Shpfiveのgooブログ

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Yahoo!知恵袋で見かけたトンデモ議論(16) 三橋貴明氏に限りませんが、批判するなら相手の主張をキチンと理解してからじゃないんですか? その2 当の三橋貴明氏にご意見をうかがってみることにしました

2018-09-26 21:24:56 | 政治・社会問題
さて、こちらの「質問」のベストアンサーが決まりました。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10196445345#


(主張①)は私が投稿したのです。

反論する人がいますので、再反論させてください。
(主張①)は三橋が著書ではっきり述べています。


三橋貴明著
「それでも日本経済が世界最強という真実」


〇そもそも政府は借金を返す必要がない。
〇日本銀行が国債を買い取れば借金はチャラになる。

「日本の政府はすぐに借金を帳消しにできる「奥の手」があります。
いざとなったらお札を刷って渡せばいい、ということです。
1万円札1枚の印刷コストは約19円ですが、日銀当座預金を使えばお札を刷る必要もありません。
口座の数字をチャチャといじるだけでいくらでも通貨が発行できてしまいます。」


三橋はこのように書いています。
私の主張がウソでないことがわかっていただけたでしょうか。

なおこのような三橋説はかなり浸透していて、知恵袋に出没する「打ち出の小槌論者」の主張とほぼ同じと言っていいでしょう。
彼らは、おそらく三橋説に影響されているものと思われます。

なお三橋説はあまりにも荒唐無稽で突っ込みどころ満載ですが、また機会があれば紹介したいですね。


→繰り返しますが、三橋氏の主張については私自身、決してこれを支持するものではありませんが、それでも氏の主張が質問者sk氏などがいう

(主張1)
日本政府は通貨発行権があるのだから、打ち出の小槌のように無尽蔵に紙幣を生み出せる、つまり借金は返さなくてもいいといっているのですから、こんなけっこうなことはありません。


なのだとすると、氏がネットで公開しているこの文章と整合性がとれないように思います。

https://38news.jp/economy/11478


現在の日本が抱えている
問題の解決は、別に難しくないのです。

中央政府は、通貨発行権を持っています。

通貨発行権には二種類あり、

● 政府自ら政府紙幣・政府硬貨を発行する
● 政府が中央銀行に国債を買い取らせ、当座預金というおカネを発行させる

という二パターンになります。

ちなみに、日本政府は政府紙幣は
発行していませんが、政府硬貨は発行しています。

皆さんが使用している五百円玉、百円玉、
五十円玉、十円玉、五円玉、一円玉は政府硬貨です。

中央銀行が国債を買い取り、
おカネを発行すると、現金紙幣もしくは
日銀当座預金という「負債」が増えます。

それに対し、政府紙幣や政府硬貨の場合は
「誰の負債」にもなりません。

政府が発行した硬貨は、税外収入として
一般会計予算に組み込まれます。

すなわち、政府は誰の負債にも
ならない形で、おカネを発行できる存在なのでです。

あるいは、中央銀行におカネを発行させ、
国債を買い取らせることで、過去の自らの
負債を実質的に「弁済不要」にしてしまうことが可能なのです。

無論、政府が無制限におカネを発行できる
という話ではありません。

当然ながら、モノやサービスの供給能力が
需要を下回ると、インフレ率が上昇していきます。

政府が国債発行や通貨発行でおカネを創出し、
支出(消費+投資)を拡大することは可能ですが、
最終的にはインフレ率がボトルネックとなります。

「政府がおカネを発行できるということは、
日本は無税国家になれるのか?」

などと、頭の悪い問いを頻繁に受けるわけですが、
インフレ率を無視するならば、日本は確かに無税国家になれます。

とはいえ、国内の供給能力を無視し、
日本政府が際限なく国債や通貨を発行し、
支出を拡大した場合、確実に
「総需要>供給能力」の状況が訪れます。

すなわち、インフレギャップです。

インフレギャップが拡大すると、
政府は支出を拡大することが不可能になります
(まともな政府ならば)。

すなわち、国債や通貨の発行に
制限がかからざるを得ないのです。

そんな話は、先入観無しで真面目に、
自分の頭で考えてみれば誰でも分かるはずです。



さて、私には当の三橋貴明氏のこの主張を読んだ上で、それでも氏が

「日本の政府はすぐに借金を帳消しにできる「奥の手」があります。
いざとなったらお札を刷って渡せばいい、ということです。
1万円札1枚の印刷コストは約19円ですが、日銀当座預金を使えばお札を刷る必要もありません。
口座の数字をチャチャといじるだけでいくらでも通貨が発行できてしまいます。」


という見解であるとは信じられないように思いましたので、早速Amazonで1円で売っていましたので(笑)、ベストアンサー氏の引用している三橋貴明氏の『それでも日本経済が世界最強という真実』を実際に購入しました。

私は「Amazonで1円で売っているからという理由で、その本を読んでもいないのに、脳内で内容を想像だけで適当に決めつけ、それを元に批判するような趣味」はありませんので(笑)。


私自身は、こうした場合には原典をあたるのは基本的なことであると認識しています。

が、それが手元に届く前にベストアンサー決定で「質問」がクローズしてしまったこともあり

当の三橋貴明氏に、このYahoo!知恵袋に投稿された「質問」について、うかがってみることにしました。

以下が、その質問文です。

・・・・・・

拝啓 三橋貴明様

ネットの匿名投稿者shpfiveと申します。

先頃、Yahoo!知恵袋において、このような「質問」が投稿されました。

質問文

三橋貴明氏の見解について、

最近ブログで、以下のようなやり取りを目にしました。
(主張1)
日本政府は通貨発行権があるのだから、打ち出の小槌のように無尽蔵に紙幣を生み出せる、つまり借金は返さなくてもいいといっているのですから、こんなけっこうなことはありません。

(主張2)
→私自身は三橋氏の見解を支持するものではありませんけど、氏はそんな主張はしていませんよ。
少なくとも氏は「バランスシート」の範囲を超えてまで、そんなことができるとは言っていないはずです。

私個人は主張1を支持している人間ですが、三橋貴明の説をよく知っている人に質問します。三橋の主張は1と2、どちらなのでしょうか?

ベストアンサー

(主張①)は私が投稿したのです。

反論する人がいますので、再反論させてください。
(主張①)は三橋が著書ではっきり述べています。


三橋貴明著
「それでも日本経済が世界最強という真実」


〇そもそも政府は借金を返す必要がない。
〇日本銀行が国債を買い取れば借金はチャラになる。

「日本の政府はすぐに借金を帳消しにできる「奥の手」があります。
いざとなったらお札を刷って渡せばいい、ということです。
1万円札1枚の印刷コストは約19円ですが、日銀当座預金を使えばお札を刷る必要もありません。
口座の数字をチャチャといじるだけでいくらでも通貨が発行できてしまいます。」


三橋はこのように書いています。
私の主張がウソでないことがわかっていただけたでしょうか。

なおこのような三橋説はかなり浸透していて、知恵袋に出没する「打ち出の小槌論者」の主張とほぼ同じと言っていいでしょう。
彼らは、おそらく三橋説に影響されているものと思われます。

なお三橋説はあまりにも荒唐無稽で突っ込みどころ満載ですが、また機会があれば紹介したいですね


→私自身は三橋様のご見解は

「小学生でもわかる話」より

>「政府がおカネを発行できるということは、
日本は無税国家になれるのか?」

などと、頭の悪い問いを頻繁に受けるわけですが、
インフレ率を無視するならば、日本は確かに無税国家になれます。

とはいえ、国内の供給能力を無視し、
日本政府が際限なく国債や通貨を発行し、
支出を拡大した場合、確実に
「総需要>供給能力」の状況が訪れます。

すなわち、インフレギャップです。

インフレギャップが拡大すると、
政府は支出を拡大することが不可能になります
(まともな政府ならば)。

すなわち、国債や通貨の発行に
制限がかからざるを得ないのです。

そんな話は、先入観無しで真面目に、
自分の頭で考えてみれば誰でも分かるはずです。

→というものであると認識しているのですけど。

なお、私自身は必ずしも三橋様のご主張を支持するものではありませんが

議論以前の問題として

このような「質問」について、当の三橋様がどのように思われるのかうかがってみたいと思いました。

もし、よろしければご感想などいただけると嬉しく思います。

それでは以上、よろしくお願いいたします。

・・・・・・

三橋貴明氏からお返事をいただけるかどうかわかりませんし、また、私自身このブログで氏の主張について批判的なコメントをしていますので、それに対する反論やお怒りの言葉などもいただくかもしれませんけど、それもまたよし。

議論以前の問題として

このYahoo!知恵袋で投稿されたような「他人を貶める目的でブロパガンダ的な質問」をすることの是非は問いたくなりました。

議論するならするで、少なくとも相手の主張を理解した上で、かつ一定の品性を持って発言すべきです。

ちなみに私自身は悪質投稿者たちについては、これは「議論であるとは思っていませんので、その前提で振る舞っています」

何しろ彼らは相手の主張など、頭から理解する気などないと判断していますので。

が、いわば巻き込まれたともいえる三橋貴明氏がどう思い、どのような判断をされるのか?

それは知りたいと思いました。