太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

血液革命の尖端

2009-01-12 20:33:26 | 太極拳
 私たちが太極拳に熱中するのは、健康を維持するためですが、太極拳だけで健康を維持しようとしても無理です。太極拳が、健康維持に大きな役割を果たしているということは確かですが、その先に、命を紡ぐ食があることもまた、確かなことです。
 中国医学では、病気の原因は血液の流れが滞る瘀血 (おけつ) にあるとしています。そのことを受けて、血液のことを考え、その流れを良くして、健康に役立てようというのがこの一文の狙いです。
 革命と言いますと、いかにも大げさに聞こえますが、革命の 「革」 といいますのは、改まるという意味ですから、血によって命が改まるという、いとも当たり前のことで、血液の流れさえ順当ならば、人はいつも元気でいられるということです。
 「血」 という言葉は、日常会話の中にもよく出てきます。高揚した精神を 「血気盛ん」 とか 「血が騒ぐ」 と表現し、健康状態を確認する時に 「血色がいい」 とか「血色が悪い」 といい、顔の皮膚の近くを流れている血液の量によって顔色の善し悪しを判断し、健康状態を確認しています。
 また、変事が起きた時には 「血相を変える」 といい、人間性を問うときには 「血が通う」 とか 「血も涙もない」 というような言い表し方をします。そして、親子のつながりを 「血のつながり」 とか 「血肉を分けた」 といい、親戚のことを 「血族」 とか 「血縁」 といい、そのような関係を 「血は水よりも濃し」 というように、血が遺伝子と関わっているということを物語っています。
 血液は、人間の体の中で最も大切なものと言えますでしょう。血液は、単に血管の中を流れている赤い液体というだけではなく、体のすべての細胞に酸素と栄養素を送り込み、代わりに二酸化炭素や不要になった物質を回収し、細菌やウィルスが侵入してくれば、それを撃退し、血管にほころびがあれば、それを修復し、さらに、体の状態に合わせて、各器官の働きを調整するための情報を運ぶなど、体の内部環境を保全する、万能の液体であるということができます。