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ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

凍える夜の過ごし方。その一。

2012-10-17 07:36:44 | Weblog
昨日の朝、キャンプ場を通りかかった工事のおじさんがこう言った。

寒かったろう?今朝はマイナス0どだったんだぞ。

やっぱりマイナスだったんだ・・・どうりで生命の危険を感じたわけだ。


丸瀬布からキャンプ場まで、60キロではなくて70キロ以上あった。
湯冷めをしないように、最強防寒で立ち向かったお陰で、少しも寒さを感じずに夜の中をハイスピードで峠道を走る。・・・寒くないって素晴らしい。

留辺蘂まであと20キロ程の地点。身体に当たる空気の質が変わる。それまで少しも寒くなかった身体が震え始める。

なるほど・・・なるほど・・・そういうことだ。留辺蘂が寒いんだ。留辺蘂だけが寒いんだ。
山深い丸瀬布の方が寒そうに想えるが、違った。・・・留辺蘂が寒い。

なんで留辺蘂でキャンプしてるんだ?しかも三連泊・・・。

簡単には逃げられないよ。

2012-10-16 17:54:37 | Weblog
今、丸瀬布にいます。丸瀬布のマウレ山荘という宿にいます。
随分と山奥にあるということ、森の奥にひっそりと建つ洋館のようなペンショーネのような建物。
丸瀬布という、マルセップってどこにあるの?フランス?・・・それはマルセイユじゃない?という会話が聞こえてきそうなマイナーな場所。
・・・いかにも素敵とは、この場所のことなのかもしれない。

温泉に入って、温まりました。とても贅沢で幸せな瞬間です。ツルツルします。

さて、キタサンと別れて、やっと出発出来たのね、とお思いのみなさん。
甘い。あまーい!大間違いです。キタサンの呪縛というのは、そうは簡単には解けないのです。

これから温根湯まで60キロ。暗闇の中を走らなければならないのです。キャーキャー。
キタサンが晩御飯の準備をして、呑んだくれて待っているはずです。キャーキャー。

もう外の気温は一桁なんだろうなぁ。寒いを通り越して・・・怖いだよ。

どちらにせよ、このマウレ山荘。一泊14000円~、と書いてあった。~だからね。から、だからね。全所持金を合わせても足りないのです。

さぁ、貧乏人は、テントが二つしか立っていない、無料のキャンプ場へ帰ろう。
キタサン、待ってろよ。

狐の嫁入り、猫と犬。

2012-10-16 08:08:40 | Weblog

空は真っ青に晴れているのに、さっきから雨が降ってる。
再び温根湯の朝です。

やばかった。実にやばかった。
ゆうべは寒かった。寒くて眠れないくらい寒かった。
こんなに最強装備でもダメなのか?と自問するくらい寒かった。

北見の気温が3度。おじちゃん曰く、ここは北見より2度3度低いとのこと。つまり、1度か0度だったということになる。

ちょっと、生命の危険を感じたよ。

マイナス3度の石巻でキャンプをしたことがあるのに、なぜ0度くらいで参るのか?と疑問に思わなくもないのだが・・・寒さの質が違う気がする。
まるで冷気が意思を持つかのような、凶暴な寒さだった。

キタサンは冬用の寝袋ではないはずだ。防寒対策も大してしていない。凶暴な寒さに悶えながら・・・

キタサン・・・死んだな。非常に残念だ。キタサン、凍死だ。非常に残念だよ。
と思っていた。

朝早く起きてしまい、外でタバコを吸っていると、キタサンのテントがモゾモゾと動いた。

あっ、生きてた。

寒かったねぇ?と聞くと

「寒くて4時に目が覚めたら、寝袋のチャックが開いてんねん」

驚きである。寝袋のチャックを開けたまま4時まで眠ってたということだ。もう、ポテンシャルの違いを感じずにはいられない。
おれなんて、都会から来たもやしっ子だ。質が違うんだよ、質が。

おれは、もう耐えられないかもしれないよ、と言うと。

「まだ全然大丈夫っしょ?」と心強いお言葉。

弱気の虫も一気に吹っ飛ぶ。

よし、もうちょっと頑張ってみよう。
いけるかな?・・・うん、いける気がする。

君のために。

2012-10-16 01:36:27 | Weblog
留辺蘂からオンネユに戻る道中。昨日とは違う黄色い園を見つけた。

ヒマワリ畑を見たことがないという君のために。前を走るキタサンを無視して停車。

しばらくしめ、僕がついてこない事を心配してキタサンが戻ってきた。
先に行ってていいよと言い、キタサンは走って行った。

風が強くて、とても寒かったんだけど、君のために、たくさん写真を撮ってあげたんだよ。

ジェラートしか食べてない。まぁ、しゃーないしゃーない。

2012-10-16 01:06:19 | Weblog

北海道で、一番多く見る施設は何か?と聞かれたら・・・パークゴルフ場、と答える。

とにかく、パークゴルフ場はどこにでもある。36ホールのコースなんてザラだ。72ホールのコースなんてのもある。
北海道でパークゴルフというのは、完全にコモンなのだ。

パークゴルフとは何か?・・・パットパットゴルフのコース版。ゲートボールのゴルフ版。本州でいうマレットゴルフと同じ。1ホール130メートルくらいある。
パークゴルフは、北海道発祥。


「パークゴルフ、やらへん?」とキタサンが言った。

実は、常々、パークゴルフをやりたいと思っていた。でも、一人でやるには寂しすぎるから出来なかった。

やりたいんだけどね、おれ、偶然ノルディックファームの前を通って禁止中のジェラートを食べないといけないからさ・・・と言うと。

「じゃあ、アイス屋へ一緒に行って、アイスを一緒に食べて、アイス屋のそばでパークゴルフをやればいいんとちゃう?」

そんなわけで、ノルディックファームへ偶然行くことになったのだ。

キタサンはシングルのジェラートを食べたことを、死ぬほど後悔していた。
なぜなら、僕が頼んだトリプルと100えんしか値段の差がなかったからだ。

美味しいね?と尋ねると、悔しくて味なんてわからへんと言っていて、死ぬほど笑った。

生田原のパークゴルフ場へ。しかし、パークゴルフは出来ず。。。なぜなら、クラブとボールが無いからだ。
レンタルがあると思ったのだが、事務所に人がいない。
町のスポーツセンターなるところへ電話をかけて尋ねると、今日は休館日で用具は貸せないと言う。
そこの職員はとても優しくて、その職員個人の私物のクラブなら貸せますけど・・・と言ってくれた。2セットあるなら借りたのだけれど、1セットしかないと言うので、丁重にお断りした。

何軒か当たってみたのだが、レンタルのあるパークゴルフ場がない。
そこで、ホームセンターへ買いに行くことにした。キタサンは3000円くらいで買えるとちゃう?と言ったが、僕は、980円くらいで買えるとちゃう?と思った。

留辺蘂まで20キロ戻って、ツルヤホームセンターへ。
スポーツ用品売り場へ行って、目が点になった。
初心者セット、クラブとボールがセットになってるやつ・・・7980円。2万円もするクラブも置いてある。

こんなに高いの?・・・驚いた。キタサンも驚いていた。

その時すでに午後2時。
もうどこへ行ける時間でもない。
パークゴルフが出来ない上に、何処へも行けず。
協議の結果、今日はツツジ公園で揃ってキャンプをすることにした。

つまり、さっきテントを畳んだ場所へ、またテントを立てに行くという・・・。

そんなわけで・・・
今日はジェラートしか食べてないね・・・と僕。
まぁ、しゃーないしゃーない。とキタサン。
この時期にオンネユに連泊するライダーなんていないよ・・・と僕。
まぁ、しゃーないしゃーない。と嬉しそうにビールを買い込む、キタサンなのであった。

せっかくだから、二人でランチ。

2012-10-15 16:24:35 | Weblog
キタサンは札幌に帰る途中、もしかしたらまだ僕がいるかもしれないと、この辺鄙なキャンプ場に立ち寄ったらしい。
見事、ビンゴであった。

飯を食いに行こうということになる。

キャンプ場の芝刈りをしているおばちゃんに、近くに安くて美味しい食堂がないか聞いてみる。

ルベまで行けばエフというレストランがあるらしい。地元の人が行く美味しいレストラン。
ルベとは留辺蘂のことだ。留辺蘂まで14キロ。

テントを畳むのを待ってもらい、二人で出掛けた。

キタサン先導で進む。
キタサンはカブだから、遅いのかと思ったらとんでもない。90キロで走る。驚いた。いつもの自分のペースよりだいぶ速い。
荷物満載で、とんでもなく細いタイヤで・・・カブ恐るべし。

エフ。普通のレストラン。高くもないが安くもない。味も、可もなく不可もなし。特筆すべきものが無かったのは、ちょっと残念だ。

二人が進む方向は真逆なので、そこで別れる・・・はずだったのだが・・・。

留辺蘂の町。地元の人はルベと呼ぶ。

2012-10-15 15:16:18 | Weblog
朝目が覚めたら、10時だった。風邪のせいだと思い込むことにする。

テントの中を片付けていると、バイクのエンジン音が近づいてくる。
こんな辺鄙なキャンプ場にもライダーが来るんだなと思っていると、バイクで充電中の電話が鳴る。
電話に出ようと、外へ出てみると・・・

荷物満載のカブの横に、キタサンが立っていた。

・・・うけるんだけどぉ。

舌の根はカラカラに乾いたよ。

2012-10-15 13:35:48 | Weblog

道を走っていたら、なんの、あの、ノルディックファームが現れた。あの、北海道で一番美味しいジェラート屋さんではないか。・・・偶然だなぁ。食べないわけにはいかないなぁ。本当に北海道で一番美味しいかどうか、もう一度確かめないといけないなぁ。

そんなわけで、トリプル。

搾りたて牛乳とティラミスと・・・世界で一番美味しいクリームチーズ。

・・・

ここのジェラートはさ、何を食べても絶対に美味しい。美味しいに決まってた。

あぁ、美味しい。と、何回もつぶやいてしまうくらい美味しい。

ノルディックファームのジェラートの全ては・・・優しさで出来ています。

あぁ、美味しい。
あぁ、美味しい。
あぁ、美味しい。

とうとう禁止令が発令されました。

2012-10-14 22:18:34 | Weblog
今日はオンネユにいます。ツツジ公園キャンプ場です。予想通り、誰もいません。

ヒマワリ畑にいる時、キタサンから電話がかかって来ました。
ついに羅臼のキャンプ場は閉鎖。キタサンは使命を全うして、羅臼を出たそうです。
和琴半島のキャンプ場にいるから、シングさんも来ればいいよ、とのこと。

遠いし寒いから嫌だ。と伝えました。

続々とキャンプ場が閉鎖されて行きます。和琴半島のキャンプ場も明日で閉鎖だそうです。
少しだけ、切なさが漂い始めた北海道です。

キャンプ場に着いて、テントを立てて、オンネユ温泉に行ってきました。
オンネユ温泉ホテル平安の館。立派なホテルの豪華なお風呂でした。
無論、タダです。なにしろ、僕は例のあの雑誌を持ってますから。

温泉もタダで、キャンプ場もタダで、晩御飯はカップ焼きそば北海道限定スープ付き。・・・節約節約。

それはいいのだけれど・・・
クシャミと鼻水が止まりません。
温泉に入っている時も、温まった気もせず、クシャミばかりが出る始末。

テントに帰って来て、出来得る限りの厚着をしたものの・・・寒い・・・。
いよいよ風邪か?風邪なのか?といった感じの今日この頃。まいったなぁ。

このキャンプ場、炊事場にカマドが付いてます。
炊事場の横には薪用の木が積んであります。
親切なキャンプ場だなぁと、火を点けたのだけど、なかなか火が点きません。なぜなら、薪が濡れているからです。雨ざらしだからです。
全然親切じゃないな、このキャンプ場・・・とブツブツ言いながら、ダンボールを千切っては入れ千切っては入れ・・・やっと火が燃え上がりました。

今は暖かいです。風邪もすっかり良くなったような気がします。

寒い中、外でジェラートなんかを食べたのが良くなかったのかなぁ・・・。寒かったもんなぁ。

よし、もうジェラートは禁止です。ジェラート&アイス禁止令発令です。
あぁ、残念だなぁ・・・。中標津に美味しいアイス屋さんがあるって、ダッチ佐藤が言ってたのになぁ。

彼方に見える黄色い色。

2012-10-14 22:08:11 | Weblog
バイクで走っていて、遠くに黄色が見えると、まず間違いなく向日葵が咲いている。
一見、菜の花かな?何の花かな?と想うのだけれど、近づいてみると、やっぱり向日葵なのだ。

国道39号線。留辺蘂に入った辺り、黄色の群れを見つけた僕は逆車線の路肩にバイクを停めた。

物凄い量の向日葵が咲いている。とおーくまで、遥か彼方まで、全部向日葵だ。黄色と緑のコントラストが美しい。

見惚れてしまうよ。

写真ではうまく捉えきれないが、遠くの林まで、全部向日葵が咲いている。

あぁ、見せてあげたいな・・・10月に咲く一面の向日葵畑。

僕が凍えながらシャッターを切るのを見て、数えきれない向日葵たちが、クスクスと笑っているみたいだった。