路地裏シルベットのアンオフィシャルblog

革ジャン職人の仕事と生態。 公式ブログでは書けないハピネス&マッドネスをお届けします。

赤い革

2019-05-09 20:26:43 | お仕事
遠方のお客様から
赤い革ベストが作りたいと。

赤は赤でもいろいろあるので
台東区の皮革問屋さんを回って手に入れた赤革カットサンプルと
ウチのオリジナルステアの赤を送らせてもらいました。



有難い事にお客様がチョイスされたのはウチの赤い革。

今日、革漉き機の調整をしている時に、
ふと思い立ち、
赤革達を漉いて(削る)みた。

まあ、なんということでしょう!


芯通しの違い(笑)
ウチのがどれかは言うまでもない。

1番色が薄いやつは1番敷居が高い高級問屋さんで売ってる革だったりする。

なぜそこに固執するかは、
ライダースやバッグ類は擦れるから。

で、爪でこすったった!


こーゆー事です。

だからウチはタンナーさん(皮をなめして革にする方々)と直でやってます。

ここだけは譲れねー
がないと、私の場合独立する意味はなかったわけで、
誰でも手に入る革にはワクワクしませんでした。


話は変わり、
世界一の液晶テレビや
世界一の車を作っていたエンジニアが

1人になって同じ世界で世界一のモノが作れるかというと、
そこには莫大な資金やコネクションが必要だと思います。

しかし、この革ジャン職人の世界は、
学びを絶やさず、良い材料が入ればなんとかソコ狙えます!(品質において)

最低限のマネーは要りますが、
情熱だとか勢いとかの汗臭さがまだまだ通じる世界です。
というか、でした。

資本はないですが(笑)
夢と希望しかありません!

さぁまた新しい試みをはじめます!
良い馬を狙っている方々はお楽しみに。