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日々彩々

暮らしの雑感。写真もあり

アッ!あの人、ビーサン?

2015-08-28 23:41:01 | エッセイ


夏と言えば足元はビーサン!サーファーを年中見かける湘南の海
辺の街じゃ珍しくないが、住民の気持ちが海に向かうのは五月の
連休の頃。家々の靴箱にはビーサンが何足か押し込まれている。
それを引っ張りだして街中でも履く。もちろんまずは若者からだ。
その後は子供やその昔、ヤンチャだったオヤジやオシャレなオバ
アバ女子が続く。今年はどんなビーサンにしようかと、ハワイア
ングッズの店などをのぞくのも楽しみの一つ。

ビーサンには鮮烈な思い出がある。七十年代初め、ヘップバーン
が女の子の憧れのスタ―だった頃、スリムな七分丈で脇にスリッ
トの入ったサブリナパンツが流行った。(彼女が主演の、麗しの
サブリナ、で着ていた)そして湘南ボーイ、ガールと呼ばれた
面々は、ビーサンで湘南電車や横須賀線に乗ったりした。
ま、イキがってたんですよねえ。
そんな時期にあたしの仕事場は銀座。ヤマハホール、ガスホールが
近い。まだまだ車が少ないある日のこと。

ふと見るとパッと銀座通り(中央通り)を横切った女(ひと)が!
サブリナパンツ姿で籠バッグとビーサンだ。向田邦子さん!
印象的だったから記憶には地震がある。
最近の新聞に在りし日、自宅でくつろぐ彼女の写真が掲載されて
いた。彼女の着るものへのこだわりが記されていたが一言でいえ
ばシンプルでモダン。今でも古い感じはしない。オシャレな彼女
はピンときたものは、ためらわず取り入れたんだと思う。

彼女の残した小説やエッセイは今も人気だ。時々読み返す。鋭い
洞察力は、特に女を書くとき異彩を放つ。そこには怖い女がいる。






●写真は縞模様の私のビーサン、オシャレな女子のビーサンの足元、海へ行く電車で見たパパと子供のビーサンたち



これでいいのだ!

2015-08-14 00:07:09 | エッセイ



ギャグ漫画の王様、赤塚不二夫の傑作「天才バカボン」。パパの
名台詞(これでいいのだ!)には泣かされる。
物事を決める時に迷うと、ふっとこの言葉が浮かぶ。「よっしゃ!」
これでいこかあ、これでいいのだと。やさしい励ましの言葉だ。
 で突然、タレーライスの話の突入。お察しの通り夏だからだ。
一年中食べても飽きないが残酷なまでの暑さに対抗するにはパワー
がなきゃ人間やってけない!うーん、こっちも燃えるぞ~。
家庭菜園育ちのでっかいズッキーニをいただいた、冷蔵庫には茄子、
かぼちゃ、ピーマン、トマトと元気な夏野菜が光ってる。鶏肉も少し
ある。そこで今夜は夏野菜のカレ―を作ることに。
明治の初め、インド発イギリス経由でカレー粉といっしょに到来し
たカレーライス。ご飯にかけるという食べ方が丼物とおんなじだ、と
見なされ、すんなりと日本になじんだ。
どこの家庭でも定番メニューのカレーライスは、ソウルフードだ。
TV番組や料理本に先生方が登場して指南する。でも真剣に聴いたり
見たりしなくてOK!玉ねぎをあめ色になるまで炒めたりできない!
クーラーつけてもごめんなさい。子供が小さかった頃、給料日前には
私や近所のママ友もシーチキンでカレーを作った。
 自分の作るカレーが一番!に決まってるじゃん!これでいいのだ

私の夏野菜カレーは、いつもより安いルウで作ったのだが味見したら
塩がキツイ。でもう一つ、トマトを刻んで入れたらバランスがとれた。

写真のサラダは、去年の種がこぼれて芽が出、育ったルッコラ入り
ほろ苦く大人の味がいい、地面で育っている。