
タップのリズムと言うのは、はじめのほうから出ていて、
クワ持って耕すとことかが、トン!テン!カン!てリズムになっていたり。
殺陣がそのタップのリズムに乗って展開するので、通常の時代劇の斬り合いより早い
です。
北野組のカメラは35ミリから50ミリの間くらいのレンズしか使わないそうなの
で、
(普通は20ミリから100ミリのまで自在に使うわけですから、)
わーって一気呵成に斬り下すとカメラの方が振りきられてしまう。
殺陣の振付けはタケシ監督自らつけている話は皆さんもご存知と思いますが、
プロの振付師もチャンと仕事をしていて、斬られて倒れる人たちの倒れ方の振付です
と。
なるほどかっこよく倒れるからこそ、斬った方が強そうに見えるわけだ。
居合で目をつぶるり殺陣をやると言うのは、とても恐怖感がありそうです。
たけし監督自身も「顔の傍を白刃がよぎるのは危なかった」とインタビューに正直に
答えています。
ドラマ的には、宿場町を牛耳る悪い親分がいて、苦しんでいる住人がいて、
親分を敵と狙う姉妹もいる。腕の立つ侍上がりの用心棒がいる。
その中で座頭市が暴れると言うごくオーソドックスなものです。
思想性、芸術性のない世界で新しさを出すというのは大変な事です。
北野ブルーに象徴されるような、静から爆発的な動へと繋がるこれまでの
たけし映画のパターンからも離れようとしています。
言うはやすし、行うはかたし。
美術や衣装、照明等もあまり目立ちませんが、
北野組のみなさんはいろいろ知恵を絞られている様です。
衣装は故黒澤明監督の長女、明子氏が担当されていますが、
江戸後期で詳細不明、季節感もなし、という
珍妙な監督のリクエストに骨折られていますし、
照明では、あの作品の中には時代劇でおなじみの行灯が出てこないのですね。
売春宿にぼんぼりが見えますが、影が出来ない絵作りです。
盗賊上がりの親分を含めて登場人物全員に過去があり、過去に引きずられています。
それでいて座頭市本人は正体不明のままです。
不思議です。北野作品の主人公はいろいろな重荷を背負っているのですが。
座頭市は正義の味方という位置付けではありません。
むしろ強暴な殺戮者。
途中でおなじみ、賭場のいんちきサイコロが出てくるのですが、
まるでキレたがごとく座頭市は暴れまくります。
なにも皆殺しにしなくっても。
パターンではじまり、ドラマ的にはパターンとおりにオチがついてます。
昔の時代劇、というか正義の味方ものには、
悪が倒れたあと、みんなでお祭りをやって歌える俳優が主人公の場合は
テーマソングを歌ったりした様ですが、タップはその大団円で登場します。
途中の殺戮が凄惨で、これで本当にハッピーエンドと言って良いのだろうか?
と首をひねらないでもないのですが、独自の世界観に…
以下はネタバレになるので、この続きはhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/Pic-zatoichi.htmlにて脚本レビューの頁をご覧下さい。
mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう!
クワ持って耕すとことかが、トン!テン!カン!てリズムになっていたり。
殺陣がそのタップのリズムに乗って展開するので、通常の時代劇の斬り合いより早い
です。
北野組のカメラは35ミリから50ミリの間くらいのレンズしか使わないそうなの
で、
(普通は20ミリから100ミリのまで自在に使うわけですから、)
わーって一気呵成に斬り下すとカメラの方が振りきられてしまう。
殺陣の振付けはタケシ監督自らつけている話は皆さんもご存知と思いますが、
プロの振付師もチャンと仕事をしていて、斬られて倒れる人たちの倒れ方の振付です
と。
なるほどかっこよく倒れるからこそ、斬った方が強そうに見えるわけだ。
居合で目をつぶるり殺陣をやると言うのは、とても恐怖感がありそうです。
たけし監督自身も「顔の傍を白刃がよぎるのは危なかった」とインタビューに正直に
答えています。
ドラマ的には、宿場町を牛耳る悪い親分がいて、苦しんでいる住人がいて、
親分を敵と狙う姉妹もいる。腕の立つ侍上がりの用心棒がいる。
その中で座頭市が暴れると言うごくオーソドックスなものです。
思想性、芸術性のない世界で新しさを出すというのは大変な事です。
北野ブルーに象徴されるような、静から爆発的な動へと繋がるこれまでの
たけし映画のパターンからも離れようとしています。
言うはやすし、行うはかたし。
美術や衣装、照明等もあまり目立ちませんが、
北野組のみなさんはいろいろ知恵を絞られている様です。
衣装は故黒澤明監督の長女、明子氏が担当されていますが、
江戸後期で詳細不明、季節感もなし、という
珍妙な監督のリクエストに骨折られていますし、
照明では、あの作品の中には時代劇でおなじみの行灯が出てこないのですね。
売春宿にぼんぼりが見えますが、影が出来ない絵作りです。
盗賊上がりの親分を含めて登場人物全員に過去があり、過去に引きずられています。
それでいて座頭市本人は正体不明のままです。
不思議です。北野作品の主人公はいろいろな重荷を背負っているのですが。
座頭市は正義の味方という位置付けではありません。
むしろ強暴な殺戮者。
途中でおなじみ、賭場のいんちきサイコロが出てくるのですが、
まるでキレたがごとく座頭市は暴れまくります。
なにも皆殺しにしなくっても。
パターンではじまり、ドラマ的にはパターンとおりにオチがついてます。
昔の時代劇、というか正義の味方ものには、
悪が倒れたあと、みんなでお祭りをやって歌える俳優が主人公の場合は
テーマソングを歌ったりした様ですが、タップはその大団円で登場します。
途中の殺戮が凄惨で、これで本当にハッピーエンドと言って良いのだろうか?
と首をひねらないでもないのですが、独自の世界観に…
以下はネタバレになるので、この続きはhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/Pic-zatoichi.htmlにて脚本レビューの頁をご覧下さい。
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