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映画制作裏話ブログ

映画制作裏話をかき集め作品ごとに整理したブログです。mixi「独身社会人映画ファンコミニティ」のログ集!

映画と原作比較「ロード・オブ・ザ・リング」

2006年06月24日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人
原作「指輪物語」は、
小人のホビット族の民族学的な解説から始まり、
映画「ロード・オブ・ザ・リング」は指輪の来歴から始まります。

原作のホビット族の解説というのが曲者で、
これは本編の始まる前の序章として出てくるのですが、
その最後にビルボが指輪を手にしたいきさつに関する部分が、
しっかりでてきます。

映画は冥王サウロンがすべてを統べる指輪を自らが手にしたというくだりから
はじまります。
指輪達はエルフの高名な鍛冶師によって作られたのですが、サウロンは鍛冶師を
騙してその鋳造技術をもとに、密かに自分用の指輪を作っていました。
何も知らずに指輪を受け取った三人のエルフの王、七人のドワーフの王、九人の人間の
王はサウロンが自分の指輪をはめた時から奴隷となったのです。
サウロン軍と人間、エルフの連合軍の対戦は原作の文庫版1巻目には出てきません。
ビルボ(イアン・ホルム「フロム・ヘル」)が洞穴で ゴクリ(映画では「ゴラム」と
呼ばれる。 アンディ・サーキス)から指輪を巻き上げるところから原作は始まります。
映画はビルボが指輪を手に入れた場面が直接出てこず、あとでガンダルフがなぞなぞで
ビルボが手に入れたということを間接的に説明しています。

原作の第1章はビルボの111才の誕生祝いの宴会から始まります。
ガンダルフ(イアン・マッケラン「X-MEN」)が荷馬車に乗ってやって来る
ところから始まるのは同様ですが、子供達に請われて花火を打ち上げたり、
またフロドの悪友たちが宴会のさなかに勝手に花火を撃つ上げたりといったエピソード
は映画のオリジナルです。
ビルボが指輪の誘惑を断ちきって旅に出るところまでは一緒ですが、
そこからフロド(イライジャ・ウッド「ディープ・インパクト」)が旅に出るまで原作で
は十年以上の歳月が経過しています。
旅のエルフがホビット庄のはしを通過したりと、サウロン復活の予兆が頻々となり、
ガンダルフにフロドが尋ねてはじめて指輪が問題のある品物であることが判明し、
財産処分をして家をたたんで旅に出るまでの道中が長いのです。

興味深いのはゴクリの方で、指輪恋しさにとうとう住んでいた洞窟から五百年ぶりに
外界に姿を現し、ビルボを求めて諸国流浪の旅に出ていることです。
結局彼はホビット庄のすぐそばを通過しながら、そこにビルボがいるとは気づかず、
自らサウロンの領土に…


以下はネタバレになるので、この続きは
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/pro-lord-of.htmlにて映画と原作比較レビューの頁をご覧下さい。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございました (mugi)
2006-06-25 21:30:22
今晩は、TBありがとうございました。



私は映画『ロード・オブ・ザ・リング』を見た後、原作を読みましたが、その違いに驚かされました。

いかに映画化に当たり脚色は欠かせないにせよ、かなり改ざんが目に付きました。

昔、アニメにもされましたが、こちらは原作にほぼ忠実でした。
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