路地裏シルベットのアンオフィシャルblog

革ジャン職人の仕事と生態。 公式ブログでは書けないハピネス&マッドネスをお届けします。

2020/01/06

2020-01-06 02:04:00 | 日常
昔の話なんですが、
東京修行時代に、女優さんの革ジャンを担当させて頂きました。

なんか凄そうに聞こえますが、
ただ当時、私がレディースの縫製担当だっただけです。

2着作らせて貰いましたが、
1週間後、うち1着が戻ってきてました。

ボッロボロになって。

営業部の人がバツが悪そうに
ほつれた所を縫い直してくれないかと。
軽石と一緒に洗ってused加工したらしい(笑)

作る側は
シワひとつ、キズひとつつけない様に縫うわけです。

まだ二十代だった私は荒れ狂いました。

そして、ソッコー当時の男前工場長に連行され、うんこちびるほど怒られました。

お前が一生懸命作った革ジャンをお客様が店を出た瞬間カッターで切り刻んだとしても、
俺らは何も言えないんだよ。
悲しいけどな。
それすら口に出しちゃいけねぇ

20代のローカルボーイは、
そんな男前上司達に持ち合わせていなかった「常識」を叩きこまれました。

なんせ私ですから(笑)
いつもハッとさせられる事ばかり。

一匹狼になってからは
教わった事、モノ、考え方に
本当に身を助けてもらっています。

と前置きなげぇっすね。

なんかお客様が逐一教えてくれるんです。
ヤフオクとか2ちゃんねるに名前が出たよなど。

幸い、悪口はないらしいですが(笑)

悪口書かれるくらいになりたいもんです。
ヤフオクにもたくさん流れりゃ、それだけ認知されてるってことです。




小さいブランドなんで誰に売ったかわかります。

だからといってもそれは縁。
どうしようとお客様の自由です。

たぶんこの出品者様は2オーナーめだと思いますが、

ひとつだけ言いたい!

それは商品じゃなくサンプルで、街着型紙だからヒジョーにバイクには乗りづらいんです(涙)

私に余裕があれば買い戻すのですが。

さあ、気を取り直し
今年も皆様宜しくお願い致します。