます。

 

今回の患者様も例にもれず、前腕の筋肉群がガチガチで、コリコリで、とてもとても硬く、押したときの痛みもかなり強い感じです。そして、前腕の筋肉群を押したときに、患者様からこんな声が聞こえてきました。

 

「そこを押されると、親指と人差し指、中指がしびれる感じと痛みがありま~す。」

 

私は、この時に、「来たな~」と思いました。

 

関連痛の誘発です。患者様の訴えは、親指と人差し指、中指そして手のひらにあります。

しかし、実際の原因は、必ずしも患者様が訴える場所そのものであるとは限らない・・・・・

という典型的な例です。

 

前腕筋群の治療をさらに続けました。手根管を緩める治療もしました。すると・・・・・患者様から・・・・・・

 

「さっきよりも、しびれと痛みが軽くなってます。はばったい感じも軽くなった気がします。」

 

・・・・・というお声をいただきました。

 

しかし・・・・・手根管症候群や腱鞘炎、手首や手指の症状に対する治療は・・・・・私の場合、これで終わりではありません。

再発を予防したり、真の原因を発見するには・・・・・これだけでは不十分なのです。

 

それは・・・・・・・・・・・・・・

 

つづく

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪


肩こり・・・・・どうしたらいいの?③

2011-03-16 21:52:32 | 痛みのこと

前回は〇〇筋、〇〇筋についてお話ししました。今回、いよいよ、肩こりや肩の痛み、肩の動きが悪い・・・・・などなど、その時に私が注目している筋肉とは・・・・・・・・・の発表です

 

なんて、そんな大げさな話ではありません

 

さあ、その筋肉とは・・・・・・

 

肩ではなくて、身体の前面にある、大胸筋という胸にある大きな筋肉です。

 

男性なら胸板番長、女性ならバストアップに重要な筋肉とも言われてますね。

 

さらに、解剖図です。

 

大胸筋、そしてその奥にもう一つ重要な筋肉があります。それは・・・・・・・・小胸筋です。

 

患者様から肩の症状に関する訴えがあるときに、私はまずこの2つの筋肉に注目します

 

私の経験からお話しさせていただくと、肩の症状に関する訴えをされた方の大胸筋小胸筋に触れてみると、ほとんどの方でその部分が硬くなっています。そして、押して圧した時に痛みを感じます。なぜ・・・・・・なんでしょうか?

 

肩だけの治療をするよりも・・・・・・・・・・・・・

 

大胸筋小胸筋といった胸周りの筋肉をほぐしていくと、中には肩に触れなくてもそれだけで症状が改善する患者様もいらっしゃいます。

 

なぜなんでしょうか?

 

なんでだろ~う、なんでだろ~う、な、な、な、なんでだろ~う・・・・・・って歌っていたお笑い芸人さんがいましたよね・・・・・・

 

つづきます

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪

 


肩こり・・・・・どうしたらいいの?②

2011-03-11 13:52:35 | 痛みのこと

昨日、こんなことがありました。両腕をバンザイした時に、左に比べて右が挙がりづらい、という患者様からの訴えがありました。そのときに、私の頭の中にまっさきに浮かんだ筋肉・・・・・・それは・・・・・・・・・

 

〇〇筋や〇〇筋です。もう少し、引っ張っちゃおうかしら・・・・・・・・

 

その時、まずその患者様に、仰向けで寝た状態でバンザイをしてもらいました。すると、確かに、訴えのとおり、左に比べて右の方が完全にバンザイになってないんです。そうですね・・・・・バンザイした時に、左はしっかりと治療台の面に接地するのに対して、右は接地せず角度にすると8°~10°くらいの差でしょうか・・・・・・・・・。

 

皆さんの中にも、意外と同じような、「私もそんな感じ!」ていう方もいらっしゃるのではないでしょうか?もしかしたら、左の方が挙がりづらいという方もいらっしゃるかもしれません・・・・・・・・。

 

で・・・・・・・そのときに、それ以上挙げようとしたり、もしくは、挙げようと腕を無理に押したりすると、肩の辺りが痛くなる方もいらっしゃると思います。

 

そこで、肩の辺りを揉んでみたり、マッサージしてみたり・・・・・・・・・。でもこれが、なかなか・・・・・・・・・・・。

 

どうしても、痛みを感じている場所やその周囲を直接治療したくなりますよね。しかし・・・・・・・・・・。

 

私が、昨日の患者様に対して行った治療部位は・・・・・・・・・

 

お昼休みが終わりそうです

 

とりあえず、結果を先にお伝えします。その場所を治療した後に、バンザイをしていただいたら、左と同じように挙がるようになりました。もしかしたら、左を超えるぐらい挙がっていたと思います

 

つづく

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪

 


肩こり・・・・・どうしたらいいの?①

2011-03-05 13:45:47 | 痛みのこと

肩こり・・・・・意外と悩んでる方が多いと思います。肩こりに加えて、四十肩や五十肩、肩関節周囲炎などなど・・・・・肩が痛かったり、腕が上がりづらくなってきたりと、肩のことで悩んでいる方も多いと思います。

 

肩こりっていうと、皆さんどのように対処いたしますでしょうか?肩が張ってるから、肩を叩いたり、揉んでみたり、マッサージ機でほぐしてみたり・・・・・いろいろあると思います。しかし・・・・・その時は気持ち良いんだけど、またぶり返してきちゃって・・・・・・。

 

皆さんはどうですか?そのような経験はありますでしょうか?

 

肩が痛いから、肩が張っているから、その場所を直接叩いたり、揉んだり・・・・・・これはこれで、良いと思います。実際、これだけで良くなる方もいらっしゃいます。

 

しかし・・・・・

またぶり返してしまう方がいらっしゃるのは・・・・・何故なんでしょうか?どうしてなんでしょうか?

 

少し視点を変えてみましょう

 

例えば・・・・・そうですね・・・・・私には、4人子供たちがいて、1番下の男の子は、まだ、オムツを使っています。その息子がある時泣いていたんです。泣いているから、泣いている本人を一生懸命あやそうと抱っこしたり、笑わせようとしてみたものの・・・・・・いっこうに泣き止まない・・・。

 

う~~~ん、どうしてだろう?と考えてみる・・・・・。冷静になって考えていると、少しウンチの匂いがしたんです。「あっ、そうだったんだ!」とお尻を綺麗にして、オムツを変えたら、泣き止み、笑顔が戻ったんです

 

・・・・・そうなんです。息子を一生懸命あやそうと、本人に対して解決方法を模索して、抱っこしたり笑わせようとしたり・・・・・しかし原因は別のところにあったんですね。原因は、オムツだった・・・・・。

 

そうなんです!肩こりも、肩の痛みも、肩の張り感も・・・・・

もしかしたら肩が原因ではなくて、別のところに原因があるのではないでしょうか?

 

その原因とは・・・・・・・・・・・・

 

To be continued

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪


関連痛について①

2011-03-02 22:50:42 | 痛みのこと

だいぶ前の記事で、一度、小殿筋というお尻の奥深くにある筋肉と、坐骨神経痛に関してお話したことがあります。関連痛に関して、もう一度復習です。

 

関連痛とは、その筋肉にコリがあったり、また、そのコリを刺激した時に関連して出やすい痛みの場所です。

 

この関連痛とは、筋肉にあるコリを押したときに瞬時に出るものではなく、コリに圧が到達してから、5~15秒後くらいに出現する場合が多いです。(個人差あります)ですから、例えば、単純にその筋肉のコリがその痛みの原因なのか、もしくは、コリを圧することにより関連痛が発生し、それが痛みの原因なのかを鑑別する必要があるのです。

 

この鑑別作業には、以前お話ししたと通り、一方通行な施術ではなく、共同による治療が必要です。そこが痛い、ここが痛い、はたまた、そこを押したときに別の所に響くとか、別の所に痛みをを感じるなど・・・・・・患者様の実際の声が非常に重要になってきます。

 

次の図を見てみてください。

これは、ある筋肉の関連痛を示している図です。図を良く見てみると、左の図は腰からお尻の上部にかけて、右の図は股関節周囲から太ももにかけて、痛みが広がっていることを示しています。

 

例えば、もし皆さんだったら、図の領域に痛みを感じたらどんな風に考えますでしょうか?

 

腰が悪いのかな~?とか、股関節が悪いのかな~?とか・・・・・・いろいろ考えると思います。もし左の図のように、腰が痛いのであれば、腰のあたりが悪いのかな~と腰を揉んでみたり、マッサージしてみたり・・・・・・でもなんとなく、その時はいい感じがするけどまた痛くなってきたみたいな経験はないでしょうか?

 

また、この状態で、整形外科に痛みを訴えていくと、レントゲンを撮り・・・・・おそらく、腰骨が曲がっているだの、少し腰骨が滑っているだの、ヘルニアがありそうだの言われてしまうかもしれません。

 

もしくは、股関節のレントゲンを撮り、股関節が捻じれているだの、関節の隙間が狭いだの言われてしまうかもしれません。

 

しかし、そのレントゲンの結果が本当に痛みの原因なんでしょうか?

 

本当の原因はいったい・・・・・・・・・???・・・・・・・・・

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪


「かたち」と「はたらき」の関係⑤

2011-02-23 07:35:19 | 痛みのこと

さて、前回は、「はたらき」=血液循環、というお話をさせていただきました。今日は、「はたらき」が機能障害を起こした時のメカニズムを考えてみましょう。まず、次の図を見てください。

今回は、イメージしやすいように、タマネギの図に筋肉のコリ(「はたらき」の機能障害)を入れてみました。この、コリの位置をよ~く見てみてください。筋肉に①~⑤の番号がふってあります。そして、血管(赤線)と神経(黄線)があります。

 

この図は、比較的、身体の浅い場所にあるコリを表現してみました。このコリの場合、②番辺りの筋肉にコリがあり、そして、そのあたりの、血管や神経を圧迫している・・・・・・・。すると、コリの先・・・・・いわゆる、②中盤から⑤までは血液循環が確保されている。

 

そして、コリの部分そしてコリの手前・・・・・・②前半から①にかけて「はたらき」の機能障害、いわゆる、循環障害が起きていると想像してみてください。すると、この場合は、①や②の比較的表面に筋肉の張り感を感じたり、痛みを感じたり・・・・・・という具合になってきます。

 

この場合は、図のコリを治療することによって、比較的簡単に症状を緩和させることができます。表層を軽くマッサージしたり、揉んだり・・・・・そんな感じです。

 

しかし・・・・・次の図を見てみましょう。

 

今度は、コリがだいぶ奥に、深いところにありますね・・・・・・。こうなってくると・・・・・先ほどとは、話が変わってきます。

 

今度のコリは、④~⑤にかぶさるように、だいぶ奥深いところにありますね。こうなってくると、④から先の①~④辺りまでの筋肉に痛みや張り感等を感じるようになってきます。そして、その症状に対して、マッサージをしてみる・・・・・すると、そのときは一時的に①、②辺りの血液循環が改善されるのでなんとなく調子が良くなる・・・・・しかし・・・・・・・

 

さきほどのコリの場合は、比較的表面だったので、軽いマッサージ等で改善されやすい。

 

しかし、身体の深層にあるコリの場合は、奥深いところにあるコリが改善されないと、その先の血液循環が改善されないものですから、表面的な①、②辺りの症状が一時的に改善されたように感じても、根本にある原因が改善されていないために、時間とともにまた、症状が再発してくる。

 

これが、浅いところにあるコリと深いところにあるコリの違いです。

 

以前お話ししたように、たまねぎを少しずつ剝いていくように・・・・・とお話しさせていただいたのはこういうことだったのです。

 

なんとなく、イメージがついてきたでしょうか?

 

 

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪


「かたち」と「はたらき」の関係④

2011-02-22 06:38:48 | 痛みのこと

さて、前回は、筋肉の図に、イメージとして、血管を付け加えた図を載せてみました。そして、「はたらき」とはですが・・・・・。今回は、前回の図黄色の線で神経を付け加えてみました。

これを見て、何か気づくことはありますでしょうか?・・・・・・・・・・・・・

 

そうなんです!黄色い線赤い線とほぼ同じ経路をたどっている。人間の身体には、ある程度の原則があります。 

 

その原則の1つとして、血管(動脈、静脈)の走行と神経の走行はほとんど同じである、ということです。

 

この図をとおして、知っておいてほしいことがあります。それは・・・・・・・・

 

筋肉や筋膜の中を血管や神経が走行している、ということです。

 

筋肉や筋膜の中を潜り抜けるようにして身体の各組織に向かって、血管が栄養したり、神経が通じていたりしているのです。筋肉や筋膜の中を潜り抜けるということは・・・・・・・筋肉や筋膜が硬くなった時にどうなるか?・・・・・・・・

 

そうなんです!筋肉や筋膜が硬くなると、その中を血管や神経が通っているわけですから、硬くなれば、それらが挟まれるわけです。挟まれるということは・・・・・そうですね・・・・・ホースを想像してみてください。ホースの中を水が通っているときに、ホースの途中がたとえば折れていたり、もしくは、潰れていたりすると水の出が悪くなったり、はたまた、出なくなったりしますね。そんな感じです。

 

「はたらき」とは、血液循環のことです。

 

筋肉や筋膜が硬くなることにより、血管が挟まれて、神経が挟まれて・・・・・そして、血液循環が悪くなり、神経の働きも鈍くなってくる・・・・・すると、筋肉や筋膜、神経が栄養・酸素不足になる・・・・・これが「はたらき」の機能障害の正体です。

 

この「はたらき」が機能障害されると、痛みやコリ、ダルさなどが身体に現れてくるわけです。

 

ですから、この「はたらき」の機能障害をまず整えることが大切になってくるんです

 

「かたち」と「はたらき」の関係・・・・・つづきます

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪


「かたち」と「はたらき」の関係③

2011-02-17 08:56:18 | 痛みのこと

「かたち」と「はたらき」・・・・・「かたち」とは、「かたち」=「骨」「歪み」であるとお話ししました。

 

以前にもお話したことがありますが「骨」、「軟骨」には痛みを感じる神経はありません。もちろんですが、「歪み」にも神経はありません。

 

いずれまたお話ししたいと思っていますが「歪み」も私としては、痛みの原因ではなく、結果であると考えています。

 

 

さて、「かたち」=「骨」「「軟骨」「歪み」に痛みを感じる神経が存在しないということになると、痛みとはどこからくるのでしょうか?

 

その原因の1つとして挙げられるのが「はたらき」です。では、「はたらき」とは・・・・・・・・・・

 

まずは、ここで、図を見てみましょう♪

たまねぎ、です。(たまねぎに見えるかな?・・・(汗))以前に、たまねぎを少しずつ剝いていく・・・・・というお話をさせていただきました。人間の身体は、筋肉をはじめとして、いろいろな組織が重なり合ってできています。1番表面は皮膚に覆われていて、そこから中は、脂肪組織や筋膜、筋肉、内臓など・・・・・いろいろな組織が奥に奥に重なり合っています。

 

図に、①~⑤の番号がふってあります。ここでは、特に、筋肉に焦点を合わせてみます。筋肉は、何層にも重なり合っています。

股関節周囲の筋肉、特にお尻側であれば、イメージとして、①大殿筋、②中殿筋、③小殿筋、④梨状筋、⑤深層の外旋筋群・・・・・といった感じでしょうか。お尻の筋肉に関する図も以前載せたことがあります。

 

この中のどの筋肉がトラブルを起こしているのか・・・・・それは、お話を聞かせていただいたり、身体を動かしてみたり、触れてみたりしないとわかりません。そして、例えば、④の梨状筋の状態を確認するには、その前に①~③の筋肉の状態を確認したり、ほぐしてみないとわからない・・・・・そういう感じです。図はイメージとして、筋肉のみを示しています。

 

では、「はたらき」とはなんでしょう?次の図を見てみましょう。

筋肉だけではなく、血管をイメージして、加えてみました。

 

「はたらき」って・・・・・だんだん正体がわかってきましたでしょうか?

 

つづく

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪


「かたち」と「はたらき」の関係②

2011-02-16 09:08:13 | 痛みのこと

前回は、「レントゲン」=「かたち」=「骨」「歪み」、というお話をさせていただきました。この、「かたち」というものが、時として、患者様の心まで蝕んでいく・・・・・・・・・・・。実は、私にも、経験があります。ただ、私の場合は、「かたち」といっても、ちょっと違う「かたち」ですが・・・・・・・。

 

前にもお話したことがありますが、私には、生まれつき(先天性)、心臓に不整脈がありました。激しい運動をすると、発作が起きて、脈拍が1分間に180回ぐらいまで早くなってしまう発作でした。発作時は、かなり苦しくなり、時には、気を失いそうにもなりました。そして、これが起きてしまう原因は、心臓に脈を伝える経路が障害されている、いわゆる、正常とは異なる経路=「かたち」だったのです。

 

この「かたち」の異常に対して、私の場合は、カテーテルによる手術を選択しました。心臓に脈を伝える経路=「かたち」の異常な部分を焼灼して整える手術です。1回で治ると言われましたが・・・・・結局、3回受けました。それまでは、薬によって不整脈をおさえたり、運動を制限したり、自分で発作を抑えたりと・・・・・・過ごしていましたが、手術のおかげで、今は、落ち着いています。

 

今は・・・・・というのは、神経には再生能力があり、もしかしたら、また、再発の恐れがある可能性があるんです。しかし、再発するかも・・・・・とビクビクしていたら、もったいないなぁと、楽観的な性格も手伝って、気にしないようにというよりは、気になっていません。ただ、たまに、ちょっと脈が乱れたりすると心配になったりすることもありますが・・・・・・・(汗)でも、大丈夫です

 

私は、今も、振り返ることがあります。それは・・・・・・発作が起きるたびに辛い思いも沢山しました。それから、正直、「神様、なぜ俺の心臓なの?」と自暴自棄になることさえありました。心が蝕まれていたんだと思います。でも、振り返るたびに思うんです・・・・・・・

 

「決して、辛いことばかりではなかった。」・・・・・・・・小学校、中学校と発作が起きて苦しい時に、「大丈夫?」と声をかけてくれた友達、「無理しすぎないようにね。」と声をかけてくれた先生、成人しお酒を飲みすぎて発作を起こした時に「自分の身体を大切にしろよ!」と本気で怒ってくれたクラスメイト、いつも心配をかけながらも見守ってくれた家族、そして、父親と母親の愛情・・・・・

 

それから、発作が起きようとも、頑張ろうというハングリー精神・・・・・・・他にもいろいろあるんですけど・・・・・・

 

心臓に脈を伝える経路=「かたち」の異常により、今まで生きてきた中(まだまだ若輩者ですが)で決して辛いことばかりではなく、周りの皆さんの優しさや暖かさを感じることができ、そして、ハングリー精神まで付けていただいて・・・・・・・・そのおかげで、今の自分があるんです。

 

この心臓の病気がなければ、気づけなかったことが沢山あるんです。山ほど、沢山あるんです。

 

今では、心臓に脈を伝える経路=「かたち」の異常に感謝しています。それがなければ、今の自分がなかったから・・・・・・・・。だから、再発するかもどうのこうのも考えるのもやめました。前向きです。やっぱり楽観的なのかなぁ(笑・・・・・・・・・・・・・・)(汗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

「私の心臓よ、いろいろなことを与えてくれて、気づかせてくれて、教えてくれて、ありがとう♪」、そして、このように生んでくれた両親に感謝です。「ありがとう♪」。

 

すいません・・・・・・・・・・・・話が大きく反れてしまいました

 

今回の私の「心臓のかたち」は、レントゲンに写る「かたち」とは違うのかもしれません。

 

ただ・・・・・「かたち」違いだけれども、「かたち」によって心は蝕まれてしまうこともあるけれども、決してそれだけではなく、視野を広げてみると、得ているものも沢山ある・・・・・・ということを伝えたかった・・・・・・

 

もし、よろしければ、このブログを読んでくれている方々で同じような思いをされている方・・・・・・・股関節痛でも、他の病気でも、何でも・・・・・・・コメントを残していただけるとありがたいです♪皆さんの声が、きっと何かの支えになると願っています、信じています♪

 

 

本題の「はたらき」に関しては、また次回に

 

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪


「かたち」と「はたらき」の関係①

2011-02-13 09:09:35 | 痛みのこと

身体の痛み・・・・・・・痛みを感じると、どうして痛いのか?、なぜ痛いのか?、どこが痛いのか?、痛みを何とかしたい・・・・・・・という気持ちで、整形外科に行ってみる。そして、痛みを訴えると、まず、「レントゲン」を撮ってみましょうとなる。この「レントゲン」が何を写し出すか・・・・・それは・・・・・・

 

「かたち」です。

 

股関節であれば、大腿骨頭(大腿骨の先端)や臼蓋(骨盤の屋根)のかたち。

腰であれば、背骨のかたちや背骨の歪み。(私の中では歪みも「かたち」と考えます)

 

そして、「レントゲン」に写し出される「かたち」の共通点は・・・・・・・骨です。

 

そうなんです。「レントゲン」には、主に骨が写るんですかたち」だけが写るんです。かたち」に対して、骨頭の「かたち」が・・・・・とか、臼蓋の「かたち」が・・・・・とか、関節の隙間がせまい・・・・・とか、背骨の「かたち」が・・・・・とか、背骨の歪みが・・・・・とか・・・・・「かたち」にこだわった話になっていくわけです・・・・・。

 

こだわり???こだわりとは、辞書で調べてみると・・・・・

 

①あることを必要以上に気にする。

②好みなどをとことん追求する。

 

・・・・・・・・・・と書かれています。

 

どちらかというと、「かたち」にこだわる、のこだわるは、①の意味に近いのではないでしょうか?「かたち」に・・・・・・なぜか必要以上にこだわっている。そのこだわりが強すぎると、痛みの原因を見失いがちで・・・・・・挙句の果てには、その必要以上のこだわりが患者様の心まで蝕んでいく・・・・・・・・

 

このこだわり・・・・・・できれば②の意味のこだわりに傾いていって欲しいと、私は常々強く願っています、思っています。

 

の意味でのこだわりは・・・・・身体の痛みをとことん追求するということになります。

 

身体の痛みをとことん追求しようとした時・・・・・「レントゲン」=「かたち」にこだわりが強すぎると追求が困難になります。そして、そのこだわりのとおり、「かたち」を整えようとします。私は、「かたち」を整えること全てを否定したいわけではありません。症状や状態によっては、それが必要なこともあるからです。

 

しかし、「かたち」にばかりこだわり過ぎてしまうと、痛みの原因を見失ってしまう恐れがあります。先ほど言ったように、「レントゲン」=「かたち」=「骨」です。しかし、身体の痛みの原因は本当に「かたち」、「骨」、はたまた「歪み」に本当にあるのでしょうか?

 

 

「かたち」は個人個人みんな違います。

 

 

痛みの原因を考えるとき、そのこだわりを、とことん追求するという意味でこだわるのであれば・・・・・・・・・「かたち」ばかりではなくて・・・・・・・・

 

「はたらき」に注目するべきではないでしょうか?

 

「はたらき」とは・・・・・・・つづく

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪


身体のしびれ・・・・・何とかならないの? 5

2010-10-27 08:38:30 | 痛みのこと

前回、自分自身のしびれの診かたが変わってきた、というお話をさせていただきました。

 

病気によるしびれ+筋肉のコリによるしびれ

 

この診かたに気づくことによって、従来、あきらめかけていたしびれに対して、患者様に対する診立て、治療法に変化が出てきました。

 

たとえば、脳卒中によるしびれの場合を考えてみます。脳卒中によるしびれの場合、患者様から「このしびれは、どうにかならないかい?」と相談を受けて、数年前の私は、「それは脳が原因だから仕方がないんですよ。」と答えるのが精一杯でしたし、脳が原因、としか考えることができませんでした。

 

 

脳卒中の後遺症・・・・・・・筋肉の緊張が高ぶる、いわゆる、筋緊張亢進と専門的には表現します。

 

ある時、患者様が腕~手にかけてしびれる、とおっしゃっていたので、しびれている場所を時間をかけて擦ってみました。

 

すると・・・・・・・・患者様から「しびれが軽くなってきたよ。」という声が、返ってきたのです。この時、私は、これはどうしてなんだろう?、と思いました。

 

 

あっ!!!!!

 

 

これは、もしかして・・・・・・・・!

 

 

もしかしたら・・・・・・・・!

 

 

『筋・筋膜性症候群』ではないであろうか!!!!!

 

そうなんです。確かに、脳が原因のしびれもありますが・・・・・・・・

 

脳が原因のしびれ+筋肉の病気によるしびれ

 

ではないかと、私は思うんです。そして、この比率に関しては、個人差があります。

 

しかし、筋肉の病気によるしびれは、筋肉をほぐすことによって、軽減もしくは消失させることは可能なのです。そして・・・・・・・筋肉の病気によるしびれが改善してくると、脳が原因のしびれに対しても良い影響が出てくると私は考えています。

 

 

その痛み、一緒に乗り越えましょう♪