行く予定はなかったのですが尼崎に用事があったのでついでに寄ってみた。
阪神電車が所有している赤レンガ倉庫が初公開という事で、関西ローカルのニュースや新聞で取り上げられていました。
今回公開されたのは1月末と2月初旬の土日、4回のみ。
係員の方に伺ったところ今後の公開は不明だそうです。
尼崎駅の南側。もう少し行ったら工業地帯かな。
奥の方に電車が見えていますが、これが阪神電車。手前のが赤レンガ倉庫で、手前に見える白塀は尼崎城址。
現在尼崎市立中央図書館になっている。
写真の背後は石垣なのですが流石にこれでは分からないな~^^;
こじんまり…
電車を動かすための電気を自前で作っていたらしい。余った電気は電気会社に売っていたらしい(戦前)。
関西は私電が多くて、それが各々電気を作っていたそうです。
それが戦中に国策の一環として一本化され、できた会社が関電(の前身)だと伺った。
そうだったんだ。
休日だったこともあってか、思ったよりも人が多かったです。びっくりした。
本当にひっきりなしに人が吸い込まれていく…
近代建築ファン、鉄道ファンの中では割と存在が知られている建築物だという事をニュースでは放送していました。
親子連れとか一眼レフを持った女子ひとり、女子の集団(勿論男子の集団も)なんかも多くて、なんか価値知らん人間がフラッと立寄ってすいませんという感じでした。すいません場違いでほんとすいません。
工場写真で有名な小林哲朗さんの写真展と講演会があったので、それも人が多かった理由かも。
私が立寄った時は丁度講演が始まる直前で、中は結構混雑していました。
私はそのまま帰ったけど。
そして中の写真はNGということで、残念ながら。
我が町は海の方は空襲で焼けてるんですよねー。
紫電改を作っていた工場があった(今でも海の方には名残があるらしい。甲子園の近く)のでそれもあると思うのですが、同じ海側でもこちらは空襲はなかったみたい。
近場にこんな建物があるということに小さな驚きが…
で。
図書館の側にある契沖生誕の比定地。
どうせ比定ならもっと目立つ所におけばよかったのに…
私は国学者で万葉集の研究をしていた人としか知らないのですが、尼崎の生まれだそうで。
そうなんだ。
近松門左衛門も尼崎に随分所縁のある人物だけれど(お墓がある)、あの人は福井の人だ…
解説を読むと水戸光圀と関わりがあったそうで、『万葉代匠記』という万葉集の注釈本を作ったそうだ。
手元にある新版日本史辞典(角川)を見ると、
「著書が多く、その文献実証的古典研究は近世国学の先駆とされ、本居宣長に影響をあたえた」
そうなんだ。
自分がそこそこ地元と認識している行動範囲内で教科書に載るような人の石碑を見ることがあまりないので、へーとは思うのだけど、へーとしか言いようがない。知識がなさ過ぎて。
ただ解説や辞書に書かれている事柄を見ると日本の古典研究にとってはかなり重要な人のようです。
光圀の時代かあ…
ちょっと私の守備範囲からは外れてくるなあとは思うものの、機会があれば何か読んでみてもいいかもと思う位には興味がある。
冲方丁の小説に出てくるんじゃない?読んでないから知らんけど。
>yuruyuruさん(反転して下さい)
こちらこそいつもありがとうございます!興味深いと言って頂いて嬉しいです^^