ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

タケノコのようにすくすく育つ子供達だからこそ!

2017年04月27日 | レッスンメモ
先日、タケノコをたくさんいただきました。季節を告げる新鮮な旬の食材。嬉しいですね! さっそく煮物、焼き物にして美味しくいただきました。

我が家の庭にも少しだけ竹が生えていて毎年タケノコが出てきますが、細くて食用には向いてません。第一、掘る時期をいつも逸してしまいます。たけのこの成長はものすごく早いんですね。土から顔を出したかと思うと、次の日にはグンと伸びてスネの高さくらいに。そして次の日は更にまたぐんと伸びて、放って置くとあっという間に私の背丈を軽々と追い越して行きます。

教室の子供達を指導していていつも思うのですが、子供達の成長もタケノコみたいに速いですよね。ピアノの技術も身体の大きさも、あっという間に成長します。そんな成長期の真っ只中にいてグングン伸びるチャンスに恵まれている子どもたち。私としてはこのチャンスを逃さず、しっかり捕まえて指導していかなければと思っています。もちろん子供の成長はタケノコの成長と違って、一本調子ではありません。三歩進んで二歩下がるということもあります。「あー、今週は残念だなぁ」と感じるような出来でも、次の週になると別人のように変わって見事に弾いてくるということもあります。それは生徒さんの体調や精神状態など色んなことが影響し合っているのでしょう。学校で面白くないことがあったり、ママとちょっと喧嘩したりすると、すぐわかります。ピアノは正直です。

だからこそ、週に一度の教室のレッスンでは、できるだけ私が率先して、楽しくて、やる気が出るような雰囲気づくりを心がけています。ちょっと安らぎが必要だなという生徒さんには無理せず安心感のオーラで包んであげたいし、もっとテンション上げて取り組んで欲しいときには、思い切ってこちらがお笑い芸人風になって笑わせてみるとか。もちろん基本はいつもちゃんと真面目にやってるんですけどね。先日、レッスン中に大きな身振りで夢中になって指導していたら、勢い余ってそのまま尻もちをついて転んでしまいました。生徒とお母さんの目の前で・・・。ほんっとに恥ずかしかったです 安心で面白くてテンション高くてなおかつ内容の濃いレッスン。こんなハードルの高いことを目指すあまり、ちょっとおかしなクレイジー先生になりつつあるのでしょうか。タケノコのように今が一番すくすくと育つ時期の生徒たちだからこそ、今日も一日、ありとあらゆる作戦で、「レッスン面白かった~!、また頑張ってやろっと!」と生徒が感じてくれる、そんなレッスンに取り組みたいと思っています

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ピアノの練習と歯磨きの違い

2017年04月21日 | レッスンメモ
私達は「練習、練習!」といつも言ってますが、果たしてその「練習」の中身とは???

まずは、どんな「練習」であれ、ピアノに向かう時間が毎日の生活の一部となるよう習慣づけること。これは問答無用でとても大切なことです。今日はそこから先のお話。つまり、毎日ピアノに向かって練習していて、その習慣は身についている、だけど思うようにうまくいかない、という場合のお話です。

ピアノは毎日ちゃんと練習していますというお子さん、だんだん上手くなってきたら必ずと言っていいほど壁に突き当たります。毎日練習するということが習慣になってくるとどういうことが起こるか。ほかの習慣の場合をみてみましょう。朝起きたらパジャマからお洋服に着替えて、顔を洗って、歯磨きをする。通い慣れた通学路ではあそこで右に曲がり、次を左へ、など。こういうことは最初は慣れなくてもいつの間にか習慣になって、毎日ほとんど無意識にできるようになっているはずです。習慣になるというのはそういうことです。それと同じようにピアノの練習もただ毎日毎日練習することだけを繰り返していると、一日の流れの中でほとんど何も考えずに機械的に練習時間を過ごすことができるようになってしまいます。そう、まるでお風呂に入ったり歯磨きをするようにピアノの練習をする、みたいな。こういう練習は頭の中では全然別のことを考えていたり、ぼんやりしたままでもきるし、一定の時間のんびりと過ごす休憩時間になってしまっていることさえあります。本人もご家族も「熱心に練習してる」と思っているのですけど、実は休憩しているのとかわらないのです。

こういうことって私にもあるんです。最初はいつものように、「ここをもっとこうしたい」とか「あれ、何でこうなの?」、「ここはもっとこうした方がいいかな?」などと自分自身で問題提起して、自問自答しながら、ああでもないこうでもないと求める音を目指して練習するのですけど、繰り返し繰り返し同じ曲を練習しているうちに、ふと白昼夢みたいになって、指は動いて、勝手に曲が進んでしまって、「あれ?いまどこだっけ?」となったりすることがあります。

漫然とした白昼夢のような練習になってしまっているかどうかは「自分の音が聴けているかどうか」ですぐに分かります。「聴く」ということには集中力が必要です。集中力が途切れるとすぐ聴けなくなります。大体自分勝手でなかなか言うことをきいてくれないのが自分の指ですから、この指に言うことを聞かせるために、しっかり集中して自分の出す音に耳を澄ませておかなければよい練習はできません。いくらたくさん弾いてもそれを漫然と聞き流す練習は指を甘やかすだけです。

毎日きちんとピアノの練習が日常化している良い子の皆さん、もう一度、自分の練習を見直しましょう。毎日の練習の前に、きちんと課題をおさえて、目標設定をして取り掛かりましょう。自分のピアノをよ~く聴けば必ず課題が見つかります。それでもわかりにくいときは、自分の演奏を録音して聞いてみてください。「うそ~!」と思うこと、たくさんあると思います。録音してきいてみるというのは自分の演奏を集中して聴くための手っ取り早い方法です。

目をつぶっていても毎日自然とピアノの前に座るという習慣(歯磨きみたいに)をまず身につけて、そして、その練習の中身は毎回新しいワクワクドキドキの集中した工夫と挑戦の繰り返し。これが理想です。若い成長期の貴重な時間をたくさん使うんですから、効率よく使って、毎日、新鮮な気持ちで練習できるといいですね。

ケイトウの若い苗。これからぐんぐん大きくなります!

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はないちもんめ

2017年04月17日 | レッスンメモ
昨日は「第十二回 スケールアルペジオ大会」を開きました。日ごろの練習の成果をいつも通りにやってみせてくれればいいのですけど、みんなちょっと他の人がまわりにいるだけで、緊張するんですね。いつもの教室で、教室仲間とそのお母様方がいるというだけなのですが、もう、かわいそうなくらい緊張しているのが伝わってきました。でもね、それが経験、それが勉強になるからね。ちょっとだけ、ごっくんとつばを飲み込んで、息を整えて、乗り越えましょう。

さて、この会を続けているもう一つの目的はテストで真剣な緊張感を味わった後に、みんなと一緒になって思い切り開放感を味わってもらうことです。一人ずつ順番にテストを終えたら、リビングに移動して親も子もティータイム。子供は子供のテーブル、親は親のテーブルに分かれてペチャクチャとおしゃべりです。とは言っても子どもたちはやっぱり大人と違って活動的。ケーキやお菓子をささっと食べ終わったら、すぐに庭に出て走り回ります。これも恒例になっていて誰が言い出しっぺなのかわかりませんけど、気が付くといつもみんな庭に出て遊び始めてるんです。昨日はとても天気がよくて、庭遊びにはとても良い一日でした。いつものように鬼ごっこから始まったようですが、そのうちに気が付くと、はないちもんめを始めていました。私は、「うわあ、久しぶりにはないちもんめ見たわ!」と思わず声をあげました。今の子供たちもこういう遊びを知ってるんだなあと、心が癒やされました。汗だくになった外遊びが落ち着くと、子供たちは今度はピアノの部屋に入って、自分たちで弾き合いっこを始めました。子供たちがピアノで遊んでる! これはなんて素晴らしいことでしょう! あえて様子を見に行くことはしないで、教室から聞こえてくるピアノの音と歓声に聞き入りました。
 
というわけで、日ごろのレッスンとは違うテストの緊張感と、そのあとピアノのお友達と遊ぶ解放感、この両方をたっぷり味わってもらった一日でした。お天気のいい春の日、若葉と花に囲まれながらはないちもんめで遊ぶ子どもたちの笑顔は輝いていました

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迷ったら、行動!

2017年04月14日 | レッスンメモ
入学式も終わりいよいよ本格的に今年度の生活がスタートしました。私の短大での授業は新一年生が対象で、気分一新です。自宅の教室も新しいスケジュールになりました。今年度も生徒のみんなと一緒に成長していきたいです。

先日、同じ短大でピアノを教えている先生が遊びに来てくれました。音楽の事、生徒のレッスンのこと、色んなおしゃべりをしました。先生が素晴らしいご指導をしてらっしゃることに感動しました。ピアノ指導について何が大切かなどの価値観が私と似ているところがあって、話がはずみました。同じ目標や課題に対する指導法でも先生によってそのアプローチの仕方が違うことはよくあることで、そんな話をお互い色々とおしゃべりしてとても楽しかったです。

目指す山の頂上は一ケ所でも、そこにいたるまでの道は一つではありません。同じやり方で生徒に教えても、生徒によってピンときたり、あんまり効果がなかったりという違いが出ることもあります。生徒が10人10色であれば、それぞれの生徒に合った色んなアプローチを用意しておくことが必要でしょう。その為には貪欲に勉強しなければいけません。セミナーに出かけたり、本を読んだり、コンサートを聴きに行ったり、CDや動画で音楽チェックしたり。もちろん自分自身で実際に弾いてみて、生徒に成り代わったような気持ちで試行錯誤して考えるのが一番大事だと思います。でもこうして、お友達ベースで、おしゃべりの中で受け取るヒントは、とても身近で具体的で貴重なものです。先生と話しているうちに、音楽のこと話してるのって楽しいなと心から思いました。

春になると、新芽が出るように、お花が開くように、私の心も活動的になってきます。

先週は、教室で大人の弾き合い会をしました。新しいメンバーも加えての弾き合い会、皆さんも新しい風に刺激を受けてくれていると感じました。そして来週は1月に続いて今年二回目のスケールアルペジオ大会です。昨年はなんだかあたふたしているうちに思うように開催できなかったので、今年は反省してハイペースでやっております。色々と迷うことが多くて考え込んでしまうことも少なくないのですが、とにかく張り切って活動してみることにしています。そうすれば、いつかふと、何かが見えてくる、こんな風にかすかな期待を膨らませている今日このごろです。

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行け、わが思いよ、台湾のランタンに乗って

2017年04月02日 | レッスンメモ
いよいよ4月に入りました。新しい年度の始まりは気持ちが引き締まります。

新年度に入る直前に台湾旅行に出かけました。あちこち駆け足で回りましたが、台北郊外の観光地「十分(シーフェン)」で、名物の「ランタン飛ばし」をやったのがとても面白かったです。提灯の特大サイズのようなランタンに筆で願い事を書いて、それを熱気球のように下から燃料を燃やして空高く飛ばすという、とっても愉快な体験ができました。ランタンには四面あって、ニ面ずつ母と私で願い事を書いて飛ばしました。これが天高くどこまでも飛んで行って見えなくなれば、願い事がかなうのだそうです。私の書いた願い事は家族のこととピアノの生徒たちのこと。今年も新しい気持ちでピアノに取り組んでいる生徒たち。「もっとうまくなりたい!」「もっともっとたくさん楽しみたい!」「今年こそは、コンクールで賞をとりたい!!」など、生徒たちそれぞれの気持ちを痛いほど分かっているので、願い事を書く筆にしっかり気持ちを込めて書きました。



そうして母と二人で係の人の指示に従って、大きく膨らんだランタンを飛ばすと、なんと、ずっとずっと空高く飛んで行き、とうとう見えなくなりました! 大成功! みんなの思いを胸に、また精進しようと心に誓いました。新年度にふさわしい、気持ちのよいスタートが切れました。

ランタンを飛ばす場所が線路の上というのには驚きました。しかもこの線路、別に廃線ではなくて、今でも実際に電車が走っている線路なんです!

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グリゴリー・ソコロフ

2017年03月20日 | レッスンメモ
ロンドンの『ザ・インデペンデント』紙が、「ほとんどの人たちはじつに単純に彼のことを現存するもっとも偉大なピアニストとみなしている」と評するグリゴリー・ソコロフは、1950年、旧ソ連のレニングラード(現サンクトペテルブルク)に生まれました。そして弱冠16歳という若さで第三回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝し、今日なお世界的に活躍しているピアニストです。現存するロシアの他の有名ピアニストたちの中にソコロフを位置づけてみると次のようになります。

アシュケナージ、1937年生まれ、第二回チャイコフスキー国際コンクール優勝。
ソコロフ、1950年生まれ、第三回チャイコフスキー国際コンクール優勝。
プレトニョフ、1957年生まれ、第六回チャイコフスキー国際コンクール優勝。
ブーニン、1966年生まれ、第11回ショパンコンクール優勝。
キーシン、1971年生まれ。

なんとまあ錚々たる顔ぶれでしょう。でも私にとってこの中で一番なじみが少ないのはソコロフです。生で観たこともなければ、CDも持ってない。YouTube 動画で幾つかの演奏を聴いて、これはすごい!と感動して以来、要チェックピアニストの一人として頭の片隅に入れてはいましたが、そのままになっていました。ロシアだけでもこれだけの名ピアニストを差し置いて、「現存するもっとも偉大なピアニスト」と称されるソコロフですから、これはやはり聴いてみたくなりますよね。そこでついに先日、遅まきながら、ソコロフのCD買いました。

今回買ったCDはソコロフが2008年にザルツブルグで行ったリサイタルのライブレコーディングです。曲目はモーツァルトのソナタとショパンの24のプレリュード、そしてアンコールではスクリャービンやラモーなどの小品を6曲でした。ソコロフのモーツアルトは、なんて上品なんでしょう! この人はどんなにこの曲を愛してるのだろうと思ってしまいます。聴いていると、彼のこの曲への愛情がひしひしと伝わってくるのです。本当に隅々まで細かなところまで、細心の注意を払って慈しむように一つ一つの音を出してくるんですね。弾むような音、透明感のある音、丸みを帯びて転がるような音、色々な音色がきらめきます。ときおりジョークも交えた上品な言い回しでおしゃれな会話をしているような気分にさせてくれます。そして悲しいくらい美しい・・・。

あれこれとこれ以上私のつたない言葉を並べてもこのCDに収められたソコロフの演奏による音楽の素晴らしさを言い尽せるものではありません。とにかく全編を通じてソコロフの音楽に自分が包まれて守られているような安堵感を覚えました。この感覚こそが人間が昔々から音楽を愛し、また必要としてきた理由だと思います。

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ピアノが弾きたくてたまらない!

2017年03月13日 | レッスンメモ
「この子が、ピアノが弾きたくて弾きたくて、早く学校から帰りたいと言うんです」 と、あるお母さんが嬉しそうに教えてくれました。これまで、ピアノの練習のことで親子けんかがあったりとか聞いていただけに、私もお母さんと一緒にとても嬉しくなりました。生徒たちが「ピアノを弾きたくてたまらない」ということを言葉に出したり、行動で示してくれたりすることは、ピアノの先生としては一番嬉しいことです。こういう言葉や態度に出会った時、私は自分の中のテンションがぐっと上がって、お腹に力が入って、勇気が湧いてきます。

ピアノの練習というのは例えて言えば、長い長い道のりです。その長い長い道のりをコツコツと前へ進んでいくと、見晴らしのいい、一里塚にたどり着きます。自分で仕上げた曲の美しさ、自分の力でたどり着いたからこそ味わえる喜びを、しっかり味わう事ができるのです。この喜びを経験すれば、そこから先の新たな道のりに一歩を踏み出すことが楽しみになります。道のりは決して平坦ではないし、いつも先が見通せているものでもありません。回り道したり、霧が晴れるのを待ったり、行けると思えば全力で駆け抜けてみたり、色んな工夫をこらして前へ進みます。そうして苦労して何とか前へ進むことができると、今度はその事自体が喜びになります。できなかったことができるようになるのですから、当然です。こうして毎日毎日、コツコツと前へ進む。これがピアノの練習です。こうやって紆余曲折しながら前へ進もうとしている生徒さんたちを、私はどれだけピアノの奥深さや楽しみを知ってもらえるように導くことができるか、責任の重さを噛み締めながら、今日もまた、生徒に向き合いたいと思っています。

月に1~2回のペースで開いているソルフェージュクラスの様子。みんなと一緒にお勉強。仲間がいるということも大切ですよね。


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バランス

2017年03月06日 | レッスンメモ
先週、ピティナピアノコンペティションの課題曲講習会に参加するため上京しました。二日間にわたってたくさんの課題曲のレクチャーを聴きながら、それぞれの先生の奏でる演奏に癒やされたり、励まされたりしながら帰ってきました。いつも思うことなのですが、素晴らしい演奏というのは、最初の一音から素晴らしい。ハッとするような、思わず引き込まれるような、そんな音。どうしたらそんな音が出せるようになるかしら。そして子どもたちがそんな音を出せるように指導するにはどうしたらいいかしら?いつもいつもこのことが頭から離れません。

バランス、それは縦のバランスと横の流れのバランスと二つあると思うのですが。今日は縦のバランス「重音の中のバランス」について。重音を構成する音の中の、どの音に重きをおくか、あるいは、キチンと同じに揃えるか、右と左のバランスはどうするか・・・。同時に二つの音をあるいは三つ、四つと縦に鳴らしていってどれが一番魅力的なのか、順列組み合わせで試してみます。これをよーく聴き分けて、弾き分けて、比べてみて、求める音を追求していく。こういう作業を納得行くまで突き詰めていくのが大事かなと思います。もちろんニつ以上の音のバランス以前に、そもそも一つの音がどうなのかということが重要なのですけど、一音一音の音の追求というのは際限がないので、重音の中の一音の変化を工夫することの方が、まずは分かりやすくて効果的だと思います。

音の追求ということになると、当然タッチの工夫ということが出てきます。タッチの問題はとても奥が深くて、それぞれ一人ひとりの手によってタッチ自体も人それぞれ。だから指導はそれぞれの生徒に応じて変わるものです。「タッチはこうあるべき」と初めから意固地に考える必要はないと思っています。それでもいくつかのパターンはあるでしょうからそれはそれで研究しながら、出てくる音のバランスの問題の方にもっと目を向けてみましょう。この曲のここはどんなバランス?一番最初の音はどんなバランス?こんなことを考えながら弾き分けて、楽しんで、一番良いと思うバランスを選んで進めていくと良いと思います。音と音のバランスに神経を注いで、目指す音を探し出す練習をする。そしてその音を出すのに最もスムーズで効率的なタッチの仕方を工夫する。こうすれば少しでもいい音がだせる可能性は大きくなると思います。


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音楽で自分を開放する

2017年02月25日 | レッスンメモ
教室の生徒さんたちはどちらかというと口数が少なくて、素直でおとなしいタイプの子が多いようです。もちろん私が知っているのは教室でピアノのレッスンを受けているときの様子だけなので、学校や家庭での様子はわかりません。教室ではいつもおとなしい子が、学校やおうちではものすごい元気者だと聞かされて、驚いたこともあります。反対に、いつもはおとなしい感じなのだけど、ピアノに向かうと別人のように、ためらうことなく思い切って音楽を表現できる子がいます。これはその子にとって「ピアノを弾く」という行為を通じて「自分を解放する」ことが出来ている証拠だと思います。舞台の俳優、バレエなどのダンサー、そして歌手や楽器の演奏者には共通点があります。どれもみなステージの上で、お客さんの前で、自分の姿と技を披露するということです。恥ずかしがっていたり、引っ込み思案だったりしていると、あっという間に自分の出番は終わってしまいます。日ごろの自分がどういう性格であるかに関係なく、とにかく舞台に上がれば自分を解き放って、表現することに集中して欲しいと思います。

自分が教室でやっていることを思うと、本当にこの三つ(演劇・音楽・ダンス)は切り離せないなあと実感します。
「ハイ、そこはもっと思いっきり悲しんで、ほら、楽譜は台本よ。あなたは女優! 女優になりきってみんなに分かってもらうの!」
「ほら、そこはもっとゆったりと、気持ちよさそうに流れていって・・・(立ち上がって腕を泳がせながら踊り始める)」
「そこ、歌うとこよ、呼吸に気をつけて、♪たらら~ら♪(ほんとに歌い始める)」
生徒たちや保護者の方は私のことを「歌って踊る、女優志望のピアノの先生」と勘違いしているに違いありません。

それでも時にはこうして、女優になったり、踊り出したり、わざと声を出して歌ってみたりすることはピアノの練習に役立ちます。なぜかというと、自分の心を開放する助けになるからです。何でもいいからいつもの自分とは違う、何か、これをやっているときだけの特別な自分というのを開放して、それを遠慮しないで思い切って表現してみるのです。パフォーミング・アーツ(演劇・音楽・ダンス)というのは舞台での一発勝負。舞台に立てば自分はもう普段の自分ではない。別人なんだという意識をもって、客席の皆さんに向けて思いっきり自分の表現を届けて欲しいと思います。そのようにして解放された自由な心からほとばしる演奏が客席に届いたとき、その音楽は聴く人の心を開いて感動させることでしょう。生徒たちには、ピアノを通じて自分のカラを破り、ピアノの世界で自由に自分を解き放ち、そこから飛び立ってほしいと思っています。


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「ピアニスト」の意味

2017年02月20日 | レッスンメモ
ある生徒さんから短いお手紙をもらったのでご紹介します。

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昨日、おふろでふっと考えた「ピアニスト」の意味です。

「ピ」→ ピアノ
「ア」→ 愛してる
「ニ」→ にっこり楽しく
「ス」→ すばらしいえんそう
「ト」→ とんでもないテクニック

☆先生はこの意味の説明にさんせいですか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私のお返事は、もちろん 大・大・大賛成 です

こんな純粋な気持ちでピアノを愛し、ピアニストへの憧れや夢を持ってピアノに接すること、これが、どんなに素晴らしいことか! この気持をずっと大切にして練習を続ければ、目指す音楽の世界への門が、もっともっと大きく開くことでしょう!

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雪女絶好調

2017年02月15日 | レッスンメモ
先週末は全国的に寒波が押し寄せて大変でしたね。こちら九州でも金曜日から連日の雪と風で荒れ模様の天気が続きました。なぜこんな荒れた天気になったのか、ハイ、皆さんもうおわかりですね。それは雪女、雨女で有名な私がお出かけしたからでした。11日と12日の両日、ピアコン/ピアラピアノコンクール九州地区本選の審査で佐賀に出張しました。ちょうど10日の金曜日に移動して前泊することにしていたので降り始めた雪の中を出発しました。もちろん車では行けないので電車移動です。

雪化粧が始まった庭

2日間にわたって行われた本選会はなかなか熱の入ったものでした。悪天候の中、会場に到着するまで苦労した方もあったようですが、大きなトラブルもなく進行することができて良かったです。私は一人ひとりの参加者が一生懸命に弾いている演奏をしっかりと聴いて、その一人ひとりについて力の及ぶ限りの講評(コメント)を書きました。講評を書くときにはいつも、今後の取組に少しでも役に立つような内容になるように、ということを心がけて書いています。

審査中は脇目も振らずに集中して演奏を聴き、ペンを走らせていますが、休憩時間には一緒に審査した先生方と和気あいあい、楽しくおしゃべりしたり、お茶を飲んだり。
 
さて、出張を終えて帰ってきたら、すっかりお天気良くなって、日差しがまぶしいくらいです。なんで私が出かける時に限って雪や雨になるんだろうとほんっとに不思議ですが、もう慣れてますからいいんです。そんな訳で、今年も雪女絶好調です!

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PTNA受賞者コンサート in 大分 2017

2017年02月06日 | レッスンメモ
昨日はPTNAピアノコンペティションの受賞者コンサートの日でした。教室からも何人かの生徒が参加して、楽しい一日を過ごすことができました。教室では一年を通じて、特定の曲を深く極める時期と、先を見据えて少しでもレパートリーを増やす時期のバランスを考えて生徒を指導しています。一年中コンペに追われていると課題曲の深掘りは出来てもレパートリーが偏ってしまって将来つまずく元になるかもしれません。なので教室の発表会や、昨日のような受賞者コンサートでは、多少荒削りでもいいから、とにかくその生徒にとって、ちょっと背伸びした曲や、苦手っぽい曲を選んで挑戦してもらい、演奏の幅をひろげるようにしています。

というわけで、11月に発表会を終えてからみんな新しい曲に挑戦してもらいました。みんな大変だっとと思うけど、特に中学生たちは学校、塾、部活と一番忙しい時期ですから、内心ヒーヒーいいながらやってたみたいです。それでも本番のステージでバーンと本領発揮すると、多少の失敗はもちろんあるにせよ、スカッと爽やかな気持ちになってくれたのではないでしょうか。コンペではない晴れの舞台ですからなおさら楽しさを感じてくれたのではないかと思っています。とにかく全員、頑張ってくれたことを素直に褒めてあげたいです。来年はもっともっとたくさんの生徒たちにこのステージで弾いてほしいと思います。






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ブーメラン?

2017年02月01日 | レッスンメモ
昨日でもう1月は終わり。年末年始の行事を含めて本当にあっという間に過ぎました。朝晩はまだ冷えますが、お庭に出ると太陽が春の明るさを知らせてくれて、すがすがしい空気の中にほんのり漂う水仙の花の香りが、「さあ、今日も始まり」と気持ちよく思わせてくれます。

1月は通常のレッスンに加えて、ホール練習会、スケール・アルペジオ検定会、コンクールの課題曲選定会議、短大非常勤講師としての授業など、色々やっているうちに終わってしまいました。空いた時間に自分のコンサートで弾く曲の仕込みをやるのですが、のんびりしてるとここにしわ寄せがきて本番直前に地獄を見たりします。だから今年は絶対そんなことのないように、愛野由美子今年の決意第一号として「本番準備は徹底して前倒し!」というのを設定しています。自宅練習だけだとついつい自分に甘くなりがちなので、「ベーゼンドルファーを弾こう会」のような外で練習する機会も積極的に活用しています。ああ、それなのに・・・、もうすでに計画より少し遅れ気味。でも必ず今週で取り返します!

さて、2月最初のイベントはピティナの受賞者コンサートです。これに出演する生徒たちは只今文字通りラストスパート中。だから言ったでしょ、もっと早くからきちんと・・・。あれ、生徒に言ってる言葉が自分にも返ってきますね。こういうの「ブーメラン」っていうんだそうですね。こういうブーメランなら大歓迎。「本番準備は徹底して前倒し!」これ、私だけじゃなくて教室全体のモットーにしましょうね。私もやるから皆さんもね!!

最近少しずつピアノに親しんできているちっちゃな生徒さんたちは、本番を目前に控えて頑張る先輩生徒たちの様子を見て、色々と感じるところがあると思います。小さな子供たちにとっては教室のあこがれの先輩たちです。先輩たちの頑張る姿、ステージの上での晴れ姿、そういうのを見て、「よし、わたしも!」とやる気を新たにしてくれるといいですね。そのためにも出演する生徒さんたちにはラストスパートしっかり頑張ってほしいです。

「PTNA受賞者コンサート in 大分」
2月5日(日)、開場10:00、開演10:15
音の泉ホール
入場料 1000円

皆さまお誘い合わせの上、是非聴きにいらしてください。

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良い演奏を聴く事の大切さ

2017年01月24日 | レッスンメモ
先日、ウェールズ弦楽四重奏団による、ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会の第一夜を聴きに行きました。メンバーは崎谷直人、三原久遠、横溝耕一、富岡廉太郎という若手四人です。これまでに数々の賞を獲得し、クラシック倶楽部などテレビでもおなじみです。この日は美しい繊細な響きや、チェロの支えの分厚い響き、四人それぞれの掛け合いの面白さなど、たっぷり楽しませていただきました。この演奏会はこれから毎年一回5年がかりで全曲演奏するという企画だそうですから、これから先も楽しみです。

クァルテットやトリオなどのアンサンブルの演奏を聴くことはソロでピアノを弾く上でとても勉強になるので、教室の生徒達にも勧めています。そもそも、ソロでピアノを弾くということはピアニスト一人でオーケストラや室内楽をやっているようなものなのです。各声部の役割や、メロディラインの音色の決定、フレーズの歌い方、そして呼吸など、たとえば室内楽で四人が手分けしてやっているようなことをピアニストは一人でするわけですから学ぶことがたくさんあります。ただやみくもに各声部を頑張っても意味がないので、各声部をそれぞれどんな風に表現すればいいのか、どんなバランスが素敵かなどを理解しておかなければなりません。そのためには、今回のような弦楽四重奏曲や三重奏曲などの演奏を聴くのがとても勉強になります。ピアニストとしては、一人でやっていてもまるで四人いるかのように聞こえるような演奏が理想です。それが上手に出来たらどんなに素晴らしいでしょう!

色んな演奏会に出かけて生の演奏をもっともっとたくさん聴きたいと思っています。ピアノはもちろんですが、オーケストラ、オペラ、室内楽なども。演奏会が無理ならテレビの録画やCD、YouTubeなどの力を借りて、貪欲に聴きまくりたいです。素晴らしい演奏家や歌手たちがたくさんの音源を残してくれているので、今の時代の私達は幸せですね。

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チリも積もれば山となる

2017年01月18日 | レッスンメモ
寒い日が続いています。こんな寒い日は一歩も外に出ないで家の中のあたたかい部屋でピアノを弾いたり、生徒のレッスンをしたりできることに幸せを感じます。毎日通勤という苦労をしないで済むというのは、自宅でピアノを教えていればこその特典ですね。それでも昨秋から週に一回、近くの短大で非常勤講師として教えているので、私も少しは通勤するようになりました。ただ、家からすごく近いので、この通勤は全然苦になりません。短大では学年末の試験が近づいているので、新年早々から学生さんたちに活を入れています。さすがに試験が近づいてくると学生さんたちも表情が引き締まってきます(かな?)。

試験、コンクール、発表会、コンンサート本番など。こういう待ったなしの「締切がある」ということはとても大事なことですよね。自分の意志や都合では絶対に変更できない「締切」。泣いても笑っても「その日」は参加者みんなに平等に確実に近づいてくる。ところがその「締切」に向けた日々をどう過ごすかというのは、これはもう自分次第なんですね。怠けて過ごして当日を迎えるのか、十分準備して万全の態勢で臨むのか、これは人それぞれです。

参加すると決めたら「締切」は変えられませんけど、その「締切」に向けた自分の計画や目標は自分で作って自分で管理して、必要に応じて自分で改善していくべきものです。私の役目はそのお手伝い。それぞれの「締切」に向けて、年単位、月単位、そして週単位の目標を設定して、毎日、小さな積み重ねを続けてもらいます。そして毎週一回のレッスンのときにチェックして、また微調整します。

大きな目標を達成するためには、1ヶ月、あるいは3ヶ月くらいをどうしてけばいいかの計画、メドを立てます。そして小さな目標、毎週そして毎日これこれをこうするという具体的な計画を立てる。これが一番大事!結局毎日の積み重ねですから。でも、この毎日の積み重ねというのがただ漫然と繰り返すだけのマンネリ化した積み重ねではいけません。やはりそこには節目節目に「締切」のあるイベントを織り込んで、メリハリをつけることが大事です。「締切」にチャレンジして、その日までの計画と目標を立てて取り組むのは本当に大事なことです。小さな目標を立てていると達成しやすく、出来たという喜びも感じやすくなります。毎日小さな目標をクリアして、大きく変化していく。できるだけ大きな目標を見失わずに、少しだけでもいいからとにかく近づいてるかどうか考えてみる。時々振り返ってみると、意外に伸びている自分に驚くことがあるかもしれません。これが「チリも積もれば山となる」「石の上にも3年」という結果につながるのだと思ってます。

朝のウォーキングの途中に撮りました。別府湾の向こうに見えるのはおさるで有名な高崎山。このウォーキングも毎日はできず、私の「チリ積も」は、ここから直さなきゃ!ですね。



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