さて、前回は、「はたらき」=血液循環、というお話をさせていただきました。今日は、「はたらき」が機能障害を起こした時のメカニズムを考えてみましょう。まず、次の図を見てください。
今回は、イメージしやすいように、タマネギの図に筋肉のコリ(「はたらき」の機能障害)を入れてみました。この、コリの位置をよ~く見てみてください。筋肉に①~⑤の番号がふってあります。そして、血管(赤線)と神経(黄線)があります。
この図は、比較的、身体の浅い場所にあるコリを表現してみました。このコリの場合、②番辺りの筋肉にコリがあり、そして、そのあたりの、血管や神経を圧迫している・・・・・・・。すると、コリの先・・・・・いわゆる、②中盤から⑤までは血液循環が確保されている。
そして、コリの部分そしてコリの手前・・・・・・②前半から①にかけて「はたらき」の機能障害、いわゆる、循環障害が起きていると想像してみてください。すると、この場合は、①や②の比較的表面に筋肉の張り感を感じたり、痛みを感じたり・・・・・・という具合になってきます。
この場合は、図のコリを治療することによって、比較的簡単に症状を緩和させることができます。表層を軽くマッサージしたり、揉んだり・・・・・そんな感じです。
しかし・・・・・次の図を見てみましょう。
今度は、コリがだいぶ奥に、深いところにありますね・・・・・・。こうなってくると・・・・・先ほどとは、話が変わってきます。
今度のコリは、④~⑤にかぶさるように、だいぶ奥深いところにありますね。こうなってくると、④から先の①~④辺りまでの筋肉に痛みや張り感等を感じるようになってきます。そして、その症状に対して、マッサージをしてみる・・・・・すると、そのときは一時的に①、②辺りの血液循環が改善されるのでなんとなく調子が良くなる・・・・・しかし・・・・・・・
さきほどのコリの場合は、比較的表面だったので、軽いマッサージ等で改善されやすい。
しかし、身体の深層にあるコリの場合は、奥深いところにあるコリが改善されないと、その先の血液循環が改善されないものですから、表面的な①、②辺りの症状が一時的に改善されたように感じても、根本にある原因が改善されていないために、時間とともにまた、症状が再発してくる。
これが、浅いところにあるコリと深いところにあるコリの違いです。
以前お話ししたように、たまねぎを少しずつ剝いていくように・・・・・とお話しさせていただいたのはこういうことだったのです。
なんとなく、イメージがついてきたでしょうか?
その痛み、一緒に乗り越えましょう♪