今回はウクライナ協会の招待試合だ。同協会は「シェフチェンコは必ず出場させる。観客も3万人は動員させる」という条件を日本協会に提示。招待を受けた日本協会にも約1,000万円のギャラが支払われることになっていた。しかし、ウクライナ協会のある幹部は、「シェフチェンコが出場しない違約金?日本が払えというなら払ってもいい。でも、ACミランへ支払う金額に比べれば微々たるもの。あそこのクラブ会長はイタリアの(ベルルスコーニ)首相だしね」と鼻で笑っていた。
試合前日にはシェフチェンコ発熱の情報が流れ、今回の「欠場」は完全に仕組まれていた格好だ。にもかかわらず、日本協会幹部は、当日まで「心配ない。絶対にシェフチェンコは出場する」と信じて疑わなかったという。
ウクライナ協会は、総資産3,000億円を超える鉄鋼業などを営む実業家や、有力クラブのディナモ・キエフのオーナー一家が牛耳っている団体。市内では偽警官や詐欺行為が昼間から横行し、試合会場でもベンチ裏で、ジーコ監督や中田英寿に、関係者がサインや土産物をねだる無秩序ぶりだった。
ただ、だまされたとはいえ、日本協会の失態も否めない。というのも、「シェフチェンコの出場は契約書で縛りをかけていなかった」(協会関係者)から。「保険」をかけていないから、抗議はできずに、シェフチェンコ欠場に対して違約金も請求できない。
試合前日にはシェフチェンコ発熱の情報が流れ、今回の「欠場」は完全に仕組まれていた格好だ。にもかかわらず、日本協会幹部は、当日まで「心配ない。絶対にシェフチェンコは出場する」と信じて疑わなかったという。
ウクライナ協会は、総資産3,000億円を超える鉄鋼業などを営む実業家や、有力クラブのディナモ・キエフのオーナー一家が牛耳っている団体。市内では偽警官や詐欺行為が昼間から横行し、試合会場でもベンチ裏で、ジーコ監督や中田英寿に、関係者がサインや土産物をねだる無秩序ぶりだった。
ただ、だまされたとはいえ、日本協会の失態も否めない。というのも、「シェフチェンコの出場は契約書で縛りをかけていなかった」(協会関係者)から。「保険」をかけていないから、抗議はできずに、シェフチェンコ欠場に対して違約金も請求できない。