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ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

冒険なんて大嫌い。その六。

2012-10-19 15:43:18 | Weblog

その後、いくつかの土砂崩れの小山を乗り越えて、倒木を乗り越えて・・・。

いくつかの分かれ道があった。道っぽい方を行けば大丈夫、と聞いていたのだが・・・どちらも道っぽい場合はどちらを選べばいいのだろう?

勘である。当てにならない勘である。

分かれ道を選んだ後は、不安が付きまとうものである。間違っていたら・・・遭難だ。

冒険なんて大嫌い。その四。

2012-10-19 01:01:29 | Weblog


熊鈴をチリンチリンと鳴らしながら、僕は進む。

最初は道だった。

道は、人や車が通り続けることにより道であり続けられる。
人や車が通らなくなった道は・・・熊笹に侵食され、もはや道の面影を残すだけの・・・隙間になる。

人が一人通れないくらいの、熊笹の隙間を歩く。

マップルに、熊の生息地域、注意!と書いてあった。

熊笹しかない地帯・・・ここは熊のためだけにある場所なんじゃないか?・・・ちょっと怖いな。

冒険なんて大嫌い。その三。

2012-10-19 00:54:03 | Weblog

今日のダートは2.8キロ。なぜなら、道はここで行き止まり。
ガケ崩れ、土砂崩れ、倒木が道を塞いでいるため、通行止め。

閉じられたゲートが、この先にある道の危うさを示しているように見えた。

ここからは徒歩。
お風呂セットを背中に背負って、ゲートの横の隙間から、冒険の向こう側へと足を踏み入れるのだ。


別に好きってわけではないのだよ。

2012-10-18 03:04:15 | Weblog

温泉の話ばかりをしていると、温泉好きだと思われる。それはそうだ。

でもね、それほど温泉人間ではないということは確かなんだ。

じゃあ、なんで温泉ばかり行ってるんですか?と聞かれると。

別に理由はないなぁ。・・・温泉と甘いものの美味しいお店は、よく人に勧められるから・・・かな。
でも、温泉は気持ちがいいし、甘いものを食べると幸せな気分になるよね。

なんとなく、運命と出逢いと、縁に身を委ねているような気がする。

ダートが好きなんですね?と聞かれると、こう答えるしかない。

嫌いです。大嫌いです。いつも生命の危険を感じてます。
でも、ダートの先に素晴らしき景色が広がっていると想うと・・・行かねばならぬと思ってしまうのも、また、事実なんです。

そういうわけだ。

さぁ、荷物は全部降ろした。熊鈴も借りた。
ダートと、徒歩の難関。薫別温泉へ。
いざ出発だ。

人気の秘密は?その二。

2012-10-18 01:27:25 | Weblog

宿に着いて、団欒室でホッと一息ついていると、長期滞在のケースケがこう言った。

飯、買わない方がいいですよ。たぶん、カレーが出るから。米だけ用意すれば大丈夫ですよ。

しばらくすると、ゲストハウスに行けば白飯が貰えますよ。と言う。

長期滞在のダル君と手ぶらでゲストハウスへ。
器に入ったご飯をもらって来る。

薪ストーブで温めたカレーをかけて、今日の晩御飯、カレーライスの出来上がり。

その後は夜中まで酒盛り。
マスターが来て、近所のバイクやの兄ちゃんが来て、クリオネで働いている人が来て、長期滞在者がはしゃいで、新参者たちを巻き込んで大騒ぎ。

トイレなどに貼り紙がしてある。

ここは、夜中まで飲み会をして大騒ぎをする場所です。そういうのがお嫌いな方は、ライダーハウスに泊まらないでください。ライダーハウスのそばにテントを張らないでください。

こんな貼り紙のあるライダーハウスは見たことがない。
門限や消灯時間や、施設内での飲酒や大騒ぎの禁止などを書いた貼り紙は多々あれど・・・である。

自由。寛容。懐が深い。・・・なんとも大人なライダーハウスなのだ。

バイクを建物内に置ける。
洗濯機と乾燥機がある。
洗濯物が干せる。
携帯の充電が出来る。
自炊も出来る。
ゲストハウスに売店がある。

必要なものはなんでも揃っている。
でもやっぱり・・・
一番の人気の秘密は、温泉と、その値段なんだろうな。
そして、ライダーに対する大らかさと、それに惹かれて集まる人たちの魅力なんだろう。

おしまい。

人気の秘密は?

2012-10-18 01:16:54 | Weblog
今日は斜里のライダーハウス、クリオネにいます。
源泉掛け流しの温泉付きで一泊500円。破格でしょう。

このライダーハウスの名前は、どこへ行っても耳にする。斜里といえばクリオネ。
キャンプ好きの僕ではあるが、今回の旅ではライダーハウスにも泊まろうと決めて来た。

泊まるのは、旅で良く耳にするライダーハウス。強者達が利用する場所。キャンプ好きの旅人が行くライダーハウス。
そんなものに興味があった。

今回は行けずに終わりそうなライダーハウスがいくつかあるが、クリオネ、ここにだけは来てみたかった。

温泉旅館、ゲストハウス、ライダーハウス、キャンプ場。
施設によって値段が違う。ゲストハウスは個室なのに1000円。

来てみて・・・ふむふむ・・・。なるほどね。
これは人気なはずだ。

10月も半ば。ライダーがめっきり少なくなったこの時期、ここにはたくさんのライダーが集まって来る。

スーパーな景色を見るために。

2012-10-18 00:31:26 | Weblog
海まで一直線のように見える道。があると、ツーリングマップルに書いてある。ぜひとも行ってみたい。
と言うわけで、地図を見ながら清里方面へ向かう。

ここらへんを曲がれば行けるんじゃないか?という・・・ただの勘を頼りに。

ただの勘、それがいけなかった。

近道をしようと、ダートに入る。ダートはほんの少しのはずなのに、随分と長い。引き返すべきかとも思ったが、ガタゴトと前へ進む。ある程度行ってしまうと、戻ってもダート・・・。
もうとにかく進むしかない。

完全に道を間違えてる。

ダート道はひどくなる。敷いたばかりの大きな浮き砂利。バイクがズルズル
滑る。砂利の下り坂、上り坂・・・もうダメかもしれない・・・道なんて、見られなくてもいい・・・手に汗を握るりながらそう思った頃、舗装路に出た。

斜里岳を右手に、そのまま勘を頼りに進んでいくと・・・その場所に出た。

うん、まぁ、なかなかのもんです。
天気が良ければ、もっと爽快に見えるんだろうな・・・。

オホーツクの強風が、凄まじい勢いで吹き付けてくる。
暗くなる前に、宿にたどり着かなければ。

禁止中だって言ってるのに・・・。ひどいよ。

2012-10-17 14:11:54 | Weblog
今日の目的地は斜里。留辺蘂から北見を抜けて、女満別から網走に抜けてしまえば斜里はすぐそこ。
少し近すぎる気がしたので、今年はまだ通っていない美幌峠を通ることにした。屈斜路湖をぐるりと回って、小清水から斜里へ上がるルート。

いやぁ、偶然だなぁ。いやぁ、まいったなぁ。
クリーム童話が通り道にあるじゃないか。北海道で二番目に美味しいジェラートを売ってるお店じゃないか。
いやぁ、偶然だなぁ。ホントに。
禁止中なのになぁ。食べなさいってことかなぁ。

すいませーん、トリプル一つ。

やばーい。めっちゃ美味しい。これは・・・ノルディックファームとクリーム童話、甲乙つけがたいですな。

風が強い、なんてもんじゃない。

2012-10-17 13:17:19 | Weblog
針路は北へ、と宣言したが、やっぱり東へ。
北見を通って美幌へ。美幌から美幌峠へ。

美幌峠。風が強いなんてもんじゃない。展望台の先っぽに立っていたら、3メートルくらい宙に浮いたよ。

美幌から美幌峠へと続く道は、快適道路として有名なんだけど・・・スーパー運悪く、僕の前をパトカーが走る。もちろん制限速度で。荷物満載のバイク。遅く走ってたら風で倒れるっつうの。

まぁ、とにかく・・・
曇り空ではあるけれど、屈斜路湖は綺麗です。

グッドモーニング、ルベ。

2012-10-17 09:25:11 | Weblog

さぁ、出発の準備は整った。今日は日中も寒い。午後には雨が降るらしい。

キタサンは一時間前に出発した。出発前に恒例のコーヒータイム。札幌での再再再開を固く誓って。

富良野六連泊に続いて、想定外の留辺蘂三連泊。かけがえのない時が過ぎて行く。

旅は確実に終わりに近づいている。そう実感しながら旅をするのも、またいいものだ。

グッドモーニング、ルベの町。
さぁ、どこを目指そう。針路は、再び北だ。

凍える夜の過ごし方。その二。

2012-10-17 08:35:33 | Weblog
キャンプ場へ戻ったのは夜の七時半。
キタサンは待ちくたびれて、寝ていた。
二人のテントの間に、炭火の煙が上がっている。
テントを揺すって起こすと、ご飯炊けてるよぉと声がする。

鶏とラムを炭火で焼いて、食べた。
キタサン曰く、昨日より冷え込んでるね。

キタサンは10時には眠ってしまった。残された僕は、キタサンが買って来た備長炭の火にあたって暖をとっている。
果たして、今夜の寒さを凌げるのだろうか?不安がよぎる。

ピーン!と閃いた。天才の閃きってやつだな。

僕は炭台に残り、強烈な熱を発している備長炭を火鋏で一個ずつ取り出す。
そしてそれを運ぶ。・・・どこに?
テントの前室に入れるのだ。

入り口とは逆の前室に並べられた七本の備長炭。メラメラと熱を放っている。オリジナル暖房設備だ。
備長炭が放つ熱が、フライシートとインナーの間に溜まって行く。

テントが燃えるとか、一酸化炭素中毒とか、心配がないわけではないが、凍死との戦いなわけでね。一応対策は施したので大丈夫なはず。

テントの中に入ってみた。・・・あったかーい。実際、ものすごく暖かいのだ。
おれってば、天才。あぁ、天才で良かった。

ちなみにこれは、備長炭だから成せる業。備長炭は炎が出ない。木炭だと、間違いなくテントが燃える。

そんなわけで、寝袋にイン。昨夜とは比べ物にならない柔らかな寒さの中で、安眠しましたとさ。

ブログを書こうと携帯を握ったまま、前日眠れなかった分まで、眠ってしまいましたとさ。

おしまい。