Shpfiveのgooブログ

主にネットでの過去投稿をまとめたものです

Yahoo!知恵袋で見かけたトンデモ議論(14) 消費税議論について、自らのでっち上げた嘘を当然の前提として「反対意見の相手を嘘つき呼ばわり」する人たち

2018-09-09 19:30:02 | 政治・社会問題
このような「おかしな主張」をする人がいるので、一応指摘しておきます。

jes********氏がYahoo!知恵袋に投稿した「質問」です。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11195600971

以前、「政治的バイアスの掛かったデマを無意識に流されているのでは
無いか?」

「彼方は日本共産党の消費税に関するデマの感染し拡散している」と指摘して
先生の心証を害した事が
先生との昨今の消費税論争の始まりなのですが
先日Gooブログで先生の記述を見る所、的中したようです。

https://blog.goo.ne.jp/shpfive/e/74ffc0ee287256d4b1ad6ab309d8218e

ブログを拝見しますと
先生は下のキャッチーな題名の新書などを読まれているようですが
(斎藤貴男『消費税のカラクリ』(講談社現代新書)P19より)

この書物の内容は全く共産党・民商の主張の引用であり宣伝ですね。
(先生には 簡単な基本的知識が無いのに
この種の書物を鵜呑みにするのは危険だと重ねて申し上げたい)


消費税反対を悪いとは申しません。
消費税に反対するならしっかりとした論拠で反対して貰いたいだけです。

如何なものですかね?

先生自体がデマを拡散し それを指摘されるとムキになっているだけではないでしょうか?


→まあ、「バカにつける薬はない」という言葉をしみじみ実感した次第です(笑)。

まず、この人が引用している記事で、私が斎藤貴男氏の著書『消費税のカラクリ』から引用した文章というのは


それが「嘘」であることは既に指摘しましたが、実はそこで引用したのはホンの一部に過ぎません。

その後も例えば2003年元日付けで日本経団連が発表した報告書の中でもインボイス制導入は取り上げられていますし

(斎藤貴男『消費税のカラクリ』(講談社現代新書)P19より)

たった、これだけです(笑)。
(余談ですが、ここで斎藤氏が引用している報告書というのは日本経団連新ビジョン「活力と魅力溢れる日本をめざして」の第1章「新たな実りを手にできる経済を実現する」からの抜粋です)

このブログで私が過去に引用した小室直樹氏、野口悠紀雄、石弘光氏、そして伊藤元重氏についての少なからぬ引用は一体どうなってしまったのでしょうか(笑)?

特に石弘光氏と伊藤元重氏は公的にも「消費税増税」を主張する代表的な論客として知られている方々なんですけど…

この人には「その問題にかかわる、賛否両論を含む様々な主張をする方々の主張を読み比べ、その上で判断する」という思考は欠落しているのでしょう。

このことは、この人の「リクエスト質問」に回答したejz********氏(なぜか「不適切な内容が含まれている可能性があるため、非表示になっています」が)の


そうですよ。
著者の斎藤貴男氏はバリバリの左翼ジャーナリストです。
「九条の会」傘下の「マスコミ九条の会」呼びかけ人を務めていますね 。
「九条の会」は有名な左翼護憲団体で、共産党色が強いことで知られています。

斎藤貴男氏は次のように語っています。

「日本で戦争準備が進められている。仕上げは憲法改悪であり、何としても阻止しなければならない」
「赤旗を購読して10年近くになります。一般の商業ジャーナリズムがどんどん権力にすりよっていった時期でした。そんな中で、「赤旗」は権力の不正、今の時代に指摘されなければならない諸問題をきちんと報道しているので評価しています。ジャーナリズムを仕事にしている私にとっても、ためになる新聞です」

斎藤氏自ら、堂々と「赤旗」を評価していますよね。
「日本で戦争準備が進められている」そうですよ(笑)
これじゃ共産党のプロパガンダそのままじゃありませんか。
先生は、なぜこのような左翼的立場がミエミエの著者が書いた本を出して出してくるのか、不思議です。
私なら、絶対に出しません。
だってこんな主張をしている著者なら、左翼(共産党)の代弁者だと思われるじゃありませんか。
それとも先生は左翼(共産党)に宗旨替えされたのですかね?



という、きわめて頭の悪い発言にもあらわれています(笑)。

本気で不思議に思うんですけど、この人たちは「反対意見の相手がどのような主張をしているのか確かめる」ということさえしないで、単に「レッテル貼り」だけで物事を決め付けているのでしょうか?

別のところでもふれましたけど、もう一回言います。


このブログを批判し、私の発言を「デマ」だと決めつけるのであれば

「日本共産党系の人が書いた書籍だから嘘」とか「Amazonで1円で売っているから、その本の内容は当てにならない」というような発言をいくらしてみたところで、何の反論にもなりません。

こんなのは常識レベルの話です(笑)。

ある方の言葉を借用しますが

提示された資料を嘘・捏造だと断言したいのであれば、

提示された資料の具体的にどの箇所がどのように嘘・捏造であるのかを、
提示された資料と同等以上に信憑性のある反証ソース付きで

しかも確実に立証できなければならない。

それが本当の「反論」です。

口からでまかせや、原典を自分で確認すらしていない分際で「~の資料だから」などといくら喚いたところで、具体的な反論ができないなら

デマや誹謗中傷を楽しむ悪質投稿者同士が仲間内で盛り上がっている

それ以上の評価はできません。

なお、個人的には斎藤貴男氏の主張は、むしろjes********氏こそが似通っているように見受けれれます。

例えば
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14193844639


(2018/8/217:21:48返信分より)

あと平成35年から導入されるインボイスですが
これが導入されると建設業界や運送業界の底辺を支える
ひとり親方が取引から排除されます。


現行では免税業者から10800円を請求があると
元請けは800円を仕入控除しますが
インボイス制度が用いられると
免税業者からの10800円のうち800円は控除されません。
(初期は8割が控除対象段階的にゼロ)
インボイスを発行出来ない免税業者は
そうなると10800円から10000円に値下げするか
課税業者になる必要があります。

インボイスが発行出来ないと
売上x10%の値引きが行われ
課税業者になると
営業利益x10%を納税します。

売上が税抜き800で
仕入経費が400なら

80万の納税
または40万の納税です。
400万の利益から所得税 住民税 事業税 年金 保険代を
払い 80万も40万も払えるのかな?

どうするのでしょうね。



この主張は斎藤貴男氏の『消費税のカラクリ』P123にはじまる「増加する’一人親方’の苦悩」と読み比べると、非常に意味深です。
(これについては後日、別な記事で取り上げようと思います)

然り

勿論、根本となる考え方そのものは違うのでしょうけど、斎藤貴男氏は、jes********氏と同じく我が国の消費税制度への「インボイス導入」への反対を明言しており、その意味でも似通っているように私には感じられるんです。



ここではあえてコメントしませんので斎藤貴男氏がどのような主張をしているのかを紹介させていただきます。

http://www.magazine9.jp/article/konohito/30149/


斎藤 多くの人の理解は、消費税というのは消費者が何かものを買ったときに払うもので、お店の人は代金と一緒に税金分を預かってそのまま納める、というものだと思います。だから、本来なら税率が上がったら、小売業者はその分を売値に転嫁して、税込み価格を上げないといけないわけです。でも、今のように安売り競争が激しい中で、「消費税率が上がったから」といって、本当に値上げができるでしょうか。
 運賃や光熱費などの公共料金は政治的に決まるから、増税されればその分を上乗せして値上げ、となりますが、一般の商品やサービスの値段は市場原理で決まるわけで、近くに激安スーパーがあるのに「増税されたから値上げします」とはなかなか言えません。結果として、売値は据え置き、でも年間売り上げ1000万円以上の業者には納税義務はあるから、小売業者が自腹を切って納税するしかない──ということが、あちこちで起こるわけです。
 しかも、ややこしいことに財務省などに言わせれば、これは「増税分はきちんと転嫁できている」ことになるんですね。

編集部 えっ? だって、売値は上げられていないわけですよね。

斎藤 でも、自腹を切ってでもなんででも、増税分はきちんと「納めている」わけだから。つまり、実質上は小売業者が単に自分の利益を削っているに過ぎないんだけど、帳簿上は無理矢理「本体価格を値下げして」転嫁した、という扱いになるんですよ。
 たとえば、本体価格1000円のものなら、5%のときの消費税は50円ですね。それが8%に増税されたら80円になるので、本来の税込み価格は1050円から1080円になるわけだけど、値上げができないのでそのまま1050円で据え置いたとする。でも税金は80円に見合った金額を払わないといけないから、その差額は小売業者が自腹を切って払うしかない。この場合、帳簿上は「本体価格を値引きして972円にして、そこに消費税8%分を乗せて1050円で売った」という計算になるわけです(※)。

※消費税8%のときの税込み価格は(本体価格×1.08)円で表せるので、税込み価格を1050円にする場合、本体価格をX円として、以下の計算式が成り立つ。

X円×1.08=1050円
ゆえにX=972・2222…

つまり、本体価格1000円のものを税込み1050円で売った場合、帳簿上は本体価格を972円に値引きし、そこに消費税8%(78円)を乗せて販売した、という計算になる。

編集部 消費税はちゃんと8%分もらっているから、転嫁できているじゃないか、という理屈ですね。でも、実際には小売業者の利益が削られているわけで、そんなことが長続きするとは思えません。

斎藤 だから、消費税というのは納税義務者の滞納がすごく多いんです。これは国税庁のホームページにも出ているデータですけど、国税の滞納額全体のうち、60%近くが消費税なんですね。国税収入のうち消費税が占める割合は25%くらいに過ぎないのに、これはどう考えても異常です。
 消費税というのは、法人税や所得税とは違って、利益ではなく取引にかかるので、利益が上がらず赤字になったときでも払わなくてはならない。だからみんな自腹を切って払うわけですけど、その余裕もなくなれば滞納するしかないですよね。そうした「払おうにも払えない」人がたくさんいる、無理のある税制が消費税だということなんです。いわば、中小零細企業いじめと言ってもいい。

編集部 消費税が上がると、倒産する中小企業が増えるというのはそういうことなんですね。そして、そんなに滞納者が多いのなら、税制としても失敗というべきではないでしょうか。弱い立場の人に負担を押しつけている、という気がします。

斎藤 今お話ししたのは、どちらかといえばデフレ状態で値上げができないときの話ですけど、逆にある時期やある商品が非常に売り手市場で、少々値上げしても大丈夫だという状況のときは、当然ながら買い手である最終消費者が増税分を負担することになるし、どちらにしても、「弱いほうが負担する」ことには変わりがありません。財務省はよく、消費税は広くて薄くて公平で中立な税制だみたいなことをいうけど、「広く薄く」はともかく、全然公平でも中立でもないんですよ。
 夏の参院選で自民党が圧勝したのは、増税延期をありがたがった中小零細企業の人たちがそっちに流れたというのもあるんでしょうが、そもそも増税を決めたのは政府ですよね。それなのに「増税を延期してくれた」と喜ぶのは、さんざんナイフで突きまくられたのに、最後の一撃を心臓に食らう前に手を止めてくれたからと、相手に感謝するようなものだと思います。




その上で次の段階に話を進めようと思います。