電磁波 被害 ブログ『フレイ効果、マイクロ波聴覚効果など』精神への思考盗聴と音声送信の被害記録
心の声の悩み
参考資料 : 他の生物
参考資料 :
他の生物
・ イルカの場合
クジラとイルカ
― 海も地球も大研究!
(著), 山田 格, 大越 和加
出版社: 偕成社 (2009/03)
URL : http://yaplog.jp/sibahara/archive/572
p12~p13 より
丸い頭のひみつは?
イルカの体のしくみ
同じく上記資料
p22~23 より
暗いところでも魚が見える!
イルカのひみつ兵器「 超音波 」
音で見るしくみ
・音をだす
噴気孔 ( → p.10・p.12 ) から肺に通じる「 鼻道 」の入り口近くには、「 サルのくちびる 」とよばれるひだがあります。イルカは、このひだを空気でふるわせて、超音波をだします。音をだす範囲は、鼻道の前にある「メロン 」で調節します。
・音をきく
ものに当たってはねかえってきた超音波は、下あごの骨に当たると、骨の中にある脂肪を伝わって、頭の中にある耳 ( 内耳 ) にとどきます。音は、耳で神経を伝わる信号にかわって脳に送られ、頭の中で、まわりのようすがイメージとしてえがかれると考えられています。
クジラ・イルカ大図鑑
アンソニー・R. マーティン (著)
粕谷 俊雄 (翻訳)
出版社: 平凡社
URL : http://yaplog.jp/sibahara/archive/576
p19 より
音響探測 ( エコーロケーション )
ハクジラ類はすべて、コウモリの音響探測 ( エコーロケーション ) と同じしくみを使って、環境からふつうに受け取る音の量を増大させている。ヒゲクジラ類にも同様な能力がある可能性を示す証拠もあるにはあるが、その存在はまだはっきりと証明されてはいない。かりにそれが事実だとしても、ハクジラ類と比べると発達の程度はかなり低いにちがいない。
音響探測の原理は、クジラやイルカから発せられるクリック音が前方の物体に当たれば反射して、エコーとなって戻ってくるというものである。このエコーの状態 ( その強さも含まれる ) によって、物体の大きさ、形、表面の特徴、動きの様子を知ることができる。また、信号を発してからエコーが返ってくるまでの時間差によって、その物体までの距離も知ることができる。このすぐれた感覚機構によって、クジラやイルカはまっ暗闇の中でも高速で泳ぎまわる獲物を探し、追いかけ、捕らえることができる。飼育下の実験では、イルカは目隠しをされてもプールの壁にまったくぶつからずに泳ぎまわることができる。そればかりか、訓練すれば何mも先に置かれた2個のボールについて、わずかな大きさの違いを区別したり、同じ大きさでも中空のものとそうでないものとを区別したりする能力を見せるようになる。これと同じ原理は、海軍の艦艇で使用されている潜水艦探知用ソナーや、病院の胎児診断用超音波装置にも応用されている。
・ クジラの場合
上記資料
クジラとイルカ
― 海も地球も大研究!
(著), 山田 格, 大越 和加
p8~9 より
「くじらひげ 」で食べものをこしとる
ヒゲクジラの体のしくみ
同じく上記資料
p24 より
頭のてっぺんにあるのは、なぜ?
クジラ・イルカの鼻の役割
呼吸をして、音をだす
クジラやイルカは海でくらしてはいますが、人間とおなじほ乳類なので、空気を吸って酸素を体に取りいれ、空気をはいて二酸化炭素を体の外に出さないと、生きていけません。
そこで、ときどきに水面に上がってきて、呼吸をします。クジラやイルカは、ふつうは口では呼吸をせず、鼻で呼吸をします。
クジラやイルカの鼻は、頭のてっぺんにある穴です。この穴は、水面近くで息をはくとき、いきおいよく空気をふきあげるので、「 噴気孔 」とよばれています。噴気孔は、海にもぐったときに水が入らないように、閉じることができます。
この噴気孔で、クジラやイルカは呼吸をしています。さらにハクジラは、噴気孔の奥の鼻道で超音波をだし、はねかえってくる音でまわりのようすをさぐったり、食べものをさがしたりしているのです。
ニュートン別冊
改訂版
動物の不思議
生物の世界はなぞに満ちている
出版社: ニュートンプレス; 改訂版
URL : http://yaplog.jp/sibahara/archive/573
p54 ~55 より
マッコウクジラは強力な音波でえさを気絶させる。
マッコウクジラは歯をもつクジラ ( ハクジラ ) 類の中で最も大きく、雄の最大体長は平均で約16メートル、このときの体重は45トンにもなる。赤道から極地周辺までほぼ全世界の外洋域に分布する。巨大な頭のほとんどを占めているのは、「 脳油 」とよばれる油のつまった器官である。この脳油器官には、いくつかの特殊な機能がある。
一つは水中での浮力調節である。潜水するときには、鼻道から海水を入れて脳油を冷やし、その比重を大きくする。すると脳油がおもりのかわりになって、マッコウクジラは頭から垂直にもぐっていく。浮上するときには逆に海水を排出し、脳油を囲む血管に血液を送る。すると脳油は温められて比重が小さくなり、浮きの役目を果たすようになる。このはたらきによりマッコウクジラの潜水能力は飛躍的に増加し、時には3000メートルもの深さにまでもぐることができる。
脳油器官には、もつ一つ「 音のレンズ 」という重要な機能がある。イルカを含むハクジラ類は、鼻道の中のひだを振動させて出した音が物体にはね返ってくるのを聞いて、そこまでの距離や物体の形、大きさなどを知ることができる。このときイルカは頭部の「 メロン 」とよばれる器官で、音をある一点に集めるのではないかといわれている。クジラも脳油器官の形を変化させて、同様なことができると思われる。されにマッコウクジラほどの大きさになると、強烈な音を一点にぶつけることにより、えさとなる動物を気絶させたり、場合によっては殺すこともできるのではないかと考える研究者もいる。( 監修:加藤秀弘 )
マッコウクジラの頭骨は、先が細く底の深いシャベルのような形をしている。その上に脳油器官や、脳油をつくっていると思われるジャンクという組織がのっている。噴気孔 ( 鼻孔 ) に通じる2本の鼻道のうち、1本は脳油器官の左側を通り、もう1本は平たく広がって脳油器官の中を通っている。 クジラが音を出すのは両方の鼻道が頭骨の近くでつながる部分のあたりで、発した音は脳油器官の中を通っていく過程でしぼりこまれていく思われる。ハクジラ類が獲物を追跡中にときどき巨大な音を発することは、実際に観察されている。しかしそれがどのような効果をもっているかは、まだ十分分析されていない。
同じく上記資料
P131 より
マッコウクジラの頭部の構造
上記資料
クジラ・イルカ大図鑑
アンソニー・R. マーティン (著)
粕谷 俊雄 (翻訳)
出版社: 平凡社
p17 より
マッコウクジラ頭部の断面図
・ ヘビの場合
上記資料
ニュートン別冊
改訂版
動物の不思議
生物の世界はなぞに満ちている
出版社: ニュートンプレス; 改訂版
p58 ~59 より
ガラガラヘビは舌でにおいをかぐことができる。
ヘビは暗闇でも正確に獲物をとらえる優秀なハンターである。彼らは人間にはまねのできない鋭いセンサーをもっている。ヘビは舌でにおいの分子を集めて口の中に送りこみ、特別な器官でにおいを感じる。さらにガラガラヘビやマムシ、ニシキヘビなどは、赤外線センサーで獲物の熱を感知できる。
ヘビには鼻もあるが、何か異常を感じたときには、舌を出し入れしてにおいを積極的に集められる。ヘビは舌を動かしてにおいの分子を集め、舌をもどして分子を口の中に送る。上あごには、口の中で食物のにおいを感じる 「 ヤコブソン器官 」 という嗅覚器がある。舌の先端がその開口部をかすめると、分子が器官に入ってにおいを感じる。ヘビの舌は二またなので、左右に二つあるヤコブソン器官へにおいを送るのに便利である。
赤外線センサーは、ガラガラヘビでは目と鼻の間の穴にあり、「 ピット器官 」 とよばれている。ピットの中にはセンサーをもつ薄い膜がある。赤外線が膜に当たるとセンサーの温度が上がり、赤外線の強さや方向などを感じ取る。このセンサーは非常に敏感で、わずか0.003度Cの温度差までわかる。ヘビが頭を動かしたり獲物が動いたりすると、膜に映る穴の影が変化する。この変化から獲物の大きさや形、動きを正確に感知できる。ピットは左右に1対あるので、立体的な情報が得られる。この赤外線センサーのおかげで、ガラガラヘビは目が見えなくても獲物をとらえられるのである。 ( 原幸治、リチャード・ゴリス )
ピットを水平に切った断面図。ピットの中には厚さ約0.01ミリのピット膜がある。赤外線がピット膜に当たり、膜の表面にあるセンサーの温度を上げる。センサーで赤外線の強さや方向を感知し、神経で脳に情報を送る。この情報から、脳で獲物の大きさや動きなどを判断する。開口部は空気穴で、内腔の気圧が外と同じになるように調節している。
びっくり、ふしぎ写真で科学 ③
動物の目、人間の目
ガリレオ工房 (編)
伊知地 国夫 (写)
滝沢 美絵 (著)
出版社: 大月書店
URL : http://yaplog.jp/sibahara/archive/575
P22~p23 より
ヘビがとらえたネズミの姿?
ヘビには熱をとらえる第2の目がある
動物の神秘をさぐる
動物の不思議な感覚と生態
V・B・ドレシャー 著
渋谷 達明 訳
出版社:白揚社
URL : http://yaplog.jp/sibahara/archive/578
P47~p50 より
ガラガラヘビの「 第三の目 」
コウモリとイルカの「 見る 」ことのできる超音波耳は、動物の世界の特別な超感覚のたった一つの例ではない。一九五八年カリフォルニア大学のブロック教授は、全く別の種類の「 第三の目 」を見つけるチャンスにめぐまれた。それは教授がガラガラヘビは真暗な中で、ネズミや、小さい温血動物やトカゲをどうやって狩り出すことができるかを研究していた時のことである。
夜間、ネズミたちは事実上メクラ同然である。彼らは敏感な「 ほほひげ 」での触覚をたよりに周囲をさぐって歩く。そして定期的にパトロールしているナワバリのすべての道を暗記してしまうのだ。だから危険が迫った時には、アッという間に確実に穴の中へ飛び込むことができる。自分のねぐらの近くの飛行ルートを正確に記憶するコウモリのように、小い齧歯類の記憶は、昼間でなく夜作られているのである。
ガラガラヘビは、ネズミがまいていったにおいの分子の中の最も新しいにおいをみつけるまで、その舌で地面や、草や、葉や、石をたんねんにさぐってゆく。ヘビは、たえずその口蓋が空気にさらされており、そこにも非常に鋭敏なにおいの感覚器をそなえている。そしてガラガラヘビは、ネズミがのんきにそこここで何かをかじったり、あちこちさまよっている間に、そのあとを追ってゆくのである。
しかしヘビは真暗な中でエモノがすぐ近くにいることをどうやって知るのだろうか? またネズミが鼻の先何センチの所にいるかを正確にどうやって知るのだろうか?
その上、むきだした毒牙でエモノをガップリとやる決定的チャンスをどうやって知るのだろうか?
まず第一に、ガラガラヘビはズバ抜けてよい目を持っていて、真暗な中でもエモノを捜し出すことができるという可能性が考えられる。これを調べるためにガラガラヘビとネズミを小さい入れ物の中にいっしょに閉じこめた。 ヘビは絆そう膏で目かくしをし、さらに味覚をつかさどる神経の働きをとめるために口の中に一種の薬液 ( うすい局所麻酔剤 ) を塗った。この実験でもしネズミを捜し出せなかったら、ヘビは少なくとも夜間、視力によってエモノをつかまえるということを証明することになる。
ブロック教授は何がおこるか胸をわくわくさせながら待っていた。まずガラガラヘビは、ネズミを手さぐりよろしくウロチョロ捜しまわらないことがすぐわかった。そしていつもチョコチョコ走りまわっているネズミのいる方向を正確に知っていたのだ。スチール製のバネのようにからだを緊張させ、決然と突進した。そして十分後にはネズミはヘビののどの中に半身が消えていた。
ガラガラヘビはこのネズミを嗅いでみたり、走る音を聞いたり ( ヘビはツンボである ) 、さわってみたりするしぐさは一回も見られなかったけれど、うす気味悪いほどの正確さでネズミをつかまえたのである。これは未知の放射線を使ったのだろうか? それとも人間にあるものとは別の秘密の感覚を働かせたのだろうか?
ブロック教授がこのガラガラヘビのからだを調べた時、鼻と目の間の両側についている、ちょうど自動車のヘッドライトのような小さいオワン型をした一対の凹みを見つけたのである。これがこの問題の答えになるだろうか? それならば、ここを絆そう膏でおおった時どうなるだろう? そうやったガラガラヘビをふたたび入れ物の中に入れ、電灯を消し、今度は一ダースものネズミをいっしょに入れてやった。するとヘビは一日たっても一匹のネズミすらつかまえることができなかったのである。ガラガラヘビはこの二つの「 えくぼ 」がふさがれた時にだけ、本当の「 めくら 」になるのであった。
この 「 エクボ 」の中にはどんな不思議な感覚器がうもれているのだろうか? 教授はこの凹みの底をおおっているうすい皮膚の中に感覚神経をみつけたのだ。しかし何かもっとすばらしい未知のものを期待していた彼は少々がっかりしてしまった。つまりその神経の末端は、人間の皮膚の中にもある温度を感じる感覚器と同じものであったからだ。しかし人間のは一平方センチあたりの 「 温点 」 は約三個ぐらいしかないのに、ガラガラヘビのエクボの中の皮膚には、何と十五万以上もの感覚神経の末端が含まれているのであった。熱に敏感なこの神経のかたまりは、赤く灼けた炉からの熱線のみならず、ネズミのからだや、そのほかの動物、また普通の物体から出る熱線をも「 見る 」ことができるほどのけた違いの鋭さで、温度感覚の感度をあげている。もし人間がこの赤外線の目を持っていたら、夜の群衆は多数の巨大なホタルがうごめいているように見えるだろう。
このエクボ、つまり穴の形は、むしろ反射鏡のようになっている。したがってガラガラヘビは、二つのかぎられた円錐型の部分だけの熱線を受け取ることができるのだ。頭を左右に振ることによって温血動物の存在を発見することができ、同時にその相手のだいたいの大きさと形を知ることができる。多分ヘビを食べるマングースと餌類のネズミを区別することが可能だと思われる。
もしスイッチを消したけれどまだ暖かい電球を布で包み、暗い中でガラガラヘビの鼻先においたとしたら、それに飛びかかってくるだろう。したがって、この感覚器を通して見ている熱線の景色というものは、きっとボンヤリ霧がかかったレンズを通して物を見ているような感じに違いない。
ついでながら、この「 第三の目 」は日中の餌類のハンティングにも非常に有効である。形や色彩をまわりのものにあわせている、つまり保護色をもったトカゲやサンショウウオがたくさんいるからである。ヘビの本当の目はそういうまぎらわしい色をした動物を発見することはできないが、熱線を見る「 第三の目 」はすぐ見つけてしまうわけである。
この例は、はじめちょっと見ると大変神秘的に見えるものでも、本当はごくあたりまえな、よく知られている生物学的事実と一致するということをよく示している。つまり「 超 」物理学は存在しないのである。しかし、今まで普通に知られているもので合理的に適応していったものは、この熱線を見わける「目」のように特別な機能を生むことになる。
インターネットサイト
AFPBB News
URL : http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2710359/5503502
より
ヘビが赤外線を「感じる」メカニズムが明らかに、米研究
2010年03月16日 22:21 発信地:パリ/フランス
ドイツ・ニュルンベルク(Nuremberg)の動物園で飼育される
キングパイソンの赤ちゃん(2009年11月3日撮影、資料写真)。
(c)AFP/DDP/JOERG KOCH
【3月16日 AFP】
ヘビが暗闇の中で遠くのネズミの発するわずかな体温を正確に察知するメカニズムが初めて解明され、14日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。
ガラガラヘビ、ボア、ニシキヘビなどのヘビには、目と鼻の間に「ピット器官」と呼ばれる器官があり、この器官が周囲の微弱な赤外線放射、つまり熱を感知することができることは、数十年前から知られていた。
ピット器官を持つヘビの中でも、メキシコ北部と米国南西部に生息するニシダイヤガラガラヘビ(Crotalus atrox)は非常に高い能力を備えており、ほかのヘビと比較して10倍以上の熱感知能力がある。ニシダイヤガラガラヘビは、目を覆われていても獲物を狙って追跡し、捕食することができる。
しかし、これまで、これらのヘビが熱を感知して神経信号に変換する方法は謎とされ、多くの議論が交わされてきた。
今回研究を発表したのは、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California in San Francisco、UCSF)の分子生物学者、デービッド・ジュリアス(David Julius)氏らの研究チーム。研究室の実験で、視覚とは異なった神経経路にもとづいてヘビが「第6感」を働かせていることをつきとめた。
■視覚よりも触覚に近い
ジュリアス氏は、AFPの電話取材に対し、「赤外線放射はピット器官で熱として感知されている。われわれは関係する分子をつきとめた」と述べた。
赤外線がくぼみ状のピット器官内に入り込むと、ピット器官の中にある、非常に薄い皮膜の温度が上がる。ピット器官は空洞のくぼみなので、温度変化に極めて敏感なのだという。この熱の変化が神経系に信号を発信し、ある特定の受容体を活性化させるのだ。
この熱感知に関与する神経経路は、視覚よりも触覚に近いものだという。ジュリアス氏は、「われわれが発見した分子は、ほ乳類が痛みを感知する受容体と同系統のもの」と説明した。ヒトでこの神経経路に対応するのは、わさびなどの刺激を感知する「ワサビ受容体」と呼ばれるものなのだという。
今回の発見は、1億年以上前から地球上に生息しているヘビの進化の過程を明らかにする可能性もある。また、別々の環境に生息していたは虫類が、自然淘汰の力により同様の熱感知メカニズムを獲得したことも示唆されている。
ボアやニシキヘビとは異なり、ガラガラヘビなどは、比較的新しい種であることから、独自に同じ能力を獲得したのではないかとみられている。「ランダムな突然変異の結果、一度ならず同じような機能が生み出されたということは驚くべきことだ」と、ジュリアス氏は語った。(c)AFP/Marlowe Hood
Nature
Volume 464 Number 7291
Nature Japan - NPG Nature Asia-Pacific
平成22年4月15日
URL : http://yaplog.jp/sibahara/archive/579
http://kokoronokoe.at-ninja.jp/siryoudennjiha.htm
P ⅲ・ⅶ・1006
より
細胞 | ヘビが行う熱画像化
Thermal imaging by snakes
脊椎動物で「 第六の感覚 」といわれる赤外線検知機能をもつことが知られているのは4種だけで、この機能は捕食や温度調節に使われている。これらは、系統的に離れた3種のヘビ (クサリヘビ類、ニシキヘビ類、ボア類のヘビ) とチスイコウモリである。この感覚を媒介するピット器官は、解剖学および行動学的観点からは詳細に研究されているが、赤外線検知の基盤となるシグナル伝達機構やそれに関与する分子についてはほとんどわかっていない。Gracheva たちは、ピット器官をもつヘビは、イオンチャンネル TRPA1 による精巧な熱検知に依存していることを明らかにしている。この結果により、哺乳類では科学刺激物質、昆虫では温度変化を感知する TRPA1 ファミリータンパク質の感覚レパートリーがさらに広がった。
Article p.1006
1006 | 生理
ヘビによる赤外検知の分子基盤
Molecular basis of infrared detection by snakes
ヘビは赤外線を検知するための独特の感覚系をもち、それによって捕食者あるいは餌動物の「 熱画像 」を作り出すことができる。赤外線シグナルはまず、ピット器官によって受容される。この器官は、体性感覚系の神経繊維による神経支配を受ける、高度に特殊化された顔面構造である。この器官が赤外シグナルを受容し、神経シグナルに変換する仕組みはわかっていない。今回我々は、バイアスのない転写プロファイリングという方法を使って、ピット器官を神経支配する感覚神経では TRPA1 チャンネル が赤外線受容体であることを突き止めた。ピット器官をもつヘビ (クサリヘビ類、ニシキヘビ類、ボア類) のTRPA1 オルソログ は今までに同定されたイオンチャンネルの中で最も熱感受性が高く、これは赤外線刺激の一次変換器としての役割と一致する。したがって、ヘビは、光科学変換によってではなく、ピット器官の放射熱が関与する機構によって赤外シグナルを検知している。以上の結果は、脊椎動物の神経系で温度検出器として作用するTRP ( transient receptor potential ) チャンネルが、進化の過程で幅広い調整を受けてきたことを示している。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校 ( 米 )
E O Gracheva et al.
生理:ヘビによる赤外検知の分子基盤
Molecular basis of infrared detection by snakes
p1006
1006 ・ 1007 ・ 1008 ・ 1009 ・ 1010 ・ 1011
Link :
≪ 第六感 ≫
ヘビは「 痛み 」を感知する受容体で赤外線を感じている。
・ カモノハシの場合
上記資料
ニュートン別冊
改訂版
動物の不思議
生物の世界はなぞに満ちている
出版社: ニュートンプレス; 改訂版
p58 ~59 より
奇妙な動物 「 カモノハシ 」 は電気センサーもそなえている。
オーストラリアにすむカモノハシは、全長のおよそ5分の1を占める大きくてゴムのように柔軟なくちばしと、ビーバーのような尾をもつ水陸両生の奇妙な哺乳類である。陸地に掘った巣穴の中に卵を産み、ふ化した子供を母乳で育てる奇想天外な習性をもつ。骨格の比較やその特異な繁殖のしかたから 「 爬虫類的哺乳類 」 とよぶ学者もいる。
カモノハシの主食は、小エビや水生昆虫類の幼生である。えさをさがして潜水中のカモノハシは、目も耳も鼻孔も閉じている。ではどうやって獲物の存在を知るのだろうか? よく観察すると、カモノハシは水中でくちばしをいそがしく左右に振り動かしている。これは、えさになる小動物が動くときに筋肉運動で発生するごく微弱な放電による電場を、大きな面積のくちばしでとらえようとしているのである。カモノハシ自身も、えさとなる動物を探査するため、瞬間的に放電しているのではないかともいわれている。
一見アンバランスとも思えるカモノハシのくちばしには、この奇妙な動物の食生活に重要な役割をになう鋭敏な電気感知センサーと触覚センサーが組みこまれているのである。おそらくこのくちばしは、水流や水温、水質など、水に関する情報の感知能力もそなえているものと思われる。近縁種のハリモグラの口ふんにも電気受容器のあることが知られ、少なくともこの2種が電場に反応する哺乳類だといわれている。 ( 片岡 照男 )
カモノハシのくちばしの表面には、2種類の微細な小孔が蜜に分布し、それぞれの皮下組織に神経線維が配分されている。一つは粘液腺管の開孔で 「 電気感覚小孔 」 となり、もう一つは 「 桿体 (カンタイ) 」 とよばれる触覚組織が別の構造をもつ小孔の間に発達している。そしてこれらの小孔の組み合わせが、えさの探索や感知と、接触感覚による捕食行動に利用されている。
・ コウモリの場合
オックスフォード動物行動学事典
デイヴィド マクファーランド (編集)
David McFarland (原著)
木村 武二 (翻訳)
出版社: どうぶつ社
URL : http://yaplog.jp/sibahara/archive/577
P80~p81 より
【 動物の音声発生の機構 】
大多数の哺乳類は、呼気のとき口を通して音を発する。そこで口腔の形、舌の口蓋に対する位置、それと唇の形が、鳴き声に時間的変化をつけたり、倍音構造をつくったりするために重要である。キクガシラコウモリのように鼻から音を発する哺乳類もいる。この種のコウモリの鼻は複雑な発音放射面をもち、狭い音束を出すことができ、これをソナー装置として使っている ( 図表29 ) 。
参考 :
・ 音域
写真でわかる科学の世界 9
感覚のはたらき
ピーター・ライリー著
ゆり よう子訳
出版 : 小峰書店
URL : http://yaplog.jp/sibahara/archive/574
p20~p21 より
音域
のどにある声帯のように、振動が音波を送り出します。波が少ないほど、音は低くなります。
人間の耳は、1秒間に20~20,000ヘルツ ( 回/秒 ) くらいの範囲の音の振動まで聞きとることができます。動物の耳は、人間とはちがう音域を聞きとることができます。聞きとれる音の範囲は、生活のしかたに深く関係しています。
※ 動物・生物 によって、聴こえる・見える・感じる
音波 、光 ・ 熱 ( 電波・電磁波 )の周波数帯が異なる。
言い換えれば、どの動物・生物も
固有の 周波数帯 の 音波 、光 ・ 熱 ( 電波・電磁波 ) を
感じる能力・生体的機能を有している
という事である。
( ※ 私的追記 ・ 見解 )
同じく上記資料
p21 より
動物のいたみ
同じく上記資料
P38~39 より
サメのセンサー
どの人の神経にも、弱い電流が流れています。電流は、末端神経から脳に、脳から筋肉や腺に情報を運びます。
魚には、サメのように、えものの神経の中の電流をかぎつけるものがいます。サメの頭部には特殊なセンサーがあるのです。
同じく上記資料
P6 より
熱をさぐりあてるこん虫
同じく上記資料
P28~29 より
光を感じる
光を感じない動物など、めったにいません。光のレセプター ( 受容体 ) は、皮ふ全体にあるばあいもありますが、ほとんどは一部分に集中しています。それが目です。
もっとも単純な目は、小さなコップ状の底に光のレセプターがありますが、発達した球状の目は、そのなかに何百万もの光のレセプターがつまっています。
・ 犬は主人を電界で見分ける?
- 歩行による人体の電界発生とその伝搬
Does a dog recognize his master by electric field ?
Generation and transmission of an electric field aroumd a walker
収録誌
Journal of International Society of Life Information Science
21 (2) 2003-09-01
pp.428-441
1 滝口 清昭 (※1・2) 2 遠山 茂 (※2)
※1 ソニー株式会社
ブロードバンドアプリケーション研究所 ( 日本、東京 )
※2 東京農工大学 工学部 ( 日本、東京 )
URL : http://kokoronokoe.at-ninja.jp/siryoudennjiha.htm
434 ・ 435 ・ 436 ・437 ・438 ・ 439
440 ・ 441
Link :
犯行方法の予想 ~Blog Top~
◆ 思考盗聴 ・ 音声送信 ◆
URL : http://yaplog.jp/sibahara/archive/480
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最新 脳と神経科学シリーズ 6 痛みの神経科学
最新 脳と神経科学シリーズ 6
痛みの神経科学
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出版社: メジカルビュー社
URL : http://www.medicalview.co.jp/
http://www.medicalview.co.jp/catalog/ISBN4-89553-598-3.html
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目次
Ⅰ. 痛みの科学
1 痛覚の意義と除痛法の変遷〈 花岡 一雄 〉
痛覚の意義
除痛法の変遷
おわりに
2 痛みの認知の神経解剖〈 鈴木 一郎 〉
はじめに
脊髄神経系の体性痛の神経解剖
三叉神経痛覚の神経回路
内臓痛覚の神経回路
3 痛みと痛みを抑えるトランスミッターおよび受容体〈植田 弘師 ・徳山 尚吾 〉
はじめに
痛みの伝導路
末梢性発痛物質
1次知覚 ( 疼痛 ) 神経伝達物質
末梢性知覚神経終末に働くオピオイド性鎮痛物質
脊髄後角における鎮痛物質
下位脳幹部における鎮痛物質
脳におけるオピオイド受容体の分布
新しい疼痛制御系
4 痛覚情報伝達とその調節:疼痛伝達路と
calcium - binding - protein を中心に〈 西村 欣也・針宮 豊城 〉
痛覚伝達と可塑性
calcium - binding - protein と情報伝達
神経特異的CBPの機能と分布
CBPと知覚異常
5 痛みの受容機構と鎮痛機構〈 佐藤 昭夫 〉
はじめに
痛みの受容機構
鎮痛機構
おわりに
6 痛みの感覚野〈 岩村 吉晃 〉
痛みの感覚野
7 痛みのPET〈 福山 秀直・柴崎 浩 〉
はじめに
PETによる脳賦活試験とその研究方法
痛み刺激によるこれまでのPETの賦活試験研究
おわりに
Ⅱ. 症候としての痛みの機序と治療
1 頭痛〈 天野 惠市 〉
はじめに
頭痛の定義と病態生理
頭痛の分類
脳腫瘍と頭痛
脳血管障害と頭痛
頭部外傷と頭痛
筋収縮性頭痛
血管性頭痛
2 末梢性疼痛〈 熊澤 孝朗 〉
はじめに
痛覚受容器活動の亢進
神経障害性疼痛
1次求心ニューロンの活動異常によって
中枢神経系内に生じる可塑的変化
交換神経系と痛覚系との連関による病態痛
3 視床痛〈 石島 武一 〉
視床痛とは
視床痛の症状
視床痛の原因疾患
痛覚の中枢機構
視床痛の発生機序
中枢性疼痛の治療
4 幻覚痛〈 石島 武一 〉
幻覚痛とは
幻覚痛の症状
幻覚痛の発生機序
幻覚痛の治療
5 脊髄由来の痛み〈 栗田 正・井上 聖啓 〉
はじめに
症例呈示
中枢性疼痛の特徴
脊髄性中枢性疼痛の原因と発現機序
脊髄由来の中枢性疼痛の治療と予後
6 帯状疱疹後神経痛〈 井上 聖啓 〉
帯状疱疹
帯状疱疹後神経痛の病態
帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の病理
帯状疱疹後神経痛の発症機序
帯状疱疹後神経痛治療薬
7 「 心因性疱痛 」とその周辺〈 宮岡 等・吉邨 善孝 〉
はじめに
「 心因性 」の意味
「 心因性 」に関する混乱
心因性疱痛とは何か
痛みに見合うだけの身体病変のない疼痛症例
おわりに
Ⅲ. 外科的除痛術
1 感覚上行路遮断術〈 高橋 宏 〉
はじめに
手術法
おわりに
2 脳脊髄刺激治療〈 片山 容一 〉
求心路遮断痛の特徴
中隔路、視床下部、中脳中心灰白質などの刺激療法
末梢神経、脊髄後索の刺激療法
視床知覚中継核、内包、内側毛帯の刺激療法
大脳皮質知覚領野、運動領野の刺激療法
求心路遮断痛の治療
3 三叉神経痛と血管減圧術〈 田草川 豊 〉
はじめに
神経血管圧迫説の歴史的変遷
三叉神経痛における画像検査
血管減圧術のテクニック
Ⅳ. 癌の除痛‐WHOの治療基準〈 武田 文和 〉
はじめに
癌患者の痛みの原因と特徴
癌患者の痛みの診断
治療戦略
鎮痛薬使用法の基本原則
非オピオイドの使用法
オピオイドの使用法
鎮痛補助薬
神経障害性の痛みの治療薬
Ⅴ. ペインクリニックの技法上の進歩〈 澄川 耕二・藤江 透・諸岡 浩明 〉
診断技法
治療技法
Ⅵ. 漢方医学からみた痛みの機序と除痛
1 漢方医学からみた痛みと漢方医学〈 松多 邦雄 〉
はじめに
漢方医学からみた痛み
頭痛
慢性関節リウマチ
おわりに
2 鍼灸治療〈 坂井 友実・安野 富美子 〉
鍼灸治療とは
鍼刺激の機序の概説
鍼刺激の鎮痛に関する研究の概要
鍼鎮痛機序について現在考えられている説
Ⅶ. 鎮痛薬開発の現状と展望〈 長瀬 博 〉
はじめに
副作用分離の可能性の発見
選択的リガンドの合成
Ⅷ. トピックス
1 片頭痛の分子生物〈 後藤 雄一 〉
はじめに
ミトコンドリア脳筋症
CADASIL
家族性片麻痺性片頭痛
2 低髄液圧症候群〈 小原 克之・福内 靖男 〉
はじめに
原因
症状
検査所見
治療
3 痛みとプロスタグランジン〈 水村 和枝 〉
はじめに
痛み受容器の感作
脊髄におけるPGと痛み
視床下部レベルにおけるPGと痛み
おわりに:PGと睡眠・覚醒
4 痛みの行動科学〈 金戸 洋 〉
はじめに
痛みの伝導と表現
痛みに対する反射と行動変化
仮性疼痛反射 ( 実験動物の行動 )
おわりに
索引
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