だ・ん・ご・・・・・じゃなくて、で・ん・ぶ(殿部)3兄弟♪ 『小殿筋』

さて、で・ん・ぶ(殿部)3兄弟、今回は、『小殿筋』です。

 『小殿筋』・・・・・・・・これが、結構というか、かなりというか、とても厄介な筋肉なんです

 

小殿筋は、で・ん・ぶ3兄弟の中でも1番小さい筋肉です。そして、画像の図にあるように、大殿筋や中殿筋、大腿筋膜張筋に隠れています。画像の図は、隠れている小殿筋が見えるように、それらの筋肉が切ってあります。

 

そうなんです、小殿筋は、奥の奥に隠れている筋肉なんです。

 

奥の奥にあるので・・・・・表面の筋肉を軽くほぐすような感じでは、なかなかほぐれにくい筋肉なんです。

 

働きとしては、中殿筋とほぼ同じような感じで、立ったり歩いたりする時に、骨盤を支えたりします。

 

先ほど、殿部の中では1番小さい筋肉であると言いました・・・・・・小さいのだから身体に対する影響も小さいのではないか・・・と思いがちなのですが、これが小さな・・・いや、大きな間違いで・・・・・・・

 

『小殿筋』は思ってる以上に、いろいろと、悪さをする筋肉なんです

 

私が、以前、担当した方で、医師には、腰からくる坐骨神経痛と診断された患者様がいました。しかし、神経症状の検査(筋力、感覚、反射等)をしても問題がない。

 

う～ん・・・・・・・腰からくると言うから、神経の検査をしたのに・・・・・・

 

この、「腰からくる・・・・・」という言葉に、結構、惑わされてしまったんですね。当時の私自身も、患者様も・・・・・・

 

よく、太もも、ふくらはぎ、足首、足のひら、足指・・・・・足のどこかしらが痛いと、すぐに「これは、腰からきてるね。」とか、「腰の神経からきてるね」とか言われた経験のある方は多いと思います。私も、その1人です。

 

それで、腰の牽引(腰を引っ張る物理療法)をしたり、抗炎症薬や痛み止めを処方されたり・・・・・・・でも、良くならなくて・・・良くならないどころか、痛みが強くなってしまったり・・・・・・

 

腰からくる坐骨神経痛・・・・・・これが問題なんですが、話が長くなるので、これはこれで、また別の機会にお話ししますね。

 

さて・・・・・・・この、小殿筋ですが、股関節痛、腰痛、そしてなんと下肢全体の痛みの原因になったりします。

 

 

この画像の図、小殿筋の関連痛を表現しています。関連痛とは、その筋肉にコリがあったり、また、そのコリを刺激した時に関連して出やすい痛みの場所です。

 

坐骨神経痛と診断された方で、ご自身が感じている痛みの場所や範囲に似ていたりしませんか？

 

腰が原因なのか、小殿筋が原因なのか・・・・・・・

 

もし、小殿筋が原因だとしたら・・・・・触らないとわかりません、実際、小殿筋を押してみないとわかりません。

 

それなのに、現実は・・・・・・レントゲンを診ただけで、腰の牽引をしたり、はたまた、腰からきてるから手術しかないと言われてしまったり・・・・・・

 

う～ん、なんだか、腑に落ちません

 

・・・・・先ほどの、私が担当した患者様は、小殿筋を治療したら改善しました。

 

すると、その患者様が、「腰からきてるって言われて、なんだかすごく不安だったよ。でも、お尻を治療してもらったら良くなったよ。良くなったけど、じゃあ、腰からきてるって言ってたのは何だったんだろうね。」

 

何だったんでしょう・・・・・・ただ、この時に私が感じたのは、ちょっとした言葉や発言で不安に陥る患者様、そして、そのことが痛みや身体の症状をさらに悪化させたりする現実・・・・・・・

 

この現実を、ただ傍観しているわけにはいかないこの時の思いが、今も、私の支えになっています

 

話が少しそれましたが・・・・・・・この、小さい割に悪さをする、『小殿筋』

 

気をつけよう、マッチ1本、火事の元！！！

 

気をつけよう、小さい殿筋、痛みの元！！！

 

 その痛み、一緒に乗り越えましょう♪