映画制作裏話ブログ

映画制作裏話をかき集め作品ごとに整理したブログです。mixi「独身社会人映画ファンコミニティ」のログ集!

脚本レビュー「猫の恩返し」

2010年10月22日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人

平凡な17歳の女の子ハル。
ある日、トラックにはねられそうになった猫を助けた彼女は、猫の国に招待されます。
いつの間にか猫の王子のお妃候補になっていたハルが、 
“ここで暮らしてもいいかも”と思い始めると、彼女の身体はだんだん猫になっていきます。
猫人形の「バロン」がハル救出に乗り込むのですが。

企画の宮崎駿氏がどう作品に関わっていたのか判らなかったのですが、
「耳をすませば」の作者、柊あおい氏のところへ「耳をすませば」に登場する猫人形
のバロンを主人公にアニメの原作を書いてくれないか、
という話を持っていったのだそうです。

ジプリの宮崎、高畑作品以外と言えば、「耳をすませば」と「海が聞こえる」がありましたが…

以下はネタバレとなるので
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/#comic
にて「猫の恩返し」の頁をご覧下さい。

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メイキング「ミレニアム2 火と戯れる女」

2010年10月20日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人

原作者スティーグ・ラーソンについては次のようなプロフィルがわかっています。

共産主義者の母親の影響で10代前半にしてトロツキストだったという
早熟なラーソンは、その頃から警察小説などを書き始め、
将来は小説家かジャーナリストになることを夢見ていたという。
20代のラーソンは、活動家として世界中を飛び回る。
77年にはエチオピアで独立を目指す女性兵士部隊のゲリラ活動を支援、
81年にはグレナダでマルクス主義の人民革命政府を支持、
リーダーのモーリス・ビショプと親交を深めるが、
モーリスは2年後に処刑されてしまう。
その直後の米軍によるグレナダ侵攻を目の当たりにしたラーソンは、
ついにスウェーデンに帰国し、その後20年間通信社に腰を落ち着けることになる。

しかし、本国スウェーデンにおいても暴力は眼前にあった。
86年2月オルフ・パルメ首相が映画館前で暗殺されるという事件が起きる。
ラーソンは初めてテレビ画面に登場し、ネオナチの活動を糾弾、
以来生涯に渡るナチズム、人種差別主義、全体主義との闘いが始まることになる。
その頃のスウェーデンは、ホワイトパワーミュージックシーンが隆盛を極め、
ヨーロッパ中にヘイトプロパガンダを撒き散らす本拠地として機能していたことも、
ラーソンらの活動を不可避なものにした。
95年、ネオナチの活動を研究する機関誌EXPOを仲間とともに発刊、
EXPO誌は今現在も紙媒体とWEBで活動を続け、
極右思想、人種差別主義と闘い、民主主義を擁護する専門誌として高い評価を受けている。
劇中の社会派雑誌ミレニアムは、このEXPO誌をモデルにしている。

"闘う"といってもラーソンの場合は、自らネオナチの集会に出向いて行き、
彼らと正面から"議論"を闘わせる。
そして、ネオナチの若者たちについて、彼らは単なる酔っ払いではない、
特別な出自などがあるわけでもなく、
誰もが彼らのように振舞う危険性を孕んでいると語り、
特定の個人を責めるのではなく、彼らの存在を世に知らしめることで、
社会に警笛を鳴らす。
ラーソンは、誰にも正面からフェアに接しようとするが、相手もそうだとは限らない。
EXPOやラーソン、彼らの支援者は、極右組織のターゲットにされ、
同僚の記者は8歳の息子と共に爆弾テロに合い重傷を負ってしまう。
ラーソン自身、いかにしてそうした攻撃から自分や家族の身を守りながら活動を続けるか、
そのノウハウを記したジャーナリストのサバイバル本も著している(日本では未訳)。

昼夜EXPOの編集部で仕事をし、
夜中には「ミレニアム」の執筆にその身を費やしていたラーソンの日々の睡眠時間は
2?3時間、食事もファーストフードばかりの粗末なもので、タバコを1日60本吸い、
コーヒーを大量に飲むという生活だったという。



以下はネタバレとなるので
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にて「ミレニアム2 火と戯れる女」の頁をご覧下さい。

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脚本レビュー「スパイダーマン2」

2010年10月16日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人
グリーン・ゴブリンとの死闘から2年。
大学生となったピーター(トビー・マグワイア)はメリー・ジェーン(キルス
ティン・ダンスト)への思いを募らせていた。
一方、スパイダーマンを憎む親友ハリー(ジェームズ・フランコ)との関係も
複雑になっていて……。

「スパイダーマン2」では、スパイダーマンとして活躍する一方、普通の青年としての日々に、
もがき悩む等身大のヒーロー、ピーター・パーカーの前に、新たなる強敵“ドク・オク”が現れます。
主演を務めるのは前作同様、トビー・マグワイア。
そして、“ドク・オク”役には『フリーダ』の名優アルフレッド・モリーナが
あたっています。

アクション・ヒーローものですので、「人生もの思う」ような感動はありません。
しかし嘘八百のかっこよさはあります。
前作は劇場で見てますが、特に復習はしないで出かけました。
ところがこれが完全に続きものの話なので、
DVDで一作目をいっぺん見てから出かけた方が良かったです。
いえ、冒頭のタイトルバックに一作目のストーリー紹介がイラストで出てきますので、
(アメリカでは熱狂的なファンを持つ高名なイラストレターの執筆らしい)
分からないことはないのですが、ディテールを楽しみたいときにはこれでは不足ですねぇ。

前作で高校生だったピーターが恋も仕事も上手く行ってない、とモノローグで
愚痴るところから始まっています。
その直後に出てくるのがピザ屋の宅配のバイト。なんだこいつフリーターに身
をやつしたか、と思いきや理科工学系の大学に通ってるらしく、ハリーのコネ
で物理学者の一人者ドクター・オットー氏に紹介されてしばし物理学談義にい
そしんでます。

映画ではある日突然指先からクモの糸を吐く超人になったピーターですが、
原作ではこの糸はピーターが研究の末、作り出したもののようです。
ということはスパイダーマンは天才物理学者の卵の苦学生!?
ふうん、一作目ではノートにコスプレのイラストを書きつぶしながらスパイダ
ースーツを完成させているので、おたく高校生だとばかり思っていたのです
が、そうでもないらしい。
サム・ライミ監督はこの点をインタビューで突っ込まれて、
「彼を特別な人間という風に描きたく…

以下はネタバレとなるので
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にて脚本レビューの頁をご覧下さい。

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制作裏話「日本沈没」

2010年10月10日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人
小説「日本沈没 第二部」のあとがきに、
小松左京本人が第一部執筆のいきさつを語っています。
当初企画は60年台初頭のことだそうで、
終戦後20年も経ていないのに東京オリンピックに浮かれる世相に義憤を感じて、
構想を立てたそうですが、
当時の構想では日本列島を失った一億の日本人が難民となって漂流するところまで
描く予定で、タイトルは「日本漂流」だったそうです。
ところが高度なシュミュレーションが必要な為執筆は容易ならず、
9年の時間が経過し70年代に入ってしまい、
編集部がさすがに「これ以上待てない」と言い出したため、とりあえず
列島が沈むまでを描いて「日本沈没」と名づけたとか。
小説第二部のラストは、祖国再建の夢破れ、
恒星間航行母船「そう竜」に乗り込んだ最後の日本人たちが、
地球周回軌道を離脱するところまで描かれていますね。
さらば地球よ、旅立つ船は…、てなもんで、
船の名がヤマトとなっていないところがご愛嬌です。

玲子は、原作ではD1、D2計画の影のスポンサー、
政財界の黒幕渡老人の孫娘という設定ですが、
新作の柴崎コウは同じ玲子の名でも、東京消防庁のハイパーレスキュー隊の隊員です。
如何にも、な設定ではないか、とこちらもバサバサ斬られてましたが、
右翼の生き残りのような政財界の黒幕がバックであれこれやるというのは、
平成の時代には馴染まない設定だと思いますね。

柴崎コウ本人はインタビューで玲子を
「アニメの登場人物のような男性目線のウケキャラで、
何を考えているのか掴めない人だった」と正直に語っています。
役をなんとか自分に引き寄せようと悪戦苦闘。
東京ハイパーレスキューで撮影前に訓練を受け、
多くのシーンをスタント無しで演じ、自動二輪免許も取得しバイクシーンに望んでいます。

小野寺は政府のD1、D2計画の一員で、それは新作の草薙君…

以下はネタバレになるので、この続きは
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メイキング「チーム・バチスタの栄光」

2010年10月03日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人
中村義洋監督によると、
医療ミステリーという小難しい内容でありつつも分かりやすいストーリーに
なっているのは、田口(竹内結子)の目線で描いていることが大きいのだという。
「それを描くことしか頑張っていないかも。
僕は脚本稼業が長かったので“この1点さえ押さえていれば大丈夫!”
という自信はあるんです。主人公の一貫性というのかな。
白状してしまうと、時間がなくてバチスタ手術とは何かという勉強ができなかった。
だから、そこは助監督と医療アドバイザーに任せて、
僕と田口はそれを覗き見するような立場として描いていくことにしたんです」
ただ、そのブレさせたくない田口像は、
原作の中年男性から若い女性へと大幅に変更されている。それは大きな賭けだったという。
「監督を引き受けた時点ですでにその変更は決定事項。びっくりしましたよ。
原作では田口、白鳥、桐生の3人がみんな40代で、
僕はその男たちを主人公に医療版『L.A.コンフィデンシャル』(警察の内部調査の物語)
をやろうと思っていた。
だから『ぜひ、やらせてください!』と返事をしたんです。
なのに翌日、『田口は女性になりました』と連絡をもらって…。
悩み抜いた末、
大学病院の中で驚異的な存在として描かれている原作の田口像を、
映画ではノーマーク的な存在に置き換えることで落ち着きました」と語っています。
そして、
撮影初日の田口が廊下を歩くシーンで
みごとその雰囲気を醸し出してくれた竹内結子を見て
「これは面白くなる」と確信したのだとか。

竹内結子の方は、
「監督と初めてお会いしたときに、
原作で感じた田口のイメージが監督と重なったんです。
なので、『よしっ、この人に張り付いてみよう!』と思って。
撮影現場では常に監督の側にいて、茶飲み話をしながら観察していました」
監督と自分自身が持っている田口像を足して割った結果が
映画の中に盛り込まれているのだという。その性格とは?
「人が良くて、愚痴を吐き出す相手としては最適で、
ほっとする反面、ちょっといじめたくなる感じ(笑)。
演じていたときは、座敷童のように気付く人だけが気付く存在感を心掛けたんですが、
初号を観たときに実はそうじゃなかったのかなと。
今は作品の世界と観客の世界をつなぐカメラのレンズのような存在だと…

以下はネタバレになるので、この続きは

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メイキング「252 生存者あり」

2010年10月01日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人

メイキングに関する情報を伊藤英明、内野聖陽のインタビューより拾い書きします。
(複数のインタビューより再構成)

Q:本作が制作されることになった経緯は?

伊藤:『海猿 ウミザル』の原案者でもある小森陽一さんが、
『LIMIT OF LOVE 海猿』の撮影現場にいらしたとき、
お土産として原稿用紙10枚ほどの『252 生存者あり』のプロットを書いて
持って来てくれました。
小森さんのリアルに人間ドラマを描きだす手腕を尊敬していたので、
自分を想定して書いてくれたというのが、とにかくうれしかったのを覚えています。
この『252』というタイトルは、一見シンプルですが、
その中にいろいろな重みが含まれているところにも惹(ひ)かれました。
それから『252 生存者あり』のプロジェクトが進んでいったわけです。

Q:とても過酷な撮影現場だったそうですね。

伊藤:寒い時期で、スタジオの中は年中ほこりっぽかったけど、
あまり苦労したという感覚はないですね。
とにかくセットがリアルだったので、入るだけで気持ちも役に入り込めました。
むしろこういう大がかりなセットの中で演技ができることに充実感でいっぱいだったし、
毎日興奮状態でした…


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