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映画制作裏話ブログ

映画制作裏話をかき集め作品ごとに整理したブログです。mixi「独身社会人映画ファンコミニティ」のログ集!

制作裏話「星になった少年」

2005年07月27日 | 映画原作 映画製作裏話 独身社会人
柳楽優弥くんのカンヌ受賞後、第一作となります。
制作はフジテレビです。プロデューサーの話では、もともと原作「星になった少年」の
映画化の企画があって、主役にぴったりの柳楽優弥君が見つかってゴーサインが出た、
とのことです。
柳楽優弥くんの主演作を探して企画されたというものではないです。
「南極物語」から動物映画はフジテレビのDNAとも言っており、
ゾウと少年とお母さんのはなしとして企画に奏上されたわけですね。

ゾウ使いになってタイで幸せに暮らしましたとさ、で話が終われば
それはそれでハッピーエンドですが、
哲夢には夢の終わりのような生活が日本で待っています。

史実としての哲夢くんの人生は、やっぱり映画とは違っています。

1979年(8歳)母が動物プロダクション経営者、坂本氏と再婚。
千葉県東金市に動物飼育場と会社事務所と住まいを兼ねた施設を建設、
そこでの生活が始まる。
1983年3月(10歳)の春、東金の動物プロダクションに最初のゾウ“ミッキー”がやってくる。
1984年(11歳)東宝より映画『子象物語 地上に降りた天使』へのゾウの出演依頼あり。
テレビのドキュメンタリー番組の企画でタイの「チェンダーオゾウ訓練センター」に
3週間留学。
初の外国人生徒としてゾウ使いの技術を学ぶ。こ
の他にも2回短期でゾウ使いの修行をする。
1985年(12歳)タイに自らの意思で再留学。
1年半にわたり本格的修行を積み、ゾウ使いの知識・技術およびタイ語を修得。
帰国後、東金市内の中学校の2年に編入。
プロダクションでは、タイで学んだ調教法で“ランディ”たちの調教に没頭。

映画ではまずタイに行ってしまって、そのあとで映画『子象物語』のなかの揉め事がある。
実際はそこまでぶっ飛んでなくて、映画のためにまずタイで勉強して、
そののち自分の意思で再留学している。
これは史実どおりに脚色しても良かったのでしょうが、
むしろ修行から帰って、それをどう生かすか、家族とどう折り合っていくかという
後半の展開にウェートを置く構成がとられていますね。

1988年(16歳)千葉県立市原園芸高校入学。
哲夢は家族の住む東金を離れ生活の場を市原に移す。
1989年 (17歳)「市原ぞうの国」の原型である「山小川ファーム動物クラブ」がオープン。
1990年  (18歳)高校を休学。
1990年 (19歳)高校を中退。プロダクションの正式スタッフに。
1991年 (20歳)「姫路セントラルパーク」からの依頼により、全国のゾウの専門家たちに、
ゾウの調教と飼育に関する講演を行う。 タイ料理レストラン「エレファントハウス」オープン。
「ぞうさんショー・ぞうさんライド」を本格的に始める。
ゾウ使いとして、イベントやTVの仕事を精力的にこなす。

1992年11月10日交通事故により死亡。享年21歳

試写会の会場には「市原ぞうの国」のバンフがあって、
そこに現在ランディたちが住んでいることが分かります。
ただ、映画では「市原ぞうの国」にはまったく触れられることは無く、
高校を辞めて、ぞうさんショーやって、死んでいる。
「市原ぞうの国」は哲夢くんの夢の一部の実現ということなんだろうけど、
別に坂本一家の現在のビジネスまで紹介する必要は無いですね。
「拓けていたものが、突然断ち切られたようなおもいだわ」と佐緒里は屋根の上で語ってます。
孤高の少年をそのまま星にしてしまって、
エンディングでタイの川に「テツ(哲夢の愛称)」と名づけられた小象が川で遊んでいる、
というエンディングは好きですね。
哲夢くんは…


以下はネタバレになるので、この続きはhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/Pic-randymovie.htmlにて脚本レビューの頁をご覧下さい。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございます (ららら~)
2005-08-06 11:13:28
私もTBさせていただきました。

エンディングについて同感です。
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