『Hip-spine syndrome』・・・・・・って、聞いたことありますか
●Hipは、股関節・骨盤
●spineは、脊椎(背骨)という意味です。
日本語に訳すと、股関節ー骨盤ー脊椎症候群です。
この症候群は、医学的に4つに分類されます。
①股関節、脊椎(背骨)のいずれかが症状の主原因であるもの。
②股関節、脊椎(背骨)の症状の原因が不明確なもの。
③股関節、脊椎(背骨)のいずれかに主原因があり、他方に影響を与えるもの。
④股関節、脊椎(背骨)の主原因を誤診したもの。
というように、一応、4つの分類がなされています。
私の経験から、これらは、一応の分類であり、臨床的には明確に分類することが困難な場合もあります。
私が、股関節で悩む患者様に接するにあたり、股関節の症状に伴い、腰痛や骨盤の問題も一緒に抱えていることが多いと感じています。
これは特別なことではなく、股関節から骨盤にかけて、そして背骨の中でも特に腰椎にくっついている筋肉が存在することから、これらの筋肉もしくは筋膜、そして、筋連結に問題があれば、互いに影響が出ると考えられます。
その一例として、腸腰筋~腰方形筋~横隔膜などの一連のつながりが影響していると考えられます。
股関節に問題を抱えている方は、腰痛を持っている方が多い。逆に、腰痛を持っている方、姿勢に問題を抱えている方は、股関節の問題を抱えている場合が多い・・・・・。どちらの可能性もあるのです。
股関節のことを考えるときに、股関節~骨盤~腰椎という、一連のつながりを診ていくことが大切なんです。
ですから、問診のときに、私からも患者様に質問はしますが、患者様の方からも、気づいたことを、気になっていることをお話していただけると、つながりが見えてくることがあります。やはり、共同治療ですね
その痛み、一緒に乗り越えましょう♪