Forth!

移転しました(2014/1/1)

平清盛#14 家盛決起

2012-04-11 | ヒストリ:平清盛

昨日あれから見られました。
うーん。何と言いますか、想像通りといいますか、私が書く事はあまりない回でした。
歴史の筋を追っていないとね、中々お呼びでないっちゅうか。なんちゅうか^^A

「決起」というから、もうてっきりそういう話かと。
頼長との繋がりを作った上で清盛と家督を巡って争っていくとか、そういう話を想像していたのですがなんだか肩すかしな感じでした。
物理的にどうこうではなくて、心情的な話だったのね…
  
藤原頼長が平家盛を利用して台頭して来た平氏の力を殺ぎ落とそうとするという話でしたが、あそこで何故敢えて男色を持ってきたんだろう…
いや、あそこで敢えて男色を入れた辺りがすごいですね。一応ゴールデンタイムなのに。
これは家族で見ていると会話無くなるよね!(笑)
まあやっちまったなーとは思うものの、別に今更きゃあきゃあ言うような事でもないので、少し真面目な方向にいってみます。
   

 
まあ↑こんな感じで、今迄何回か書いてきた通りです。
その昔友人にもらった台記のコピーもあるのですが、それは出したら元は漢文なので訳付けないとダメでしょ?やだよ!なんの羞恥プレイだよ!(笑)他あたって!(笑)
  
今ドラマに出て来ている貴族連中、大体男色をたしなんでいたと思われます。
何故かというと、この院政期は男色関係が非常に政治に影響した時代です。
ドラマで家盛が頼長に引き立ててやるという意を囁かれていましたが、あれはあながち間違いではありませんし、実際にそのような事があった事は研究史でも明らかにされています。
頼長が当事者です。笑
一族一門の出世や政治的な地位向上のために有力な貴族と男色関係を結ぶという事は確かにありましたし、男色関係を結んだ相手をばんばん出世させるなんて事もあった(後白河院)。
乱暴に言ってしまえば男色は出世の道具、出世するための選択肢のひとつなんですわ。
男色の歴史は古くて、空海が唐から帰って来た時に持ち込まれたと言われています。
どうも弘法大師が唐に留学した時流行ってたらしい。
当時の感覚から言うと唐=今のNYという感覚だと思うんですが、流行の最先端だっちゅうことでお持ちかえりになったとか、そういう話を読んだ事があります。
男色が完全にアブノーマルだという意識になったのが大正時代あたりからですので、そう考えたらセックスの相手が異性でないとダメという観念は日本ではここ100年位のものになります。
日本史という長いスパンから見たら、男色はちょっと、という今の方がアブノーマルかもしれませんな。

少し前にも触れましたが、平清盛の父忠盛が出世したのは白河院に体を預けたからだというまことしやかな話もあるわけで。
ドラマの話としては、別段違和感あるようなものではなかったな、と思います。
実際に頼長は平氏の子弟と男色関係を結んでいたのか、という話ですが、私にはそこまでは分かりません。五味先生に聞いて(笑)
ただ、平氏と仲の良い貴族の子弟と多く関係を結んでいたのは確かです。
 
で、今回で家盛が亡くなってしまった、という事でいいのかな?
これも今まで何回か書きましたが、清盛の次弟家盛は早い時期に亡くなっています。
鳥羽院の熊野詣について行き、その帰りに急逝したらしい。 

●弟たち
た、沢山出てきましたな、急に…
家盛の同母弟、頼盛。
頼盛は清盛とは少し距離のある弟で、平氏一門が都落ちする際にも京都に残っています。
異母弟、経盛。
経正、経俊、敦盛のとーちゃん。
子供がみんな一の谷で亡くなっている…何となく音楽一家で麗しいイメージがあります^^;
経正は琵琶の名手で、仁和寺の名器「青山」を譲られています。
都落ちの時に返したんだっけ。
岡野玲子『陰陽師』に琵琶の「玄象」が出てきますが、この玄象と青山が2大名器と言われる琵琶になります。
経正は神戸の兵庫に琵琶塚がある。
経俊は何かあったかな…この方の供養塔も神戸にあります。
鎮守稲荷神社という小じんまりした神社で、高田屋嘉兵衛の奉納した石灯篭が残っている。
敦盛はもう今更、という感じですが。
青葉の笛!青葉と小枝(さえだ)、笛の名前はどちらなのかいまだによく分からない(笑)
須磨に敦盛塚があります。

皆長兄に向かって酷いことずけずけ言ってたね…^^;
 
今日はこれくらいで。



最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ジゴロウ)
2012-04-12 10:51:58
最近、婚姻と男色が、出世の二大と知って、頭では受け入れられるようになりました。

割り切り型もいれば、ラブラブ型もいて、まあ、男女関係と変わらんな…と。

前田慶次郎のかぶきものも、女としかやらんから、変わり者みたいな説もありましたし…(やってそうですが)

て考えたら、新たな人間関係の解明なんか出来そうで、おもしろいですね。
返信する
>ジゴロウさん (ヒジハラ)
2012-04-12 21:51:56
婚姻関係はともかく男色の方は今とは随分違う価値観で忌避されがちなので、中々馴染めないという処があると思いますので…
ただ全くスルーしてしまうと分からなくなることもあるのではないかな~とは思います。

ただ、小難しい話、例えば平安時代のような政治絡みの話がある一方で、戦国時代には戦場で相まみえた敵同士が一目惚れ…!という話があったりして、慣れてさえしまえば結構面白い話も多いです。
一目惚れとか、ほんとどこのハーレクインロマンスだよ…(笑)
 
慶次、そういう話もあったんですか~。
初耳です。
戦国時代で言うと秀吉は衆道はお断り!だったそうですが、それが結構珍しい方だったようですね。

色んな話があるなーとは思います^^
返信する