ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

本番に臨む時

2017年06月26日 | レッスンメモ
コンペ予選が始まり、私の教室の生徒さんたちもそれぞれの場所で予選を受けています。地元、大分の予選も先週終わり、教室の生徒さん達にとっては大きな山場を超えたところです。コンペに出場する生徒さんは、多くのことを経験し、学びます。まずは、その本番の日までに曲を仕上げる努力と準備。これをやり抜くことによって確実に伸びるということ。これはコンペに参加する全員に当てはまります。そして、本番一発勝負の緊張感と、プレッシャー。これにどう立ち向かうか。メンタルの強さが試されます。これは日頃の練習だけでは鍛えにくいし、悪くするとその日の演奏を台無しにする破壊力を持っているので、要注意です。

本番に最高の演奏を持ってくるためには、日々の練習の積み重ねと、それを本番できっちりと出し切ることができるメンタルの強さ(安定性)、この2つが求められます。ステージで皆の注目を浴びて演奏するのですから、気持ちが高揚してアドレナリンが出てくるのは当然です。その高揚感と同時に、ちゃんと自分の演奏を聞ける冷静さが求められます。なにしろ本番ですから、何が起こるかわかりません。プロでさえ日頃やったことのない失敗をやらかしたりするのが本番です。だからステージには、魔物が住んでいるなんて言われたりするのです。その魔物に、目をつけられて少しでもスキを見せると、あっという間にいたずらをされます。そんな時、うろたえるのではなくて、「あ~ら、魔物さん!来たわね~、私の演奏には入らせないわよ!」とやり返すくらいの強い気持ちが必要です。あわててしまってそこで弱みを見せると、あっという間にいたずらされちゃいます。それでもそこでへこまず「わっ、やったわね! もう! そんなことには負けないんだから!フン!!」このくらいの強い気持ちで最後までやり通してほしいものです。

しっかり準備して、強い気持ちで臨む本番。ここで大切なのは、その本番で自分は何をやり通そうとしているのか、改めて問い直してみるということです。あなたはステージの上で、客席の皆さんに向けて、ピアノを演奏するのです。つまり、皆さんにあなたの作り出す音楽を届けるのです。ここで、何より大切なのは、あなたが演奏するその曲を、あなた自身が愛していて、「ほら、これってこんなに素敵な曲なんです、皆さん、どうぞ聴いてください!」と自分が曲の紹介者になりきって、この素晴らしい曲をお披露目するという姿勢だと思います。ステージでは、あれこれ余計なことは考えず、少しでも良い音楽を会場の皆さんにプレゼントするということに集中してください。もう飽き飽きするくらい何度も何度も繰り返し練習している曲でしょうけど、さらにもう一度その曲の中に新鮮さを求め、曲の魅力をもっともっとたくさん見つけて、会場の皆さんにお届けできるように演奏してみましょう! コンペはまだまだ続きます。みんな頑張って~!

庭に咲いたアジサイです

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親子で同じ方向を向く

2017年06月09日 | レッスンメモ
5月のコンサートを終えて少しは時間に余裕が出来るかと思っていたら、大間違い。やっぱり色んなことに追い立てられるような毎日が続いて、なかなかブログの更新ができませんでした。気がつけばもう6月も三分の一を過ぎました。PTNAのコンペの予選が目前にせまっています。今回が初めての生徒さんもいれば、毎年のように挑戦する生徒さんも、それぞれみんな頑張っています。

コンペにはドラマがつきもの。特にピアノの場合は親子がタッグを組んでコンペに取り組む要素が強いためか、親と子の間に様々なドラマが繰り広げられることが多いようです。それは、お子さんとご家族が同じ目標に向かって進んでいるからこそですよね。ところが、進む方向は同じでも進む速度が違って親と子の足並みが揃わなくなると、親子げんかになったりします。それでもコンペ挑戦のすべてのプロセスを通じて、お子さんの進歩や成長ぶりを目の当たりにすることが出来るのがコンペのいいところ。一生懸命努力して挑戦して、壁を乗り越えようとしている我が子の姿を見て、ハラハラと感動の涙を流すのは、共に歩んできた親御さんだからこそです。もちろんお子さんの方も、うまく表現できるかどうかは別にして、お母様をはじめ家族みんなのサポートや励ましが、どんなに貴重なものであったかに気がついて、「感謝する」ということを学びます。子供はその精神的な成長とともに、ピアノへ取り組む姿勢も変わっていくし、曲の理解度も大きく変わってきます。そしてそのタイミングでぐんとうまくなります。その時がいつくるかは、個人差がありますが、その日までずっと見守り信じていることが大事だと思います。精神的にも技術的にも、普段とは違う負荷がかかるコンペ挑戦の経験は、生徒にとってそんな成長を促すよいきっかけになると思います。

こうして、ピアノを通じてご家族とお子様の絆が深くなっていきます。同じ方向を向いて一緒に前に進んでいく親子の姿を見ていると、眩しいくらいに素晴らしいです


鉢植えさん集合!

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コンサート 無事終了!

2017年05月20日 | レッスンメモ
5月18日、ゆうあいヴィレッジで行われた「第11回愛野由美子ピアノコンサート」、おかげさまで盛会のうちに無事終了いたしました。これまで以上にたくさんの皆様に聴きに来ていただいて本当に嬉しかったです。ここでのコンサートは回を重ねるごとに、ますます楽しくなってきています。常連のお客様の中には、もう10年も通ってくださっている方もいますし、私もずいぶんたくさんのお客様のお顔を覚えました。私にとってゆうあいホールでのコンサートは「また皆さまにお会い出来る」という格別の楽しみがあるコンサートです。

そもそもコンサートというのはステージから客席へと向かう一方通行のパフォーマンスではありません。生のコンサートの醍醐味はステージの演奏者と客席の皆さんの呼吸がぴったり合うことです。これはロックでもJポップでも、もちろんクラシックでも皆一緒です。私が演奏する音楽と、それを聴いている会場のお客様。この双方が一体となって作り出す会場全体の一体感がコンサートの真の魅力だと思います。

このことを昨夜は改めて実感しました。曲の終わりの最後の和音を弾き終えて、その指を鍵盤からそっと離しました。そして足元のペダルも離す。ピアニストとしてピアノを操作するという作業はこの時点で終了です。でもまだ曲は、音楽は終わっていません。音がまだ聞こえています。残響と余韻が続いているのです。私はじっとして息を止め、耳を澄ましています。だんだん薄くなっていく余韻・・・。その間、会場の皆さんも全員私と同じようにじっと息をひそめています。やがて音が消え、静寂が会場を包み、私はその曲を完全に閉じて、さあ椅子から立ち上がろうとするその瞬間、一斉に大きな拍手が湧き起こったのです。会場の皆さんとこれ以上ないほどピッタリ息の合った瞬間でした! これにはしびれました。感動しました。これがあるからやめられません。会場の皆さんに感謝です。本当にありがとうございました!



コンサート終了後、主催者およびスタッフの皆さんとご一緒に。いつも細心の心配りと爽やかな笑顔で会を盛り上げてくれます。本当にいつもありがとうございます。次回もまたよろしくお願い致します。

翌日の佐賀新聞にとりあげていただきました。


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ゆうあいコンサート

2017年05月09日 | レッスンメモ
5月もゴールデンウィークがあけて、世の中はいよいよ本格始動という感じでしょうか。一方私は毎年この時期、ケアコートゆうあい様にお招きいただいてピアノコンサートを開かせていただいてます。なのでゴールデンウィークもピアノとにらめっこ。今年もいよいよ来週が本番です。ますます気持ちが引き締まってきました!

「愛野由美子ピアノコンサート」
日時:5月18日(木)、開場18:30、開演:19:00~
場所:ケアコートゆうあい1階ホール、佐賀県鹿島市
入場無料(コーヒーサービスあり)


詳しくはこちらをクリックしてください

今年のプログラムは、バッハのイタリアンコンチェルト、ブラームスのワルツとラプソディー、ショパンのプレリュード、グラナドス、アルベニスなどのスペイン物の小品をいくつか。そしてグリンカ/バラキレフのひばりです。ご覧の通りバラエティに富んだプログラムなので、きっと皆様に楽しんでいただけると思います。というか、楽しんでいただけるよう、頑張りますので、皆さん是非お越しくださいませ。

こちらの主催者様は大きな病院と介護施設を運営なさっているのですが、その取り組みが今回テレビで紹介されることになったそうです。
テレビ東京:日経スペシャル「ガイアの夜明け」
放送日:2017年5月9日(火)22: 00~22:54
「人生、最期まで我が家で、 ~家族で向き合う『在宅医療』~」

コンサートでお世話になっていつも感じることですが、こちらのスタッフの皆さまの細やかなホスピタリティーには、本当に頭がさがります。私も毎年気持ちよく演奏させていただいております。番組の放送は今夜です。是非ご覧になってみてください。

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タケノコのようにすくすく育つ子供達だからこそ!

2017年04月27日 | レッスンメモ
先日、タケノコをたくさんいただきました。季節を告げる新鮮な旬の食材。嬉しいですね! さっそく煮物、焼き物にして美味しくいただきました。

我が家の庭にも少しだけ竹が生えていて毎年タケノコが出てきますが、細くて食用には向いてません。第一、掘る時期をいつも逸してしまいます。たけのこの成長はものすごく早いんですね。土から顔を出したかと思うと、次の日にはグンと伸びてスネの高さくらいに。そして次の日は更にまたぐんと伸びて、放って置くとあっという間に私の背丈を軽々と追い越して行きます。

教室の子供達を指導していていつも思うのですが、子供達の成長もタケノコみたいに速いですよね。ピアノの技術も身体の大きさも、あっという間に成長します。そんな成長期の真っ只中にいてグングン伸びるチャンスに恵まれている子どもたち。私としてはこのチャンスを逃さず、しっかり捕まえて指導していかなければと思っています。もちろん子供の成長はタケノコの成長と違って、一本調子ではありません。三歩進んで二歩下がるということもあります。「あー、今週は残念だなぁ」と感じるような出来でも、次の週になると別人のように変わって見事に弾いてくるということもあります。それは生徒さんの体調や精神状態など色んなことが影響し合っているのでしょう。学校で面白くないことがあったり、ママとちょっと喧嘩したりすると、すぐわかります。ピアノは正直です。

だからこそ、週に一度の教室のレッスンでは、できるだけ私が率先して、楽しくて、やる気が出るような雰囲気づくりを心がけています。ちょっと安らぎが必要だなという生徒さんには無理せず安心感のオーラで包んであげたいし、もっとテンション上げて取り組んで欲しいときには、思い切ってこちらがお笑い芸人風になって笑わせてみるとか。もちろん基本はいつもちゃんと真面目にやってるんですけどね。先日、レッスン中に大きな身振りで夢中になって指導していたら、勢い余ってそのまま尻もちをついて転んでしまいました。生徒とお母さんの目の前で・・・。ほんっとに恥ずかしかったです 安心で面白くてテンション高くてなおかつ内容の濃いレッスン。こんなハードルの高いことを目指すあまり、ちょっとおかしなクレイジー先生になりつつあるのでしょうか。タケノコのように今が一番すくすくと育つ時期の生徒たちだからこそ、今日も一日、ありとあらゆる作戦で、「レッスン面白かった~!、また頑張ってやろっと!」と生徒が感じてくれる、そんなレッスンに取り組みたいと思っています

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ピアノの練習と歯磨きの違い

2017年04月21日 | レッスンメモ
私達は「練習、練習!」といつも言ってますが、果たしてその「練習」の中身とは???

まずは、どんな「練習」であれ、ピアノに向かう時間が毎日の生活の一部となるよう習慣づけること。これは問答無用でとても大切なことです。今日はそこから先のお話。つまり、毎日ピアノに向かって練習していて、その習慣は身についている、だけど思うようにうまくいかない、という場合のお話です。

ピアノは毎日ちゃんと練習していますというお子さん、だんだん上手くなってきたら必ずと言っていいほど壁に突き当たります。毎日練習するということが習慣になってくるとどういうことが起こるか。ほかの習慣の場合をみてみましょう。朝起きたらパジャマからお洋服に着替えて、顔を洗って、歯磨きをする。通い慣れた通学路ではあそこで右に曲がり、次を左へ、など。こういうことは最初は慣れなくてもいつの間にか習慣になって、毎日ほとんど無意識にできるようになっているはずです。習慣になるというのはそういうことです。それと同じようにピアノの練習もただ毎日毎日練習することだけを繰り返していると、一日の流れの中でほとんど何も考えずに機械的に練習時間を過ごすことができるようになってしまいます。そう、まるでお風呂に入ったり歯磨きをするようにピアノの練習をする、みたいな。こういう練習は頭の中では全然別のことを考えていたり、ぼんやりしたままでもきるし、一定の時間のんびりと過ごす休憩時間になってしまっていることさえあります。本人もご家族も「熱心に練習してる」と思っているのですけど、実は休憩しているのとかわらないのです。

こういうことって私にもあるんです。最初はいつものように、「ここをもっとこうしたい」とか「あれ、何でこうなの?」、「ここはもっとこうした方がいいかな?」などと自分自身で問題提起して、自問自答しながら、ああでもないこうでもないと求める音を目指して練習するのですけど、繰り返し繰り返し同じ曲を練習しているうちに、ふと白昼夢みたいになって、指は動いて、勝手に曲が進んでしまって、「あれ?いまどこだっけ?」となったりすることがあります。

漫然とした白昼夢のような練習になってしまっているかどうかは「自分の音が聴けているかどうか」ですぐに分かります。「聴く」ということには集中力が必要です。集中力が途切れるとすぐ聴けなくなります。大体自分勝手でなかなか言うことをきいてくれないのが自分の指ですから、この指に言うことを聞かせるために、しっかり集中して自分の出す音に耳を澄ませておかなければよい練習はできません。いくらたくさん弾いてもそれを漫然と聞き流す練習は指を甘やかすだけです。

毎日きちんとピアノの練習が日常化している良い子の皆さん、もう一度、自分の練習を見直しましょう。毎日の練習の前に、きちんと課題をおさえて、目標設定をして取り掛かりましょう。自分のピアノをよ~く聴けば必ず課題が見つかります。それでもわかりにくいときは、自分の演奏を録音して聞いてみてください。「うそ~!」と思うこと、たくさんあると思います。録音してきいてみるというのは自分の演奏を集中して聴くための手っ取り早い方法です。

目をつぶっていても毎日自然とピアノの前に座るという習慣(歯磨きみたいに)をまず身につけて、そして、その練習の中身は毎回新しいワクワクドキドキの集中した工夫と挑戦の繰り返し。これが理想です。若い成長期の貴重な時間をたくさん使うんですから、効率よく使って、毎日、新鮮な気持ちで練習できるといいですね。

ケイトウの若い苗。これからぐんぐん大きくなります!

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はないちもんめ

2017年04月17日 | レッスンメモ
昨日は「第十二回 スケールアルペジオ大会」を開きました。日ごろの練習の成果をいつも通りにやってみせてくれればいいのですけど、みんなちょっと他の人がまわりにいるだけで、緊張するんですね。いつもの教室で、教室仲間とそのお母様方がいるというだけなのですが、もう、かわいそうなくらい緊張しているのが伝わってきました。でもね、それが経験、それが勉強になるからね。ちょっとだけ、ごっくんとつばを飲み込んで、息を整えて、乗り越えましょう。

さて、この会を続けているもう一つの目的はテストで真剣な緊張感を味わった後に、みんなと一緒になって思い切り開放感を味わってもらうことです。一人ずつ順番にテストを終えたら、リビングに移動して親も子もティータイム。子供は子供のテーブル、親は親のテーブルに分かれてペチャクチャとおしゃべりです。とは言っても子どもたちはやっぱり大人と違って活動的。ケーキやお菓子をささっと食べ終わったら、すぐに庭に出て走り回ります。これも恒例になっていて誰が言い出しっぺなのかわかりませんけど、気が付くといつもみんな庭に出て遊び始めてるんです。昨日はとても天気がよくて、庭遊びにはとても良い一日でした。いつものように鬼ごっこから始まったようですが、そのうちに気が付くと、はないちもんめを始めていました。私は、「うわあ、久しぶりにはないちもんめ見たわ!」と思わず声をあげました。今の子供たちもこういう遊びを知ってるんだなあと、心が癒やされました。汗だくになった外遊びが落ち着くと、子供たちは今度はピアノの部屋に入って、自分たちで弾き合いっこを始めました。子供たちがピアノで遊んでる! これはなんて素晴らしいことでしょう! あえて様子を見に行くことはしないで、教室から聞こえてくるピアノの音と歓声に聞き入りました。
 
というわけで、日ごろのレッスンとは違うテストの緊張感と、そのあとピアノのお友達と遊ぶ解放感、この両方をたっぷり味わってもらった一日でした。お天気のいい春の日、若葉と花に囲まれながらはないちもんめで遊ぶ子どもたちの笑顔は輝いていました

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迷ったら、行動!

2017年04月14日 | レッスンメモ
入学式も終わりいよいよ本格的に今年度の生活がスタートしました。私の短大での授業は新一年生が対象で、気分一新です。自宅の教室も新しいスケジュールになりました。今年度も生徒のみんなと一緒に成長していきたいです。

先日、同じ短大でピアノを教えている先生が遊びに来てくれました。音楽の事、生徒のレッスンのこと、色んなおしゃべりをしました。先生が素晴らしいご指導をしてらっしゃることに感動しました。ピアノ指導について何が大切かなどの価値観が私と似ているところがあって、話がはずみました。同じ目標や課題に対する指導法でも先生によってそのアプローチの仕方が違うことはよくあることで、そんな話をお互い色々とおしゃべりしてとても楽しかったです。

目指す山の頂上は一ケ所でも、そこにいたるまでの道は一つではありません。同じやり方で生徒に教えても、生徒によってピンときたり、あんまり効果がなかったりという違いが出ることもあります。生徒が10人10色であれば、それぞれの生徒に合った色んなアプローチを用意しておくことが必要でしょう。その為には貪欲に勉強しなければいけません。セミナーに出かけたり、本を読んだり、コンサートを聴きに行ったり、CDや動画で音楽チェックしたり。もちろん自分自身で実際に弾いてみて、生徒に成り代わったような気持ちで試行錯誤して考えるのが一番大事だと思います。でもこうして、お友達ベースで、おしゃべりの中で受け取るヒントは、とても身近で具体的で貴重なものです。先生と話しているうちに、音楽のこと話してるのって楽しいなと心から思いました。

春になると、新芽が出るように、お花が開くように、私の心も活動的になってきます。

先週は、教室で大人の弾き合い会をしました。新しいメンバーも加えての弾き合い会、皆さんも新しい風に刺激を受けてくれていると感じました。そして来週は1月に続いて今年二回目のスケールアルペジオ大会です。昨年はなんだかあたふたしているうちに思うように開催できなかったので、今年は反省してハイペースでやっております。色々と迷うことが多くて考え込んでしまうことも少なくないのですが、とにかく張り切って活動してみることにしています。そうすれば、いつかふと、何かが見えてくる、こんな風にかすかな期待を膨らませている今日このごろです。

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行け、わが思いよ、台湾のランタンに乗って

2017年04月02日 | レッスンメモ
いよいよ4月に入りました。新しい年度の始まりは気持ちが引き締まります。

新年度に入る直前に台湾旅行に出かけました。あちこち駆け足で回りましたが、台北郊外の観光地「十分(シーフェン)」で、名物の「ランタン飛ばし」をやったのがとても面白かったです。提灯の特大サイズのようなランタンに筆で願い事を書いて、それを熱気球のように下から燃料を燃やして空高く飛ばすという、とっても愉快な体験ができました。ランタンには四面あって、ニ面ずつ母と私で願い事を書いて飛ばしました。これが天高くどこまでも飛んで行って見えなくなれば、願い事がかなうのだそうです。私の書いた願い事は家族のこととピアノの生徒たちのこと。今年も新しい気持ちでピアノに取り組んでいる生徒たち。「もっとうまくなりたい!」「もっともっとたくさん楽しみたい!」「今年こそは、コンクールで賞をとりたい!!」など、生徒たちそれぞれの気持ちを痛いほど分かっているので、願い事を書く筆にしっかり気持ちを込めて書きました。



そうして母と二人で係の人の指示に従って、大きく膨らんだランタンを飛ばすと、なんと、ずっとずっと空高く飛んで行き、とうとう見えなくなりました! 大成功! みんなの思いを胸に、また精進しようと心に誓いました。新年度にふさわしい、気持ちのよいスタートが切れました。

ランタンを飛ばす場所が線路の上というのには驚きました。しかもこの線路、別に廃線ではなくて、今でも実際に電車が走っている線路なんです!

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グリゴリー・ソコロフ

2017年03月20日 | レッスンメモ
ロンドンの『ザ・インデペンデント』紙が、「ほとんどの人たちはじつに単純に彼のことを現存するもっとも偉大なピアニストとみなしている」と評するグリゴリー・ソコロフは、1950年、旧ソ連のレニングラード(現サンクトペテルブルク)に生まれました。そして弱冠16歳という若さで第三回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝し、今日なお世界的に活躍しているピアニストです。現存するロシアの他の有名ピアニストたちの中にソコロフを位置づけてみると次のようになります。

アシュケナージ、1937年生まれ、第二回チャイコフスキー国際コンクール優勝。
ソコロフ、1950年生まれ、第三回チャイコフスキー国際コンクール優勝。
プレトニョフ、1957年生まれ、第六回チャイコフスキー国際コンクール優勝。
ブーニン、1966年生まれ、第11回ショパンコンクール優勝。
キーシン、1971年生まれ。

なんとまあ錚々たる顔ぶれでしょう。でも私にとってこの中で一番なじみが少ないのはソコロフです。生で観たこともなければ、CDも持ってない。YouTube 動画で幾つかの演奏を聴いて、これはすごい!と感動して以来、要チェックピアニストの一人として頭の片隅に入れてはいましたが、そのままになっていました。ロシアだけでもこれだけの名ピアニストを差し置いて、「現存するもっとも偉大なピアニスト」と称されるソコロフですから、これはやはり聴いてみたくなりますよね。そこでついに先日、遅まきながら、ソコロフのCD買いました。

今回買ったCDはソコロフが2008年にザルツブルグで行ったリサイタルのライブレコーディングです。曲目はモーツァルトのソナタとショパンの24のプレリュード、そしてアンコールではスクリャービンやラモーなどの小品を6曲でした。ソコロフのモーツアルトは、なんて上品なんでしょう! この人はどんなにこの曲を愛してるのだろうと思ってしまいます。聴いていると、彼のこの曲への愛情がひしひしと伝わってくるのです。本当に隅々まで細かなところまで、細心の注意を払って慈しむように一つ一つの音を出してくるんですね。弾むような音、透明感のある音、丸みを帯びて転がるような音、色々な音色がきらめきます。ときおりジョークも交えた上品な言い回しでおしゃれな会話をしているような気分にさせてくれます。そして悲しいくらい美しい・・・。

あれこれとこれ以上私のつたない言葉を並べてもこのCDに収められたソコロフの演奏による音楽の素晴らしさを言い尽せるものではありません。とにかく全編を通じてソコロフの音楽に自分が包まれて守られているような安堵感を覚えました。この感覚こそが人間が昔々から音楽を愛し、また必要としてきた理由だと思います。

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ピアノが弾きたくてたまらない!

2017年03月13日 | レッスンメモ
「この子が、ピアノが弾きたくて弾きたくて、早く学校から帰りたいと言うんです」 と、あるお母さんが嬉しそうに教えてくれました。これまで、ピアノの練習のことで親子けんかがあったりとか聞いていただけに、私もお母さんと一緒にとても嬉しくなりました。生徒たちが「ピアノを弾きたくてたまらない」ということを言葉に出したり、行動で示してくれたりすることは、ピアノの先生としては一番嬉しいことです。こういう言葉や態度に出会った時、私は自分の中のテンションがぐっと上がって、お腹に力が入って、勇気が湧いてきます。

ピアノの練習というのは例えて言えば、長い長い道のりです。その長い長い道のりをコツコツと前へ進んでいくと、見晴らしのいい、一里塚にたどり着きます。自分で仕上げた曲の美しさ、自分の力でたどり着いたからこそ味わえる喜びを、しっかり味わう事ができるのです。この喜びを経験すれば、そこから先の新たな道のりに一歩を踏み出すことが楽しみになります。道のりは決して平坦ではないし、いつも先が見通せているものでもありません。回り道したり、霧が晴れるのを待ったり、行けると思えば全力で駆け抜けてみたり、色んな工夫をこらして前へ進みます。そうして苦労して何とか前へ進むことができると、今度はその事自体が喜びになります。できなかったことができるようになるのですから、当然です。こうして毎日毎日、コツコツと前へ進む。これがピアノの練習です。こうやって紆余曲折しながら前へ進もうとしている生徒さんたちを、私はどれだけピアノの奥深さや楽しみを知ってもらえるように導くことができるか、責任の重さを噛み締めながら、今日もまた、生徒に向き合いたいと思っています。

月に1~2回のペースで開いているソルフェージュクラスの様子。みんなと一緒にお勉強。仲間がいるということも大切ですよね。


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バランス

2017年03月06日 | レッスンメモ
先週、ピティナピアノコンペティションの課題曲講習会に参加するため上京しました。二日間にわたってたくさんの課題曲のレクチャーを聴きながら、それぞれの先生の奏でる演奏に癒やされたり、励まされたりしながら帰ってきました。いつも思うことなのですが、素晴らしい演奏というのは、最初の一音から素晴らしい。ハッとするような、思わず引き込まれるような、そんな音。どうしたらそんな音が出せるようになるかしら。そして子どもたちがそんな音を出せるように指導するにはどうしたらいいかしら?いつもいつもこのことが頭から離れません。

バランス、それは縦のバランスと横の流れのバランスと二つあると思うのですが。今日は縦のバランス「重音の中のバランス」について。重音を構成する音の中の、どの音に重きをおくか、あるいは、キチンと同じに揃えるか、右と左のバランスはどうするか・・・。同時に二つの音をあるいは三つ、四つと縦に鳴らしていってどれが一番魅力的なのか、順列組み合わせで試してみます。これをよーく聴き分けて、弾き分けて、比べてみて、求める音を追求していく。こういう作業を納得行くまで突き詰めていくのが大事かなと思います。もちろんニつ以上の音のバランス以前に、そもそも一つの音がどうなのかということが重要なのですけど、一音一音の音の追求というのは際限がないので、重音の中の一音の変化を工夫することの方が、まずは分かりやすくて効果的だと思います。

音の追求ということになると、当然タッチの工夫ということが出てきます。タッチの問題はとても奥が深くて、それぞれ一人ひとりの手によってタッチ自体も人それぞれ。だから指導はそれぞれの生徒に応じて変わるものです。「タッチはこうあるべき」と初めから意固地に考える必要はないと思っています。それでもいくつかのパターンはあるでしょうからそれはそれで研究しながら、出てくる音のバランスの問題の方にもっと目を向けてみましょう。この曲のここはどんなバランス?一番最初の音はどんなバランス?こんなことを考えながら弾き分けて、楽しんで、一番良いと思うバランスを選んで進めていくと良いと思います。音と音のバランスに神経を注いで、目指す音を探し出す練習をする。そしてその音を出すのに最もスムーズで効率的なタッチの仕方を工夫する。こうすれば少しでもいい音がだせる可能性は大きくなると思います。


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音楽で自分を開放する

2017年02月25日 | レッスンメモ
教室の生徒さんたちはどちらかというと口数が少なくて、素直でおとなしいタイプの子が多いようです。もちろん私が知っているのは教室でピアノのレッスンを受けているときの様子だけなので、学校や家庭での様子はわかりません。教室ではいつもおとなしい子が、学校やおうちではものすごい元気者だと聞かされて、驚いたこともあります。反対に、いつもはおとなしい感じなのだけど、ピアノに向かうと別人のように、ためらうことなく思い切って音楽を表現できる子がいます。これはその子にとって「ピアノを弾く」という行為を通じて「自分を解放する」ことが出来ている証拠だと思います。舞台の俳優、バレエなどのダンサー、そして歌手や楽器の演奏者には共通点があります。どれもみなステージの上で、お客さんの前で、自分の姿と技を披露するということです。恥ずかしがっていたり、引っ込み思案だったりしていると、あっという間に自分の出番は終わってしまいます。日ごろの自分がどういう性格であるかに関係なく、とにかく舞台に上がれば自分を解き放って、表現することに集中して欲しいと思います。

自分が教室でやっていることを思うと、本当にこの三つ(演劇・音楽・ダンス)は切り離せないなあと実感します。
「ハイ、そこはもっと思いっきり悲しんで、ほら、楽譜は台本よ。あなたは女優! 女優になりきってみんなに分かってもらうの!」
「ほら、そこはもっとゆったりと、気持ちよさそうに流れていって・・・(立ち上がって腕を泳がせながら踊り始める)」
「そこ、歌うとこよ、呼吸に気をつけて、♪たらら~ら♪(ほんとに歌い始める)」
生徒たちや保護者の方は私のことを「歌って踊る、女優志望のピアノの先生」と勘違いしているに違いありません。

それでも時にはこうして、女優になったり、踊り出したり、わざと声を出して歌ってみたりすることはピアノの練習に役立ちます。なぜかというと、自分の心を開放する助けになるからです。何でもいいからいつもの自分とは違う、何か、これをやっているときだけの特別な自分というのを開放して、それを遠慮しないで思い切って表現してみるのです。パフォーミング・アーツ(演劇・音楽・ダンス)というのは舞台での一発勝負。舞台に立てば自分はもう普段の自分ではない。別人なんだという意識をもって、客席の皆さんに向けて思いっきり自分の表現を届けて欲しいと思います。そのようにして解放された自由な心からほとばしる演奏が客席に届いたとき、その音楽は聴く人の心を開いて感動させることでしょう。生徒たちには、ピアノを通じて自分のカラを破り、ピアノの世界で自由に自分を解き放ち、そこから飛び立ってほしいと思っています。


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「ピアニスト」の意味

2017年02月20日 | レッスンメモ
ある生徒さんから短いお手紙をもらったのでご紹介します。

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昨日、おふろでふっと考えた「ピアニスト」の意味です。

「ピ」→ ピアノ
「ア」→ 愛してる
「ニ」→ にっこり楽しく
「ス」→ すばらしいえんそう
「ト」→ とんでもないテクニック

☆先生はこの意味の説明にさんせいですか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私のお返事は、もちろん 大・大・大賛成 です

こんな純粋な気持ちでピアノを愛し、ピアニストへの憧れや夢を持ってピアノに接すること、これが、どんなに素晴らしいことか! この気持をずっと大切にして練習を続ければ、目指す音楽の世界への門が、もっともっと大きく開くことでしょう!

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雪女絶好調

2017年02月15日 | レッスンメモ
先週末は全国的に寒波が押し寄せて大変でしたね。こちら九州でも金曜日から連日の雪と風で荒れ模様の天気が続きました。なぜこんな荒れた天気になったのか、ハイ、皆さんもうおわかりですね。それは雪女、雨女で有名な私がお出かけしたからでした。11日と12日の両日、ピアコン/ピアラピアノコンクール九州地区本選の審査で佐賀に出張しました。ちょうど10日の金曜日に移動して前泊することにしていたので降り始めた雪の中を出発しました。もちろん車では行けないので電車移動です。

雪化粧が始まった庭

2日間にわたって行われた本選会はなかなか熱の入ったものでした。悪天候の中、会場に到着するまで苦労した方もあったようですが、大きなトラブルもなく進行することができて良かったです。私は一人ひとりの参加者が一生懸命に弾いている演奏をしっかりと聴いて、その一人ひとりについて力の及ぶ限りの講評(コメント)を書きました。講評を書くときにはいつも、今後の取組に少しでも役に立つような内容になるように、ということを心がけて書いています。

審査中は脇目も振らずに集中して演奏を聴き、ペンを走らせていますが、休憩時間には一緒に審査した先生方と和気あいあい、楽しくおしゃべりしたり、お茶を飲んだり。
 
さて、出張を終えて帰ってきたら、すっかりお天気良くなって、日差しがまぶしいくらいです。なんで私が出かける時に限って雪や雨になるんだろうとほんっとに不思議ですが、もう慣れてますからいいんです。そんな訳で、今年も雪女絶好調です!

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