前回は、『身体の常識』について、お話しさせていただきました。今回から、少し詳しくお話していきますね。
前回の『身体の常識』の①で、軟骨、骨には神経がない、とお話ししました。
それなのに現実は・・・・・・・
股関節痛、膝関節痛等がある時に、整形外科に受診、レントゲンを診ながら、「軟骨がすり減っているから痛いんだよ。」とか「関節の隙間が狭くなっているから痛いんだよ。」とか・・・・・・言われたことがある方は多いと思います。
ところが、私たちのような医療従事者が読むような医学書、専門書には、「軟骨には痛みを感じる神経はない」と記されています。
最近は、一般の方が読まれるような健康系や医学系の雑誌にも、そのように記されることが多く見られてきました。
ただし、例外もあります。
確かに、軟骨の下にある骨がむき出しになるくらいすり減っているとしたら、痛みを感じると思います。
骨折の時も、骨自体が痛みを感じているわけではなく、骨膜という骨を包んでいる膜が痛みを感じているのです。
しかし・・・・・・・
医学的、科学的に、「軟骨には痛みを感じる神経がない」というのは常識なのに、レントゲンで関節の隙間が狭いから、軟骨がすり減っているから痛いと言われてしまう現実はいったい・・・・・・・・・・
でもでも・・・・・・・これで『身体の常識』の真実のひとつ
軟骨、骨には神経がない。
を正しく知ることができました
以前、股関節や膝関節が痛いと言っていた患者様と「軟骨には神経がないんですよ~♪」て話をしていたら、「一番大事なことをちゃんと教えて欲しいよね~。そうすれば、よけいな心配をしなくて安心できるのに~。」て言っていた患者様との話・・・・・・今でも、忘れられない私の原点です
その痛み、一緒に乗り越えましょう♪