ある患者様から、許可を得ましたので、生の声を載せさせていただきます。
その患者様は、30代、男性、ペルテス病を患っています。左の股関節です。主な訴えは、左の股関節痛と可動域制限です。
その方は、痛みと動きを克服するために、1年半前以前から下肢(足)の筋トレを行っていました。マシンを使った、筋力トレーニングです。
詳細に、お話を聴かせていただくと・・・・・股関節周りに痛みを感じていたので、筋力を強くすれば痛みが軽くなるんじゃないかと思い、筋トレを始めたそうです。しかし・・・・・・・・・・・
実際は・・・・・・・・・・
痛みは、軽くなるどころか、筋トレを行っている最中にも痛みが伴い、それでも痛みを伴いながらも筋トレを続けてきた・・・・・・・。
『筋トレをして、力が強くなれば痛みが軽くなるのではないか』という強い思いを胸に・・・・・その患者様は一生懸命、続けてきたんです。
ところが、筋トレを続けていると、痛みが軽くなるどころか、逆に痛みが強くなってしまったり、その痛みがなかなか引かなかったり・・・・・
それでも、その患者様は一生懸命、続けてきた・・・・・
実際に、『松本深圧院 高崎』にご来院いただいた初日に、詳細に筋肉を触診しながら、関節を動かしながら検査してみました。すると・・・・・
股関節周りの筋肉が、一瞬、骨かな?と思うくらい硬く硬く、ガチガチに硬くなっていました。内転筋やハムストリングス、大殿筋・・・・・・・・ガチガチでした。この筋肉の状態で、一生懸命、筋トレを続けてきたのか・・・・・・・・・・・(泣)
そして、その日の施術が終了に近づいたころ、その患者様に私から提案をさせていただきました。
「今の、筋肉の状態では、筋トレは逆に筋肉を硬くしてしまい、痛みがより強くなる可能性があるので、ここらで、筋肉がほぐれるまで、ちょっと筋トレ休んでみませんか?」
と、お話しさせていただきました。1年半続けてきた下肢(足)の筋トレを中断するには、それなりの葛藤もあったと思います。
しかし、先日、その患者様と施術をしながらお話をしていると、こんな声が聞こえてきました。
「あれから、筋トレ止めたら、調子良くなってきました。筋トレしない方が明らかに調子がいいんです。」
そして、彼は・・・・・
「筋トレすれば痛みが軽くなると思っている人は多いと思います。しかし、筋肉の状態によっては逆効果なこともあるんですね。でも、これは・・・・・自分ではわからなかったです。今回、そういう話を聞かなければ、筋トレ、ずっと続けていたかもしれません。」
そのあと、私は・・・・・
「筋肉の状態が良くなってきたら、また筋トレ始めてみてもいいと思いますよ。」と言うと・・・・・
彼は・・・・・
「もう筋トレはいいです。やりません(汗)」と言いました。
この時、私は、痛みに関する正しい情報、真実を発信し続けなければと、また、強く思いました。
筋トレ・・・・・・・・・一時中断するつもりが、筋トレ、やめました。
筋トレ、されど筋トレ。もちろん、私は、筋トレすべてを否定するわけではありません。必要なこともあります。必要な方もいらっしゃいます。
しかし、その筋トレの必要性、必要な時期や目的をしっかりと診立てることがとても重要であり大切です
痛み=筋トレという画一的な捉え方ではなく、痛みの原因を追究することが大切です。
これは、患者様にも認識していただく必要がありますが・・・・・
プロフェッショナルである私たちが最も認識する必要があります
その痛み、一緒に乗り越えましょう♪