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あぶなかったー。

13日にベレゾフスキーのコンサートに行って、そのあと4日間の勤務が終わりました。明日は休みだ~!


さっき帰ってきたのですが、あぶないところでした。


カッチェンの超高速ラフ2を聴きながら自転車こいでいたせいか、また図書館を通過するところでした・苦笑


もうね、ほんとに自分で自分が嫌になるというか、この4日間、ハードカバー3冊をカバンの中に入れて毎日往復してたのよ。


昨日まで3日間早番だったので、予定では朝ポストに入れるはずが、、、忘れて駅についてしまうというパターン。
じゃあ帰りに図書館よりなさいよ、なんだけども、ちょうどですね、図書館の前が信号で、信号が変わると反射的に渡ってしまう、この切なさ。。。

今日は遅番だったから、行きに窓口に寄るはずだったけど、信号渡っちゃったのようぅぅぅぅ(涙)


まあその、明日休みなんだから、明日図書館へ行きゃーええやん、なんだけどさ。
4日も持ち歩いていたのがとにかく情けないっていうか。

ああこれで安心して眠れます。あはん。
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Julius Katchen and von Dohnányi

さて本日は、カッチェン&ドホナーニ's(なんで複数形かというと、クリストフ・フォン・ドホナーニと、彼の祖父エルンスト・フォン・ドホナーニで)


ほんとは先にペトルーシュカについて書こうと思ってたんですが、ついさっきドホナーニ(孫)とカッチェンのリハ映像を見つけたので、ドホナーニ(祖父)の曲を録音したものについて書きます。


こちらは↓ジュリアス・カッチェンが、クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮のベルリン・フィルと、リハーサルをしている映像です。
Rehearsing in Berlin under Christoph von Dohnányi and Berlin Philharmonic Orchestra.
Julius Katchen - Brahms 1967


ドホナーニって若い頃、こういう感じだったんですねぇ。

というか、映像の最後、何々?何を話してたの????気になります!

かつてはカッチェンのライヴ映像って、ローリングストーンズの番組でゲストに出たの(LDやVHSで売ってた『ローリングストーンズ ロクンロールサーカス』今はDVDがあります)と、プラハでベートーベンの4番を弾いているのしか観たことありませんでしたが、近年はこうして昔のライヴ映像がちょこちょこ発掘というか、アップされて嬉しいです。
そしてこの映像は、私が知っている中では唯一の、カッチェンがブラームスのコンチェルト1番を生で弾いているお姿。
いい世の中になったものだわ。

室内楽アンサンブルやっているところも見てみたいのよねー。カザルスとオイストラフとのピアノトリオ、たった4分弱のリハーサル映像は見ましたが、たぶん他にもあると思うんだよなあ。
蔵出し待ってるよー。


さて。
カッチェンとドホナーニ(祖父)と言ったら、こちらの作品『童謡の主題による変奏曲』
手に入りやすいのはこちら↓のCDで、ラフマニノフのコンチェルト2番と、パガニーニの主題による狂詩曲とのカップリング。
日本では紙ジャケ盤も出ています。

海外盤はよくわかりませんが、気をつけないと、ドホナーニの曲が入っていないアルバムもあるので要注意。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、パガニーニの主題による狂詩曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、パガニーニの主題による狂詩曲
ドホナーニ:童謡の主題による変奏曲
ユニバーサル ミュージック クラシック


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(紙ジャケット仕様)
クリエーター情報なし
ユニバーサル ミュージック クラシック


ピアノソロ ジュリアス・カッチェン
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(サー・ゲオルク・ショルティ指揮 ロンドン交響楽団 1958年6月)
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲(サー・エイドリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1959年1月12日)
ドホナーニ:童謡の主題による変奏曲(サー・エイドリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1959年5月12日)




ドイツ名エルンスト・フォン・ドホナーニ、ほんとはハンガリー人なのでドホナーニ・エルノーさん、ハンガリーの生んだ偉大な作曲者、指揮者、教育家です。
一族は政治家音楽家法律家俳優などたくさんいますが、現役クラシック界では孫にあたるクリストフ・フォン・ドホナーニが有名でしょう。
バルトークのお友達ですが、作風はバルトークみたいに突飛じゃありません。


このCDに入っている『童謡の主題による変奏曲』は、知らない人もいるかもしれませんが、実はけっこう人気がある曲だと思う。(というのはこの曲が好きな人が熱心にいろいろ広めたから、、じゃーないかなと。)
ここでいう童謡ってのはいわゆる「きらきら星」で、この主題を使った変奏曲で世界で一番有名なのはモーツァルトの作ったピアノ曲。
お稽古名曲の筆頭だろうし、発表会でも人気曲だと思います。最近の流行はわからないけど、わたしが習っていた頃は、これが入っていない年は絶対なかった。

ドホナーニの作った『童謡の主題による変奏曲』はピアノと管弦楽のための変奏曲で、、、、この手の部類の中では超メジャーなラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』とさらにラフマニノフのコンチェルト2番とのカップリングのCDなので、お買い得っちゃあお買い得。

しかしネックは、2番もラプソディーも、たいていのクラシックファンはおそらく数種持っているので、このCDを新たに買うのは
・カッチェンが好き
・指揮者(ショルティかボールト)かオケ(ロンドン響かロンドン・フィル)が好き
・童謡の主題による変奏曲が聴きたい

このどれかがないと買わないと思います。

カッチェンが好きな人はまず買っていると思いますが、カッチェンに全く興味がなくても、ドホナーニの曲がすげー面白いんで、「今さらラフマニノフも、、、」と思わず是非聴いてほしいです。
難点は、変奏曲のトラックが分かれていないこと。
(ナクソスから、リストのコンチェルトのカップリングで出ている、ゾルタン・コチシュのCDはちゃんと分かれてますからこっちもおすすめ)

ほんとに、ラフマニノフの2番とラプソディー。。。。。。どんだけうちにあるのか、数えるのも嫌になるくらいありますからね。
とくにラプソディーの方はピアニスト目当てやオケ目当てや、ほかの楽器のコンチェルト買っても、、、何かっていうとオマケで入っていたりするんだよねぇ。

このショルティ&カッチェンの2番は、なにしろショルティとカッチェンですからね、超高速です。スポーティーで、まるで「春の水」みたいですよ。
まあでも2番て、終わり方が何しろアレなんで、こういうスポーティーな演奏がいいんじゃないかと思いますね・・・・
(あ、わたし、ラフマニノフ好きですよ。念のため。)
ボールトとのほうも、標準からすると速めですが、よくコントロールされていると思います。まあこれは、ショルティ&カッチェンという暴走超特急を聴いたあとだからまともに聴こえるのかもしれない。



まあいいんです。
本日のお題はそんな超メジャーなラフ2とラプソディーではないのです!!!!!


ドホナーニのこの変奏曲は、ピアノとオケのためのヴァリエーションの類の中では、私はかなり大好きな作品。
ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」、リストの「死の舞踏」、フランクの「交響的変奏曲」とかと同じくらい好きです。

あとはピアノを習ってた人、というかYAMAHAの音楽教室で「作曲」の真似事みたいなことをやった人は、聴くと面白いと思いますね。

へ~~~~~~~~、って感心します。

作曲っていうのは自然に湧き起ってくるのを待つのが一番いいと思うんですよ、経験上。
みなさんだって、ふんふん鼻歌、お風呂DEショーのときや、ぐりとぐらやノンタンを読み聞かせするときに、でたらめにテケトーに歌っているときが、、一番自分に「神が降りた」と感じませんか?
お稽古で「作って来い」と宿題で渡されて、身構えて作った曲のしょーも無さと言ったら、、、、
でもああして、強制的に作るのも勉強になるっていうか、そういう時、きらきら星や世界中にあまたある、ありとあらゆる変奏曲を聴くと、「こういうやり方もあるんだね!」ってもう、そら、びっくりよ。



ドホナーニの変奏曲はまず、最初はちょっとおどろおどろというか(ここらへんはリストやバルトークとかマーラーちっく)な管弦楽の序奏で、どこが童謡じゃい?なところからスタートします。

序奏、テーマ、第1~第11変奏、フィナーレとあって、だいたい24分弱。

どの変奏も面白いです。それから最初のテーマ、ピアノとそれに合わせてくるファゴットが綺麗。
第3変奏はロシアというかラフマニノフちっくでそこから第4、第5変奏への流れがヨーロッパの列車の旅みたいなんですよ。行ったことないけど、兼高かおる世界の旅的な感じ。
第5変奏がリャードフみたいなメルヘンチックなオルゴール風で、これはおどろおどろしいドイツ・メ~ルヒェンな表現もいいだろうし、チャイコフスキーが愛したチェレスタみたいな雰囲気で弾いても素敵だと思います。第7変奏のワルツが一番キラキラで、目の前は映画『ラビリンス』のサラ(ジェニファー・コネリー)と魔王ジャレス(デヴィッド・ボウイ)の舞踏会の世界が広がります。なーんてうっとりしてると、どこのラヴェルさんですか?な部分もあるの。
そうこうしているうちに、ツァラトゥストラかジョン・ウィリアムスか???だったり、ブルックナー的な荘厳なコラールへなだれ込み、ピアノの大グリッサンドが華やかなフィナーレ。
そのまま「どうだー、すげーピアノだろ~~~~」って感じのド派手に終わらなくて、終わり方がもう、ラヴリーっていうか、スーザっていうか。


ドホナーニ(祖父)は最後の19世紀ロマン派的な扱いなんだけど、この曲聴いていると、リムスキー・コルサコフにも似ている気もするしハリウッド映画音楽的な感じもするし、20世紀の音楽家なんだなと思います。


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さて、今日は遅番。これからお仕事です。頑張るさー。

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